心臓の細胞をシート状にする技術を用いて、血管が通った心筋組織を生体外で作ることに、東京女子医大と早稲田大のチームが成功した。 人工的な心臓作製につながる技術で、数年以内には医薬品の効果や副作用を調べる薬理試験への応用を目指す。3月に東京で開かれる日本再生医療学会で発表する。 心筋の細胞シートでは、ラットの背中に貼り付け、毛細血管が通った心筋を再生することに成功している。一方、生体外でシートを作る技術では、栄養を運ぶ血管を通すことができず、心臓作製を阻んでいた。 東京女子医大の岡野光夫教授と清水達也准教授らは、微少な流路をつくったコラーゲンを土台にして、その上にシートを載せた。シートに血管の基になる細胞を加え、流路に特定のたんぱく質を培養液として流すことで、毛細血管が通った心筋組織を作り出した。
2011年02月10日 東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 大学院医学系研究科 疾患生命工学センター 臨床医工学部門 片岡一則教授 がん治療の柱の一つである抗がん剤。現在、「第3世代」と称される抗がん剤が使われるようになり、有効性に関するエビデンスも出始めている。一方で、患者の多くは、相変わらずひどい副作用に苦しんでいる。吐き気などは制吐剤によりある程度コントロールできるようになっているが、脱毛や味覚障害、末梢神経障害など、「生活の質(QOL)」を著しく低下させるさまざまな副作用がみられるためである。こうした副作用は、抗がん剤を全身に投与することで、その毒性が全身にあらわれるために生じる。回避するには、薬を局所にピンポイントで送り込むDDS(Drug Delivery System)の開発が不可欠とされる。このほど、東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻と大
1968年、千葉県生まれ、茨城県在住。フリーランスライターとして、新聞や週刊誌、医療専門誌などに、医療費や年金、家計費の節約など、身の回りのお金をテーマにした記事を寄稿。本コラムのほか、医薬経済社「医薬経済ONLINE」に連載中。著書に「読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクする裏ワザ30」(ダイヤモンド社)など。ライター業のかたわら、庭で野菜作りも行う「半農半ライター」として、農的な暮らしを実践中。 知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴 国民の健康を支えている公的医療保険(健康保険)。ふだんはそのありがたみを感じることは少ないが、病気やケガをしたとき、健康保険の保障内容を知らないと損することが多い。民間の医療保険に入る前に知っておきたい健康保険の優れた保障内容を紹介する。 バックナンバー一覧 「がんになったら、粒子線治療っていうのをやってもらうんだ。先進医
インフルエンザ治療薬「タミフル」は、服用した小児患者の8%で耐性ウイルスが見つかり、同じインフルエンザ治療薬「リレンザ」よりも耐性があらわれやすいことが、東京大などの研究で明らかになった。米国の感染症専門誌に発表した。 タミフルの耐性ウイルスは多く見つかっているが、リレンザでは報告は少ない。タミフルの使用量が多い分、耐性が出現しやすいともみられていたが、薬の性質の違いで、あらわれやすさに差がついている可能性がある。 東大の河岡義裕教授らは、2005〜09年、季節性インフルエンザでタミフルの治療を受けた4〜15歳の72人と、リレンザの治療を受けた同年代の72人を調べた。タミフルのグループは6人(8・3%)で耐性ウイルスが見つかったが、リレンザのグループからは見つからなかった。
CHhomで講義した日本赤十字医療センター・集中治療科部長の種田益造氏の感想を何度読んでも「日本赤十字医療センターではレメディーを使用している」としか読めない。"病院でこっそりレメディーを使った"、"カルテにレメディーを書いて使用"等http://bit.ly/gcQKat どういったことののか、元の発言を確認したのですが、書いてありません。ぐぐってみたら、ありました。 http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:olYdVlYM22AJ:www.homoeopathy.ac/08lectures/part-time/20110109.phpl=jp&lr=lang_ja ○始めは緊張されていたようですが、難しい内容を分かり易く初学の方にも伝わりやすいように説明されていた種田先生は素晴らしいと思いました。時折話される先生の体験談
