壁面に巨大な「QRコード」をデザインしたテナントビル=東京都立川市錦町2丁目、上田潤撮影 携帯電話のカメラで読み込むQRコードをデザインしたビルが、東京都立川市にお目見えした。 飲食店などが入る予定の「エヌ・ビルディング」。正面のガラス壁の上部に縦横約9メートルの巨大なQRコードがプリントされている。携帯電話で読み取るとビルのサイトにつながり、各テナントの情報を得られる。 従来の看板では、街やビル自体の景観を損なう。またサイトを随時更新することで、テナントの最新情報を伝えることができるという。
壁面に巨大な「QRコード」をデザインしたテナントビル=東京都立川市錦町2丁目、上田潤撮影 携帯電話のカメラで読み込むQRコードをデザインしたビルが、東京都立川市にお目見えした。 飲食店などが入る予定の「エヌ・ビルディング」。正面のガラス壁の上部に縦横約9メートルの巨大なQRコードがプリントされている。携帯電話で読み取るとビルのサイトにつながり、各テナントの情報を得られる。 従来の看板では、街やビル自体の景観を損なう。またサイトを随時更新することで、テナントの最新情報を伝えることができるという。
鳩山政権の文化・芸術政策は、どうなるのか?(1/2ページ)2009年11月2日10時27分 平田オリザさん=東京都中央区、上田潤撮影 ■文化政策 目指す方向は 鳩山政権の文化・芸術政策は、どうなるのか? 民主党のマニフェスト(政権公約)を見ても、具体策がよく分からない。そんな中、劇作家で大阪大大学院教授の平田オリザ氏(46)が、内閣官房参与に就任した。文化政策はどうあるべきか、どんな提言をしていくかを聞いた。 ■拠点作りへ「劇場法」 平田氏は劇作・演出家に加え、プロデューサーや演劇教育の実践者としても長いキャリアを持つ。文化政策を論じた著書『芸術立国論』もある。01年、自公保政権下での文化芸術振興基本法成立時は、芸術家の立場から活発に発言。今回の参与就任も、その延長線上にある。 「これまで国会議員との勉強会などで文化・教育政策を議論してきた。民主党には同世代の議員が多く、異なる主義主張の人
若杉弘さん 日本を代表する指揮者で、新国立劇場芸術監督の若杉弘(わかすぎ・ひろし)さんが21日午後6時15分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。74歳だった。葬儀は近親者のみで行う。後日、お別れの会を開く予定。連絡先は新国立劇場(03・5351・3011)。 東京芸大卒業後、NHK交響楽団研究員、読売日本交響楽団指揮者を経て独・ケルン放送交響楽団の首席指揮者に。81年には東洋人として初めてライン・ドイツオペラ音楽総監督になり、その後もドレスデン国立歌劇場音楽総監督を務めるなど、ドイツを中心に世界のひのき舞台で活躍を続けた。 故岩城宏之、外山雄三らとともに、日本の多くの作曲家の作品を初演。07年に新国立劇場の芸術監督に就任し、昨年2月は山田耕筰の「黒船」を、今年6月には清水脩の「修禅寺物語」を坂田藤十郎の演出で上演するなど、日本人作曲家の作品の復活上演に精力を傾けた。 びわ湖
池田屋騒動当時の場所に復活した居酒屋「池田屋」=京都市中京区往時をイメージした約10メートルの大階段=京都市中京区の居酒屋「池田屋」 幕末、新選組が尊皇攘夷(じょうい)派志士を襲撃した池田屋騒動の舞台となった旅館の跡地(京都市中京区)に8日、約130年ぶりに池田屋が復活した。ただし、居酒屋。 昨年から空いていたビルに居酒屋チェーン「はなの舞」が進出。初日から新選組ファンらでにぎわった。地元商店街も「観光の起爆剤に」と期待をかける。 東映京都撮影所などの協力を得て、映画や芝居の「階段落ち」シーンで有名な大階段を店内に再現した。「酔ったお客様が落ちはしないか、それだけが心配」と店長。
