OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!』のアーカイブス。今週はフリーの『ファイア・アンド・ウォーター』(‘70)を紹介したい。フリーはハードロックの進む道を切り開いたグループのひとつとして知られるが、残念ながら短命に終わっている。オリジナルメンバーでの活動はたった5年であった。彼らが解散した理由は、ひと言で言うと“若すぎた”ことにあると言えるだろう。デビューアルバム『トンズ・オブ・ソブズ』(‘69)のレコーディング時(68年)、最も年長のポール・ロジャースとサイモン・カークがともに19歳、ポール・コゾフが18歳、アンディ・フレイザーはまだ16歳であった。これだけ若くて、個々のパフォーマンス能力も飛び抜けていたわけだから、メンバー間の衝突が多いのは容易に想像できると言うものだ。今回取り上げる3作目の『ファイア・アンド・ウォーター』は、彼らの最高傑作というだけでなく、
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