「奇譚クラブ」1954年04月号 曙書房 より 1950年代の「奇譚クラブ」に多数のイラストを掲載していた本名・経歴不詳の覆面画家、畔亭数久(ぐろて・すく)の代表作?ともいえる絵物語「轢殺 〔鉄路に散る二輪の花〕」。随分昔に濡木痴夢男の「『奇譚クラブ』の絵師たち」に掲載されていた図版を取り上げたことがあるけれど、今回、ようやく掲載誌である「奇譚クラブ」1954年 4月号を入手することができたので、あらためて大きな画像で紹介。掲載時は前月号が警察より発禁処分を受けたばかりということもあってか、SMともいえない単なるグロテスク趣味の絵として評判は良くなかったとのことだが、そこら辺の反響も是非54年5月号も入手して検証してみたい。