小出製作所社長の小出俊雄さん。完成間近のシンバルに計器をあて、厚みに狂いがないか確認する=大阪市平野区、伊藤恵里奈撮影 大阪市平野区にある社員4人の町工場が国内唯一のシンバルメーカーとして世界進出を目指している。長年培った金属加工の腕と工夫が、プロのミュージシャンもうならせる音色を生み出すようになった。細かな注文にも応じられる職人技で、世界3大メーカーの一角に食い込む日を夢見ている。 小出製作所のほの暗い工場内に、青銅板を削る「キィーン」という金属音が響き渡る。高速回転する丸い板に長さ1メートルほどのへら棒を押し当て、削り込む。求められる精度は10分の1ミリ単位。社長の小出俊雄さん(60)が計器をあてて、狂いがあれば、丁寧にハンマーでたたいて微調整する。 原材料の青銅板はシンバルの発祥地、トルコから取り寄せる。音をよくするために、すずの含有量を極限まで高めているため、素材は硬くて加工
京都の劇団「ヨーロッパ企画」じわり注目2009年6月15日 上田誠 京都を拠点に、たびたび全国で公演を重ねている劇団が注目を集めている。学生演劇出身者でつくる「ヨーロッパ企画」だ。SF的な設定を細密に施し、日常会話のように自然なノリでコメディーを展開する。公演をDVDにするなど映像への取り組みに積極的なのも特徴だ。 ◇ 同志社大の演劇サークルとして98年に結成。00年に大学から独立し、関西で評価を高めた。02年から東京など各地での公演を展開、全国で約1万人を動員している。 代表で作・演出も手掛ける上田誠は「深い内容でも、客に届いていない舞台があったりする。芝居ファンで閉じるのはもったいないので、多くの人に興味を持ってもらえるようにしている」と話す。 17日から東京公演が始まる「ボス・イン・ザ・スカイ」は、ドラゴンと戦う「光の戦士」たちが、近くで催しているロックフェスに来た高校生と出会う。無
黒田恭一さん 新聞やテレビなど多彩なメディアで、クラシック音楽のすそ野を広げてきた音楽評論家の黒田恭一(くろだ・きょういち)さんが、5月29日、多臓器不全のため都内の病院で死去した。71歳だった。葬儀は6日午前11時から東京都新宿区須賀町14の1の四谷たちばな会館で。喪主は妻志肇子(しげこ)さん。連絡先は渋谷区道玄坂2の24の1の東急文化村。 早稲田大在学中に音楽評論の道に入る。「20世紀の名演奏」(NHK・FM)などテレビやラジオで、カラヤンをはじめ巨匠たちの演奏の魅力をわかりやすく読み解いた。すぎやまこういち作曲「交響組曲ドラゴンクエスト」のCD解説も担当した。 99年から東京・渋谷のオーチャードホールでプロデューサーを務め、ジャズやポップスを組み合わせた親しみやすいクラシックの公演を企画した。90年から95年まで朝日新聞のCD評者も務めた。著書に「オペラへの招待」「はじめてのク
ピアニスト・河村尚子さん すべての瞬間を感性豊かに2009年4月20日 印刷 ソーシャルブックマーク 深く、大きく呼吸するショパン。「野性で弾いてます」。そう語る笑顔はあどけないが、奏でる音はいずれも、揺るがぬ自己を感じさせる。 5歳の時、家族でドイツへ。サッカーやスケボーに夢中の少女は、姉の弾くピアノに興味を持ち、12歳で「ピアニストになろう」と心に決める。覚悟を受け止めたポーランド人教師がまず突きつけたのは、ピアニストとして生きていくことの厳しさ。容赦なく叱(しか)られ、よく泣いた。 しかし、その言葉は強く胸に響いた。「音楽を全身で、日常から感じとりなさい」。たとえば車で坂を上り切る、その頂点で感じる一瞬の浮遊感が、ある曲のちょっとしたフレーズに重なることがある。すべての瞬間を感性豊かに生きることが音楽の本質に近づくこと、と知った。 いろんなことをゆっくり消化する時間をつくるため、テレ
村上春樹さん 2月15日に開かれたエルサレム賞授賞式のスピーチで、イスラエルのガザ攻撃を批判して話題になった作家村上春樹さん(60)のインタビュー「僕はなぜエルサレムに行ったのか」が、受賞スピーチ「壁と卵」(全文)とともに、10日発売の「文芸春秋」4月号に掲載される。昨年11月の授賞の打診、発表前のガザ攻撃で悩んだ経過やペレス大統領の表情、スピーチで明かした昨年90歳で亡くなった父親の戦争体験などを率直に話している。 村上さんは、国ではなくブックフェアの賞であることや、過去の受賞者のパレスチナ政策批判スピーチも内容が公開されていることから、授賞式で話すという「ポジティブなメッセージ」を選んだ。 授賞式にはペレス大統領も出席。式の前に「僕は14年前に『ノルウェイの森』を読んだ」と言われた。しかし、「スピーチの途中から最前列に座っている大統領の表情がこわばってきました」。終わると、多くの
