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ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (3)

  • 『この世界の片隅に』の原作とアニメの距離――もしくは戦争についての創作はどう描くのが「成功」なのか - 紙屋研究所

    書いていたら長くなった。 先に要旨をまとめておく。 マンガ『この世界の片隅に』は前半が戦前・戦時の日常の描写、後半が主人公の心象であり「記憶」と「想像力」をめぐる物語である。他方、アニメ「この世界の片隅に」は、戦前・戦時の日常をそのまま再現・保存することにしぼられた作品であり、原作のもつ後半部分は後景に退いている。両者は別々の作品(別個の価値をもつ作品)である。 戦争小説戦争をめぐる創作(マンガ・アニメ・映画・ドラマ・演劇…)は手法と題材を選ぶことで、何かを強調し、何かを切り捨てるので、どんな作品であっても批判は呼び起こされる。多様な書き手が多様に描くことでしかこのジレンマは解決されないのではないか。 以下は、映画・原作のネタバレが含まれている。 「暗い」「つらいから読みたくない」と「楽しくて何度も読み返したくなる」 「女性のひろば」という雑誌(共産党発行)の2017年1月号に「『この世

    『この世界の片隅に』の原作とアニメの距離――もしくは戦争についての創作はどう描くのが「成功」なのか - 紙屋研究所
    hyougen
    hyougen 2016/12/12
  • 「軍師官兵衛」、今日は「城井谷の悲劇」だぜ! - 紙屋研究所

    NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の日(2014年9月14日)放映分は、なんと「城井谷の悲劇」である。 ぼくは以前のエントリで、“どうせNHKはこの官兵衛の黒歴史は描けまい。ハハハハ”と侮りまくっていた。 屋代尚宣『黒田官兵衛と宇都宮鎮房』 - 紙屋研究所 NHKパンフの描き方にみられるように、大河ドラマの主人公が謀殺などをした男であってはならず、このエピソードがとりあげられることはまずない。 職場でこういう話が好きな人と、「まさかあのエピソードは扱うまい」と話題にしていた 正直、スマンカッタ かなり、しっかり、はっきり扱いましたね……。ええ。 NHKの描き方は、次の通りである。 宇都宮に大敗したのは官兵衛ではなく、息子の長政の独断専行であって、官兵衛の天才軍師としての実績には傷はつかない。 その後の宇都宮攻めでは、長政が作戦を立てたものの、官兵衛の承認のもとにおこなわれた「官兵衛の管理下の

    「軍師官兵衛」、今日は「城井谷の悲劇」だぜ! - 紙屋研究所
    hyougen
    hyougen 2014/09/15
  • 安藤健二『パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)』 - 紙屋研究所

    パチンコ屋の前を通り過ぎると確かにやたらアニメとのタイアップが目に入り、気になっていた。だけど一番気になり出したのは、やっぱりテレビCMでこのタイアップが激増したことだ。 参考:ヲチモノ- アニメのパチンコ・スロットがどれだけあるのか集めてみた http://watchmonoblog.blog71.fc2.com/blog-entry-479.html ただし、それはアニメに限らない。「加山雄三」であったり「ウルトラセブン」であったり。 この現象に注目した最初はやはり「冬のソナタ」とのタイアップだった。*1パチンコという、サラ金と似たようなダークイメージのものに、こんなメジャーな作品がよくタイアップを許したものだという驚愕を覚えたし、「はあー、すると中高年のオバサンたちがずいぶんパチンコにハマっているわけね」という、そこから「読み取れる」情報があったからだ。 いま、「冬のソナタ」というパ

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