アラン・ムーアがウィリアム・バロウズから強い影響を受けているのは、たとえば『ウォッチメン』にNova Expressっていう左翼雑誌が出てくることからもわかるわけだけど、ムーアが六十年代の英国にいたSF小僧だったことを考え合わせると、ムーアのバロウズ趣味はNew WorldsとJ・G・バラード経由なのではないか?と想像される。ムーアもニューウェーヴ少年だったのでなかろうか? Mustardというイギリスのコメディ雑誌に載ったムーアのインタビューを読んでいたら、思いがけぬところでその答えを見つけた。League of Extraordinary Gentlemenの第三巻Centuryの第二部についているおまけ小説の話である。なんでもおまけ小説は月世界でのパルプSF風冒険譚になるらしい。で、それを掲載するのに 今回はそれが六十年代のSF雑誌、マイク・ムアコックの素晴らしいNew Worlds