中国、アフガンに触手 「一帯一路」の要衝―支援漬けの恐れも・専門家 2021年10月02日07時08分 会談に臨む中国の王毅外相(右)とイスラム主義組織タリバンのバラダル幹部=7月28日、天津(ロイター時事) 巨大経済圏構想「一帯一路」の版図を拡大している中国が、要衝となるアフガニスタンに触手を伸ばしている。同国で復権したイスラム主義組織タリバンも中国との関係強化に前向きだが、専門家は欧米から孤立したタリバンが中国の「支援漬け」となることに警鐘を鳴らす。 中国、米アフガン政策の破綻に最大限の利益期待 「秩序回復への必要な一歩だ」。中国外務省報道官は9月、タリバンが発表した暫定政権をいち早く評価した。中国は、タリバンによる首都カブール制圧前の7月下旬に幹部同士の対面会談を行ったほか、首都陥落後も電話会談などを重ねて独自の関係を構築。食料や新型コロナウイルスワクチンの支援拡大も表明した。 中国