毎年1月にスイスのダボスで開催される「World Economic Forum」には、世界各国の指導者や政財界人などが参加し、人類が現在置かれている状況について議論を戦わせている。 今年、同会議で新たに取り上げられたテーマの中には、世界の「情報を持つ者」と「持たざる者」との間にあるテクノデバイド(情報格差)をいかに埋めるか、という問題があった。 例によって、この問題に対する明確かつ最善の回答は見いだせなかったが、その原因は情報格差の解消に向けた取り組み方について参加者の間に大きな隔たりがあることにある。この問題について、一方の考えを代表するのは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)Media Labの創設者であるNicholas Negroponteだ。同氏は、100ドルのノートPCを開発したいと考えている。しかし、Microsoftは別の考えを持っており、自社の強大な力を利用して、自ら「