インターネット上の書店「アマゾン」の利用者が商品について投稿する批評欄「カスタマーレビュー」に、いったん掲載された好意的なレビューが削除されたとして、話題作「日本語が亡(ほろ)びるとき」の著者で作家の水村美苗さんが、「削除理由について納得のいく説明がなく、公正さが疑われる」と批判している。ネット上の批評をめぐる議論に一石を投じる発言だ。 「カスタマーレビュー」は、利用者が本などを星一つから五つまでの5段階で評価して批評文を投稿するもので、誰でも閲覧できる。 「日本語が亡びるとき」の発行部数は5万部。版元の筑摩書房によると、同書の「レビュー」のうち、昨年11月5日の配本から12月15日までの間に五つ星レビューが少なくとも六つ消失した。 アマゾンの「ガイドライン」には「長さは800字までに」とあるほか、「冒涜(ぼうとく)的、猥褻(わいせつ)、また悪意を含む表現や動画」など17項目の掲載禁
財政再建を進める大阪府の橋下徹知事が補助金支出に難色を示していた「大阪センチュリー交響楽団」が新年度も存続する見通しになった。橋下知事が4日夜の幹部会で、経営改善の状況を見極めるとして、新年度予算案で楽団を運営する府文化振興財団への補助金1億1千万円を計上することを認めた。 財団への補助額は08年度予算の4分の1に減額され、事業収入や国の補助金を合わせても約1億5千万円が不足する見通し。財団では人件費削減などで不足分を補う。府は09年度から2年間は運営補助を維持し、経営改善状況と「府民オーケストラ」としての定着度合いを見極める。 同楽団は89年に府が20億円の基本財産を出資して財団を設立した。橋下知事は昨年6月の財政再建プログラム案で補助金の大幅縮減を表明。先月30日の部局との公開論議でも「経営改善計画や次世代育成策が示されず、1億1千万円と言われてもオーケー出せない」としていた。(春
〈回顧2008〉今年のクラシックを振り返る2008年12月17日 印刷 ソーシャルブックマーク ■財政危機に制度改革 正念場にこそ輝く志 びわ湖ホールや大阪センチュリー交響楽団をとりまく財政危機を筆頭に、不景気な話題が相次いだ。指定管理者制度に公益法人制度改革と、治外法権は許されぬとばかりに追いつめられる音楽業界だが、正念場だからこそ見えてくる志の高さもあると気付かされた1年だった。 びわ湖ホールは「ばらの騎士」と「サロメ」、二つのR・シュトラウス作品で気を吐いた。県の支出金1割カットに加え、休館すらとりざたされる騒ぎになったが、縦横無尽の活躍で周囲をもり立て、音楽での勝利を導いた芸術監督の沼尻竜典には心からの拍手を送りたい。 新国立劇場では、次期芸術監督の尾高忠明自身が納得いかぬままという不可解な交代劇。インテンダント(総裁)不在のまま官僚主導で動くという、歌劇場として世界的にも極めて特
坂本龍一さんに聞く ネット時代の音楽表現とは2008年12月18日 印刷 ソーシャルブックマーク マンハッタンの自身のスタジオ=米・ニューヨーク インターネットの普及、とりわけ近年の動画サイト人気は「音楽表現のありよう」を大きく変えつつある。レコード会社に属さずに音楽活動をすることがさらに容易になり、テクノロジーの進化は新しいポピュラー音楽の形を生み出す可能性を秘める。一方でネットは「何のために表現するのか」という根源的な問題を職業音楽家に突きつけてもいる。ネット時代にどんな思いで創作しているのか。米ニューヨークで活動する作曲家の坂本龍一らに聞いた。 ――ネットの普及で、音楽はどんな影響を受けたのでしょうか。 「レコードからCD、ネット配信へと媒体が進化し、複製と流通コストが下がったことで、1曲あたりの販売単価は下がった。簡単にコピーやダウンロードをできるようになり、違法な複製も日常化した
