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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (6)

  • こんなにでかいものを人を殺すためだけに…アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館 - Commentarius Saevus

    アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館に行ってきた。3.5時間の英語のガイドツアーを予約し、途中で気分が悪くならないように朝は少なくし、昼も抜くという万全の準備で出向いた(以前、ベルリンのホロコーストメモリアルとロマ・シンティの弾圧祈念碑を見ただけで胃が痛くなったので、世界遺産の中で万一気分が悪くなると困る)。 夏なので大混雑で、予約なしで行くと並ばないと入れないらしい。英語とポーランド語のツアーは15分から30分に1回くらい開催されているが、この時期は予約しないと入れなかったりするらしい。通常ツアーでも3.5時間かかる。 入るとまずビデオを見る。このビデオが他言語で、入り口でもらったヘッドホンを脇に刺し、15種類くらいある中からわかる言語の音声を選ぶこともできる。日語は14番だった。 ヘッドホンを指す装置 そこからガイドツアーになるのだが、いろいろな言語のツアーが展開されているので、ガ

    こんなにでかいものを人を殺すためだけに…アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館 - Commentarius Saevus
    hyougen
    hyougen 2024/08/07
  • 2023年映画ベスト10 - Commentarius Saevus

    昨日のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』ポッドキャスト版で放送した、今年の映画ベスト10です。年は205映画を見ました。 『ベネデッタ』 『ロスト・キング 500年越しの運命』(パンフレットにレビューを掲載したのでブログにレビューなし) 『ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン』 『ボーンズ アンド オール』 『ニモーナ』 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 『オマージュ』 『バーナデット ママは行方不明』 『フローラとマックス』 『ブラックベリー』 今年は映画視聴状況が劇的に変わりまして、4月から『芸術新潮』の映画評連載を始めたところ、とんでもない数の試写状が来るようになり、来る試写は基的に全て見るようにしたので(見なかったのは3程度のはず)、鑑賞するだけでものすごく多忙になりました。205中、試写で見たのが78(8割くらいはオンライン試写)、配信が37でし

    2023年映画ベスト10 - Commentarius Saevus
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    hyougen 2024/01/06
  • とんでもなく深刻な悲劇~新国立劇場『トゥーランドット』(配信) - Commentarius Saevus

    新国立劇場の配信『トゥーランドット』を見た。アレックス・オリエ演出のものである。この演目は初めて見た。 www.nntt.jac.go.jp 舞台は中国…なのだが、セットデザインは斜めに配置した階段をたくさん使ったモダンなもので、社会主義下の東欧とか、『メトロポリス』なんかに出てくるようなちょっとレトロな近未来を思わせるようなものである。衣類については、貴人たちはちょっとだけ中国風な白い衣装を着ているのだが、女性陣は修道女がかぶるみたいな大きな頭巾をかぶっているし、カラフ王子(テオドール・イリンカイ)はロシアあたりの寒い地方から着たような厚着だ。このへんのオリエンタリズムを排した美術はいいと思う。 全体的にとても重い演出だが、ピン、ポン、パンが出てくるところなどでは笑いもあるし、歌も安定感があって、大変面白かった。来は冷たいトゥーランドットが求婚者たちに難しい謎かけをし、答えられないと処

    とんでもなく深刻な悲劇~新国立劇場『トゥーランドット』(配信) - Commentarius Saevus
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    hyougen 2020/04/24
  • 何度フラれても、ちゃんと自分で立ってる~『ロケットマン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ロケットマン』を見た。言わずと知れたエルトン・ジョンの伝記映画である。 www.youtube.com 脚がリー・ホール、ジェイミー・ベルが出演していて、ミュージカル版『ビリー・エリオット』に音楽を提供したエルトン・ジョンの伝記映画ということで、かなり『ビリー・エリオット』に関連が深い作品だ。話の構造も似ており、芸術家としての才能を持っているがあまり良い環境で育ったとはいえない少年の物語である。とはいえ、伝記というにはかなりファンタジーの要素が入っており、ミュージカルでもあるし(エルトンの代表曲が人生の岐路にあわせて出てくる)、だいぶ脚色があると思われる。 お話は舞台衣装を着たままのエルトン(タロン・エジャトン)が依存症のミーティングにやって来て自分の半生を回想するという枠に入っている。エルトン(名はレジナルド・ドワイト)はあまり仲の良くない両親のもとで育ったが、幼い頃からピアノの才

    何度フラれても、ちゃんと自分で立ってる~『ロケットマン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    hyougen 2019/09/17
  • ロンドンから図書館に関する大阪府政に怒りを露わにす - Commentarius Saevus

    ここのところロンドンについてばかり書いていたのだが、日のニュースで久しぶりに激怒したくなるものがあった。 図書館相談 まるでクイズ…「大阪府民やり過ぎ」知事苦言 某大阪府知事が大阪府立図書館のレファレンス事例に文句をつけているという話なのだが、この文句がどう見てもバカすぎる…こいつ図書館とか全然使ったことないもないし、たぶん興味もないであろうことがバレバレである(いろいろいろなものを閉鎖したがっている人にふさわしい文句である)。 問題は、大阪府知事もこの新聞記事も、「事実の調査」は図書館仕事ではないと誤認しているらしいことである。記事には「要望に応じて関連蔵書を紹介することは、図書館法に基づく業務の一環だが(中略)直接答えを求める相談も多かったという」とか書いてあって、まるで事実の調査は図書館来の業務じゃないみたいな言い方をしているが、これは大きな間違いである。 レファレンス事項に

    ロンドンから図書館に関する大阪府政に怒りを露わにす - Commentarius Saevus
  • Truthiness vs. Fact(1)図書館における「事実の調査」について - Commentarius Saevus

    昨日のエントリが思いの外賛否両論を呼んでしまったので、今日はちょっと昨日頭に血が上っていて(「いつも頭に血が上ってるだろう」という指摘は受け付けませんぞ)書ききれなかったことを補足的に書こうと思う。前半は私が学部時代に学んだことに基づく地に足のついた経験談、後半は私の妄想になる予定である(?!)。 で、まず書いておいたほうが良さそうなことは、私はプロの司書ではないので、当は職のレファレンス司書さんにもっと専門的な知識に基づいたエントリをアップしてほしいなと思っているということである。私は学部時代に図書館情報学を勉強してたけど結局司書として就職するのはあきらめたし(すんごく就職がないんだよな…しかも地方自治体だと図書館以外の部署にとばされることがあるらしいし)、実務経験もTAとして駒場博物館図書室の運営に三年くらい携わっていたのと、英語のTAとして大学一年生にレファレンスを教えていたくら

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