【パリ=国末憲人】パリ市立近代美術館所蔵の有名画家の作品5点が盗まれたと、パリ市が20日発表した。AFP通信によると、マチス、ピカソの大作が含まれ、被害総額は5億ユーロ(約560億円)にのぼるという。 同通信によると、盗まれたのはこのほか、ブラック、レジェ、モディリアーニの作品。同日午前7時前、開館準備の際に盗難が明らかになった。美術館のガラスが1枚割られたうえ錠が壊された。何者かが窓から侵入する姿が監視カメラに映っていたという。 パリ市立近代美術館は市内16区の施設パレ・ド・トーキョーにあり、マチスやデュフィ、藤田嗣治の大作を所蔵することで知られる。