フィッシュマンズの佐藤伸治との日々。サトちゃんが死んじゃった・・・。 それは、僕、茂木欣一が、まだフィッシュマンズの活動をしていた頃。 1999年3月15日の夜、雨が、降っていた。 自宅で妻がつくるカツ丼を食べようとしていたら、電話がなった。 事務所のマネージャーからだった。 フィッシュマンズのボーカル、佐藤伸治の訃報。 急いで事務所に駆けつける。 カツ丼は覚えているのに、事務所に向かったそのときからほぼ1か月半、記憶がない。 「サトちゃんが、死んじゃった?それって、どういうこと?」 初めて会ったときから、僕は決めていた。 おじいさんになるまで、この佐藤伸治という男についていこう。 一緒にバンドをやろう。 彼の歌声、作詞作曲、アレンジのセンス、ほとばしる才能、全てに僕は魅了され打ちのめされた。 たとえ僕がフィッシュマンズのメンバーではなくても、僕はフィッシュマンズ