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ブックマーク / garth.cocolog-nifty.com (5)

  • ムーアとニューウェーブ - 映画評論家緊張日記

    アラン・ムーアがウィリアム・バロウズから強い影響を受けているのは、たとえば『ウォッチメン』にNova Expressっていう左翼雑誌が出てくることからもわかるわけだけど、ムーアが六十年代の英国にいたSF小僧だったことを考え合わせると、ムーアのバロウズ趣味はNew WorldsとJ・G・バラード経由なのではないか?と想像される。ムーアもニューウェーヴ少年だったのでなかろうか? Mustardというイギリスのコメディ雑誌に載ったムーアのインタビューを読んでいたら、思いがけぬところでその答えを見つけた。League of Extraordinary Gentlemenの第三巻Centuryの第二部についているおまけ小説の話である。なんでもおまけ小説は月世界でのパルプSF風冒険譚になるらしい。で、それを掲載するのに 今回はそれが六十年代のSF雑誌、マイク・ムアコックの素晴らしいNew Worlds

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  • 有害図書指定 - 映画評論家緊張日記

    先に刊行された『Murder Watcher vol.5 殺人大パニック!』が福島県教育委員会から有害図書指定を受けたと連絡があった。洋泉社でははじめてのことだという。『萌え萌えお仕置きアイテム辞典』や『多重人格探偵サイコ』などと並ぶと、なんとなく達成感があるのが不思議だ。ちなみに「著しく青少年の自殺又は犯罪を誘発し、その健全な育成を阻害する恐れがある」そうである。おかしいなあ。我々としては日々健康優良不良少年の育成をめざしているのだが。 先日開かれた編集会議では、この指定を重く受け止め、今一度初心にかえって青少年健全育成のために活動してゆくことが確認された。そのため次号は少し間をおいて年内刊行予定。福島県犯罪史を大特集する。いや、福島はいいのがいろいろあるんですよ。全六巻のすばらしい『福島県犯罪史』なんてまであるくらいの犯罪先進県ですからね。乞うご期待!

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    hyougen
    hyougen 2009/06/24
  • 第二回はくさい賞 - 映画評論家緊張日記

    今年もこの季節がやってまいりました。そう、今年の最低映画を決定するはくさい賞のお時間です。喧々囂々の議論の末決まった栄えあるノミネートは以下のとおり。 最低作品賞 『少林少女』 『隠し砦の三悪人』 『ICHI』 『252 生存者あり』 『まぼろしの邪馬台国』 最低監督賞 堤幸彦(『20世紀少年』、『まぼろしの邪馬台国』、『銀幕版スシ王子!ニューヨークへ行く』) 広克行(『少林少女』) 樋口真嗣(『隠し砦の三悪人』) マキノ雅彦(『次郎長三国志』) 曽利文彦(『ICHI』) 最低主演男優賞 金城武(『Sweet Rain死神の精度』) 大沢たかお(『築地魚河岸三代目』、『ICHI』) 竹中直人(『まぼろしの邪馬台国』) 草彅剛(『山のあなた 徳市の恋』) 長嶋一茂(『ポストマン』) 最低主演女優賞 吉永小百合(『母べえ』、『まぼろしの邪馬台国』) 田中麗奈(『犬と私の10の約束』、『銀色の

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  • 日本映画縛り首大賞 - 映画評論家緊張日記

    映画秘宝』で好評連載中の「日映画縛り首」で、年末を迎えるにあたって今年のワースト邦画を決めようということになった。少なくとも『週刊文春』の「きいちご賞」よりはきちんと(駄目)邦画を見ている自信がある我々だが、激論の末決定した年度最悪邦画ノミネートは以下の通り。 第1回 はくさい映画賞(田野辺尚人命名) ノミネート作品 [最低作品賞] 『大日人』 『ミッドナイト イーグル』 『どろろ』 『恋空』 『ラストラブ』 [最低監督賞] 原田眞人(『伝染歌』『魍魎の匣』) 行定勲(『遠くの空に消えた』『クローズド・ノート』) 塩田明彦(『どろろ』) 愚・スーヨン(『THE 焼肉 MOVIE プルコギ』) 北野武(『監督・ばんざい!』) [最低主演男優賞] 大沢たかお(『ミッドナイト イーグル』『Life~天国で君に逢えたら』) 田村正和(『ラストラブ』) 織田裕二(『椿三十郎』) 堤真一(『A

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  • 映画評論家緊張日記

    映画秘宝2019年3月号が発売になりましたんで、2018年の映画ベストを転載させていただきます。 1 『犬ヶ島』(2018 ウェス・アンダーソン) 2 『ブリグズビー・ベア』(2017 デイヴ・マッケイ) 3 『パディントン2』(2017 ポール・キング) 4 『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017 ギジェルモ・デル=トロ) 5 『覗かれる人 シュレーディンガーの女』(2018 城定秀夫) 6 『Dimension』(1991-7 ラース・フォン・トリアー) 7 『快楽の漸進的横滑り』(1974 アラン・ロブ=グリエ) 8 『レディ・プレイヤー・ワン』(2018 スティーブン・スピルバーグ) 9 『ボトロップの120日』(1997 クリストフ・シュリンゲンジーフ) 10『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2018 パノス・コスマトス) 去年は城定監督で何を選ぶかというのが頭のひねり

    映画評論家緊張日記
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