【ロサンゼルス=堀内隆】米ロサンゼルス南部の住宅で27日、夫婦と幼い子ども5人が死亡しているのが見つかった。事件前、夫とみられる男が地元テレビ局に「病院を解雇された。妻と子どもを殺して自殺する」と書いたファクスを送っており、警察は前途を悲観しての無理心中とみている。 大恐慌以来の経済危機に見舞われる米国では、業績が悪化した企業の大量解雇が相次いでいる。同じような事件が起きかねないとみた地元警察は「(無理心中は)解決にならない。ほかにいくらでも道はある」と呼びかけた。 警察の発表によると、夫婦のほかに亡くなったのは8歳の長女、5歳の双子姉妹、2歳の双子兄弟。夫の遺体のそばに犯行に使われたとみられる拳銃が転がっていた。ファクスを受け取った地元テレビによると、夫婦は病院で技士として働いていたが、2人とも最近解雇されたと書かれていたという。