先の参院選で日本共産党は全自治体の約3割に及ぶ550の自治体で比例得票率が10%を超えました。熊本県水俣市もその一つ。県全体では5・84%でしたが、同市は13・08%を獲得したのです。2010年参院選では7・8%、昨年総選挙では10・1%と着実に地歩を固めてきた成果でもあります。周辺の自治体も、党員や議員らの奮闘が得票率の増加に結びついています。水俣・芦北(あしきた)地方を訪ねました。(竹原東吾) 仁比さんは「体の一部」 「仁比さんは患者の体の一部です」。水俣病不知火患者会の吉海ヤエ子さん(70)は比例候補の一人として大奮闘した仁比聡平さんへの信頼をこう表現し、返り咲きを喜びました。 救済へ力尽くす 取材中、こむらがえり(水俣病の症状)を起こした手の甲をさすりながら、ヤエ子さんは「こんなに(支持の)電話をしたのは初めて。燃えつくした」。 かつて、ミカン農家に嫁いでいたヤエ子さんは、足の踏ん