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ブックマーク / gyorai.blogspot.com (6)

  • ある仕事とない仕事(六)

    自分にできる最高の仕事をしてもべていけるとは限らない。 この現実におもいあたる人はけっこういるのではないか。 最高の仕事と職業として通用するかどうかは別である。技術もあるにこしたことはないが、それがすべてではない。 すこし前にラジオ深夜便の『隠居大学』(ステラMOOK)の天野祐吉と小沢昭一の対談を読んでいたら「万人にわかる芸はつまらない」という言葉があった。 天野祐吉が「俳優というのも、まあ、いい加減といえばいい加減な職業ですね」といったことにたいし、小沢昭一が「はっきり申し上げていい加減です」と答える。 逆にふたりは俳優や芸人は大真面目にやるだけではいけないという。 そのあとの小沢昭一の言葉が深い。 《どこか力が抜けているところがあるのがいいのであって、「俺は俳優の道をまっとうしよう」なんて頑張ってる奴は、そんなにいい表現ができないのが多いです、不思議と》 さらに「俳優はそんなに好きじ

    hyougen
    hyougen 2013/08/13
  • ある仕事とない仕事(一)

    すこし前に、「ある仕事につく」だけでなく、「ない仕事をつくる」という発想があったら——と書いて、途中で筆を置いた(キーボードを打つのをやめた)。 ここのところ、地方都市のことを考えている。地方は、昔から堅実な職に就く以外の選択肢が少ない。とくにこの十年くらいは、大手のチェーン店が乱立し、零細の自営業が苦戦するという構図もある。 旅先の地方都市で「ここはいいところだなあ」とおもう。そんな感想を述べると、よく「でも仕事はないですよ」といわれる。 なぜ仕事が「ない」のだろう。 人口が少ないからだろうか。 とはいえ、昔、もっと人口が少なかったときにも仕事はあった。 人口の多い少ないの問題(だけ)ではない。 たまに郷里(三重県鈴鹿市)に帰ると、行きつけの喫茶店、文房具屋はすでにない。 文房具は、コンビニか100円ショップで買う。 わたしは某メーカーの1・0ミリのジェルインクのボールペンを愛用している

    hyougen
    hyougen 2013/07/17
  • 小さな古本市

    この秋で5周年を迎えるメリーゴーランド京都で「小さな古市」が開催。わたしも「文壇高円寺古書部」として参加します。 絵・読みもの・画集・詩集など、とっておきのが、贅沢にも二日間だけメリーゴーランド京都に集まります。 今年は、2年前に出来た屋の隣のギャラリーで、イラストレーターの武藤良子さんの展覧会を開催予定。 10月12日は武藤良子さんのギャラリートークを扉野良人さんを聞き手に迎えて開催します。 ○開催日 2012年10月14日(日)・15日(月) ○会場 〒600-8018 京都市下京区河原町通四条下ル市之町251-2 寿ビル5F メリーゴーランド店内 http://www.merry-go-round.co.jp/ ► 2024 (8) ► 1月 (8) ► 2023 (76) ► 12月 (4) ► 11月 (4) ► 10月 (5) ► 9月 (7) ► 8月 (7) ► 7

  • 第4回古本フェス

    第4回古フェス@トリペル 〜読んでたら、四季ひとめぐり〜 日時:2月17日(金)〜26日(日)、12時〜20時、会期中無休 場所:マンガ・古カフェ・トリペル 〒602−0019 京都市上京区下木下町183−6 出店者(敬称略) 第1部 17日(金)〜21日(火) 古徘徊堂  福岡・中央区は大名の古屋さん、人文系から雑誌まで、幅広く漏らさず楽しめるる品揃え。ときめく古に出逢えるお店です。 古書城田 福岡は北九州・小倉の古屋さん。ベテランの眼力が光ります。 の会  京都の、好き5人組。のイベントなども今後目論んでおられるそう。古5重奏。 M堂   大阪の古通といえば、この方。日文学を中心に。 風博士  マイホームツアーを終え、ついに定住へ!?古好きミュージシャンといえば、この方。 の森  大阪より、フリー編集者、古研究家の高橋輝次さん。新刊書『ぼくの古探検記』

    hyougen
    hyougen 2012/02/08
  • 表現と表出

    を積めたダンボールを動かそうとしたら、左肘に違和感をおぼえた。またやってしまった、とおもった。曲げたり、力をいれたり、ものを持ったりすると、ピリッと痛みが走る。激痛ではないのだが、を読んでもピリッ、原稿を書いていてもピリッ、器を洗っていてもピリッとくる。 前にも長時間うつ伏せでを読んでいて右肘を痛めた。すぐには治らなかった記憶がある。 夜、沖縄そばっぽいものを作る。沖縄そばのスープ(市販のもの)に野菜と挽肉、ちゃんぽんの麺をいれる。残ったスープは雑炊にする。 『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ』の「放浪」の巻を読んでいたら、「節制しても五十歩百歩」というエッセイがあった。 《人は健康のために生きているわけじゃない》 《昨今の私がしていることの中で、もっとも身体にわるいと思えるのは、仕事である》 中年をすぎて節制してもたいして変わらない。ところが、戦争がなくなって、病気にならず、事故を

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    hyougen 2011/10/21
  • 文壇高円寺

    三月三十日(土)から県立神奈川近代文学館で「帰って来た橋治展」開催。六月二日(日)まで。亡くなったのが二〇一九年一月二十九日だから、もう五年になる。——文学展が開催されることを知らず、『フライの雑誌』の最新号(130)で「川は娯楽である 橋治の時評から」というエッセイを書いた。二〇〇四年十月に起きた新潟中越地震と川の話である。 同号の特集は「釣り人の移住計画」——全頁すごい。読みどころばかり。届いてから毎日読んでいる。移住する。当初考えていなかったことが次々と起こる。それでも決断し、新しい生活をはじめる。移住という選択の中には「釣り」が入っている。文中の小見出しに「人間いつ死ぬか分からない」なんて言葉も出てくる。 「東京から香川移住した2名の怪人対談」(大田政宏さん、田中祐介さん)で、田中さんが「自分は、仕事ばっかりしている皆が、何が楽しくて生きてるのか分からないです。釣りのために仕

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