今年の3月に発表したファーストアルバム『箒星図鑑』で“少女時代”を描き切り、その後のツアーでメジャーデビュー以降の最初のフェイズを終えた吉澤嘉代子。そんな彼女から、早くもセカンドシーズンの幕開けを告げる3枚目のミニアルバム『秘密公園』が届いた。等身大の自分を描くのではなく、物語を描いて聴き手に自分を重ねてもらうというスタイルはそのままに、曲の中の主人公は「美少女」から「綺麗」な女性へと成長を遂げている。その変化は人生の様々な瞬間を曲という形で永遠に封じ込めることであると同時に、彼女の中にある二面性との距離を測る行為の表れでもあるようだ。ORESAMAの小島英也をはじめとした外部のクリエイターとの交流も経て、ますますその世界を広げつつある彼女に、じっくりと話を聞いた。(金子厚武) 「『箒星図鑑』はすごく別格な作品だった」 ーー今年の3月にファーストアルバム『箒星図鑑』が出て、5月に東名阪のツ