CINEMORE(シネモア) 映画 シティ・オブ・ゴッド 『シティ・オブ・ゴッド』容赦なき地獄の暴力映画は、なぜ不朽の名作になりえたか? ※注!ネタバレ含みます
昔、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02)を見たときに日本でもこういう機動力と知的探求心に富んだドキュメンタリー映画が作られないかなぁと思ったものだ。マイケル・ムーアは様々に評価が分かれる映像作家だが、一貫して僕のお気に入りの監督さんであり続け、後のドキュメンタリー作品に多大な影響を与えた。 で、『劇場版 センキョナンデス』(23)を見たときにしびれたのだ。ダースレイダーとプチ鹿島の野次馬コンビこそ、僕の待望したドキュメンタリーの作り手だ。それもただ「マイケル・ムーア的なことを日本でやる」じゃない。「マイケル・ムーア的なことをもっとうまく、深く日本でやる」なのだった。僕は『劇場版 センキョナンデス』を世間より一歩遅れて、新潟市のシネ・ウインドで見たのだが、ミニシアターを出たときは嬉しすぎて意味もなく万代バスセンター(があるのだ、シネ・ウインドの間近に!)を一周したくらいだ。何ならスキ
現在、全国にて順次上映中の『ようこそ映画音響の世界へ』は、映画における音響の歴史と発展、その重要性について説く優れたドキュメンタリーだ。 映画音響とひと口にいっても、それを構成する要素はさまざま。物語の導き手となるセリフ、作品を迫力あるものにする効果音、そして感情を高めていく音楽など。本作はそれらに関わるスペシャリストに加え、伝説のサウンドデザイナーたちや著名な監督らにインタビューを敢行。新旧のあらゆる名作のクリップを具体例として引用し、音が果たす役割とエモーショナルな力を、実際の制作と発見のプロセスを通して明らかにしていく。 この良質なガイド映画を手がけたミッジ・コスティン監督に、このたびメールインタビューをする機会に恵まれた。先行する他媒体の記事との差別化を図るため、かなり細かい質問に終始し、テキストが長文となったことをお許し願いたい。同時に、このような面倒な質問にも根気よくつきあい、
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