科学XMRVというウイルスが慢性疲労症候群の原因ではないかという報告が以前にあった。一年前のScience誌Detection of an Infectious Retrovirus, XMRV, in Blood Cells of Patients with Chronic Fatigue Syndrome | Science/AAAS マウスに感染するウイルスにMLV (murine leukemia virus: マウス白血病ウイルス)というのがあって、それが何らかの理由で(tropismが変わって)人にも感染するようになったのがXMRV (xenotropic murine leukemia virus-related virus: 普通訳さないと思うけど「異種指向性マウス白血病ウイルス関連ウイルス」?)。 このウイルスが慢性疲労症候群患者101人のうち68人の末梢血から見つかった
肺がん治療薬「イレッサ」訴訟の和解勧告で、東京地裁が、国に対し、個人輸入などで使った患者の副作用情報も慎重に検討して、治療が難しい肺炎の副作用が起きうると強く注意喚起すべきだったとの認識を示していることがわかった。厚生労働省内では「不確実な情報でも確認を求められ、新薬の審査期間が長くなるなどの影響が出かねない」との声が出ている。 7日に示された和解勧告では、原告側から要旨しか公表されていなかった。 朝日新聞が入手した「和解勧告及び所見」では、薬として販売承認を得るための国内臨床試験(治験)以外で発生した副作用情報の扱いについて、見解を示していた。治験以外の、個人輸入などによる副作用情報も、国が慎重に検討していれば、間質性肺炎で死にいたる危険性も「読み取ることができなかったとはいえない」と指摘。医師向けの薬の説明文(添付文書)で、注意喚起に不備があったとした。 イレッサ承認時の添付文書
【ワシントン=勝田敏彦】米国のシカゴ大とエモリー大などの研究チームが、2009年に流行した新型の豚インフルエンザにかかったが回復した患者が広い範囲のインフルを予防できる抗体を持っていることを突き止めた。ウイルスの変異によらず効く「万能ワクチン」の開発につながる可能性がある発見で、10日発行の米専門誌ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディスンに発表した。 チームは、新型インフルのワクチンを開発するため、21〜45歳の患者9人の血液から抗体の遺伝子を特定。その遺伝子から86種類の抗体を作り、ハツカネズミに各種のインフルのウイルスを与えて反応を確かめた。 その結果、5種類の抗体では、過去10年ほどの間に流行したすべてのH1N1型ウイルスに対して予防効果があった。また、「スペイン風邪」を起こした型や、毒性が強いH5N1型(鳥インフル)にも効果があった。 インフルのウイルスの型は、表面に
大阪科学医療グループ・香取啓介 「HeLa(ヒーラ)」という名前の細胞を知っていますか? 人工的に培養され、無限に増える能力を持つヒトの細胞だ。誕生からちょうど60年。世界中で培養され、病気や薬、細胞のメカニズムなどあらゆる研究に使われてきた。しかし、HeLaの物語は、科学に大きな課題を突きつけている。 ◇世界での貢献 遺族は20年余知らず 大阪府茨木市、医薬基盤研究所の細胞バンク。タンクのふたを開けると、マイナス196度の液体窒素の煙の中から金属のタワーが現れた。そのラック一つに80本ずつのガラス製アンプルが納められている。 「これ1本に100万個のヒトの細胞がはいっています」。小原有弘研究員が説明した。収集した細胞を培養してストックし、国内外の大学や研究機関、製薬会社などに有償で提供している。年間約3500本。 ヒト細胞の培養は現在、世界で当たり前のように行われているが、出発点はひとり
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世界初! 出産時の胎児の様子をMRIで撮影2010.12.12 10:005,287 mayumine ベルリンの病院で、世界で初めて出産の様子がMRI撮影されました。 上の画像がそれです。 今まさに母親の中の世界から外に出ようとしている赤ちゃんがとても鮮明に美しく写っていますね。 ベルリンの Charite病院で、特別な「オープンタイプ」のMRIスキャナー(通常はチューブのような形状をしている)を用いり、出産のためのスペースを充分に確保、出産の時の赤ちゃんの様子をMRIで撮影したそうです。 これは出産における胎児の細かい動きなど、あくまでも科学的な事由においてのみ使うと約束された上での撮影でした。 このリアルなMRI画像は、合併症や出産時のプロセスの落とし穴を理解する上で、重要な証拠となるのだそうです。 [Daily Mail] Casey Chan(原文/mayumine)
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