2014年に行革の一環で閉館した山形県鶴岡市のアマゾン民族館とアマゾン自然館の収集資料をめぐり、同市議会の予算特別委員会は20日、市が提案した専門家に評価を依頼する予算案(480万円)を認めなかった。市は資料の活用を目指して19年度当初予算案に事業費を盛り込んだが、22日の本会議でも否決される見通し。「雪国のアマゾン」として知られた貴重な資料の行き先は、宙に浮くことになった。【長南里香】 資料は同市陽光町の文化人類学者、山口吉彦さん(76)が1971年から十数年かけてアマゾン奥地のインディオ集落で収集した約2万点。ワシントン条約で国際取引が禁止される以前の動植物などの標本も多い。閉館後は、民族館が入っていた市国際交流センター「出羽庄内国際村」の収蔵庫に資料を保管していたが、利用期限は3月までとなっている。
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