センチュリー響に応援を 来年3月3日にコンサート2008年12月13日印刷ソーシャルブックマーク 大阪府の橋下徹知事の財政再建策で補助金削減が検討されている大阪センチュリー交響楽団(豊中市)を「応援する会」が来年3月3日午後7時、大阪市北区のザ・シンフォニーホールでコンサートを開き、府民に広く応援を呼びかける。指揮者の金聖響さんやソプラノ歌手中丸三千繪さんがボランティアで出演する。 応援する会は作家の藤本義一さんや有栖川有栖さんらが発起人となり、これまでに補助金存続を求める約11万人の署名を集め提出。来年度予算案が固まるのを前に、運動を本格化させることになった。代表の日下部吉彦さんは「センチュリー響は学校や病院の公演にも熱心で演奏のレベルも高い。こうした事実を府民に知ってもらい存続への協力を求めたい。日本で完全に自立しているオーケストラはなく、自立できないなら滅びろというのは暴論に近い」と
登録番号197 旧明倫小のピアノ 印刷 ソーシャルブックマーク 修復成ったチェコ・ペトロフ社製のピアノ。表面の傷はあえて化粧直ししなかったというレトロな小学校の教室の雰囲気を再現した談話室のスペース=いずれも京都市中京区の京都芸術センター 日本では、多くのコンサートホールに、新しいグランドピアノがおいてある。たいていの場合、それらはいたんでくると、さらに新しいピアノへ、買いかえられる。年代物のピアノをつくろいつつ、ずっとつかいつづけるホールは、あまりない。 補修の手間をおっくうがることが、ひとつにはあげられよう。あと、ピアノ製作じたいの技術が、年々高くなっていることも、その一因にあげられようか。 ひろいホールに、ゆたかではりのある音を、ひびきわたらせる。強く、そして華麗な音を、とどろかせる。こと、その点に関するかぎり、新しいピアノの方が性能はよくなっている。ホールが、新品をよろこぶのも、わ
チェリスト・堤剛、来月公演 「響き探求したい」2008年10月20日 印刷 ソーシャルブックマーク 「作曲家たちに、チェロの新しい響きを聴かせてもらえるたび幸せになる」と語る堤剛 チェリストの堤剛が11月19日、邦人作曲家による無伴奏作品を集めた企画公演「チェロで辿(たど)るソロ作品の流れ」を開く。91年から年1回、自主プロデュースによる公演を開いている。「作曲家と演奏家が触発しあう。そんな音楽のありようの原点を、改めて見つめ直す機会にしたい」と語る。 オーケストラでは響きの要となるチェロだが、独奏曲の数となるとバイオリンにははるかに及ばない。「かつてカザルスがバッハの、ロストロポービチがブリテンの真価を伝えたように、演奏家と作曲家のダイナミズムを作り出したい」と、日本を代表する作曲家5人のチェロ独奏曲を概観する企画を思いついた。 三善晃の「C6H」と新実徳英の「横豎(おうじゅ)」は、自ら
エルマガジン、2月号で休刊へ 関西情報誌の老舗2008年10月14日13時49分印刷ソーシャルブックマーク 大阪発行の情報誌「Lmagazine(京阪神エルマガジン)」が12月25日発売の2月号で休刊することが14日、分かった。関西で地域密着型の情報を発信し、「エルマガ」の愛称で親しまれてきた。発行する京阪神エルマガジン社(本社・大阪市)は「9月に創刊した女性誌『Richer(リシェ)』に力を入れるため」としている。 同誌は77年創刊。関西情報誌の草分け的存在で、東京の出版社が発行する情報誌が関西に進出してきた後も、手厚い地域情報で存在感を発揮してきた。最盛期の83年ごろには約15万部の実売部数があったが、近年はインターネットやフリーペーパー(無料情報誌)の普及で苦戦していた。 同社の廣實(ひろざね)留理社長は「部数の問題以上に広告収入が厳しくなっており、今後は情報誌よりも生活情報重視の新
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