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ブックマーク / blog.livedoor.jp/nina313 (5)

  • 六本指のゴルトベルク : Penny Lane

    最近は短歌に関連するばかりを紹介していたものの、じつはこれと並行して、わたしはいまかつてない情熱をもってクラシック音楽に関するを読み漁っている。音楽論、音楽小説、作曲家の伝記など、その内訳はさまざまだが、すべてのきっかけとなったのは、今年8月に文庫化されたこのを手に取ったことだった。 青柳いづみこ『六指のゴルトベルク』中公文庫、2012年。 つい先日、安物の(といっても自分にとってはけっして安くはない)電子ピアノを購入したおかげで、日に留まっていた半年ほどの期間に楽しんでいた音楽趣味を再開できるようになった。というか、ピアノにまったく触れられずにいた数ヵ月のうちにちょっと信じられないほど高まった音楽への情熱が、わたしに電子ピアノを買うよう仕向けたのである。いったい自分のなかでなにが起きてしまったのか、この突発的な欲求は「呪い」とでも呼んだほうが遥かに正確なほど強く、わたしは来る

    六本指のゴルトベルク : Penny Lane
    hyougen
    hyougen 2012/10/19
  • 雑記:好きな作家ベスト100(2011年版) : Penny Lane

    hyougen
    hyougen 2012/01/02
  • 愛書狂 : Penny Lane

    先日の『フランスの愛書家たち』に引き続き、喜び勇んで手に取った愛書家のための書物。とはいえこちらは奢覇都館の刊行物ではなく、それよりも以前の、白水社のもの。 ギュスターヴ・フロベール他(生田耕作編訳)『愛書狂』白水社、1980年。 まあ、これほど棚を美しくしてくれるもなかなかないだろう。最近ではほとんど出されなくなってしまった函装、体も挿絵が豊富で、ところどころに光沢紙を使ったカラー図版まで入っている。装幀を手がけたのは野中ユリだと書けば、わたしが貧弱な語彙を駆使する必要もなくなるだろう。この一冊と同様に「愛書小説」を収めたのがもう一冊あり(『書痴談義』)、さらにアンドルー・ラングの『書斎』も同じサイズの函装として刊行されている。棚のなかにきれいに並んだこれらは、わたしの蔵書のなかでも自慢の三冊だ。 じつは、先日紹介した『フランスの愛書家たち』に収められていた三篇は、すべてこの

    愛書狂 : Penny Lane
    hyougen
    hyougen 2011/10/25
  • 雑記:好きな作家ベスト100(2009年下半期) : Penny Lane

    公開した途端に後悔する、という、 友人たちと実施している半年毎の恒例行事。 好きな作家を100人挙げて あえてランキング形式にする、というもので、 その時分の趣味が判りやすく反映される。 作り終えた後には「忘れた作家がいるんじゃないか」という 強迫観念に襲われるのも毎年のこと。 というわけで、2009年下半期のベスト100を発表します。 作品名は是非とも読んでもらいたい一作品。 1.レーモン・クノー『イカロスの飛行』 2.エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』 3.ジョルジュ・バタイユ『空の青み』 4.G・K・チェスタトン『木曜日だった男』 5.アントン・チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』 6.ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』 7.R・L・スティーヴンスン『新アラビア夜話』 8.ホメロス『イリアス』 9.イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』 10.レーモン・ルーセル『ロク

    雑記:好きな作家ベスト100(2009年下半期) : Penny Lane
  • Penny Lane - livedoor Blog(ブログ)

    好きな作家のを読めるというのは、なんて幸せなことなんだろう。しかも、それがまだ未読のものであるなら尚更だ。とはいえ、いつもこの調子で読んでいたら、すぐに未読のものはなくなってしまう。ジレンマだ。もったいない。とうとう読んでしまった。 エーリヒ・ケストナー(池田香代子訳)『ふたりのロッテ』岩波少年文庫、2006年。 ケストナーを読むたびに、大きく揺さぶられる。恋人がいた頃には、彼女にも読み聞かせてやらなきゃ、と駆り立てられたものだ。今はそれがない。その分、何だか寂しくなってしまった。『ふたりのロッテ』ほどの作品を、たった一人、暗い部屋の中で読んでしまうなんて。作中に登場するお父さんは芸術家だ。こんな一節があった。 「「ほんものの芸術家」たる者は孤独に耐えるべきだ」(72ページ) それがどれだけ寂しい考え方だか、ケストナーは声高に主張する。そんな彼も芸術家だ。ケストナーも当然、これを

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