大型シネコンでのデジタル上映が主流の現在。最新の音響設備が整った大スクリーンで超大作を鑑賞する臨場感は、何ものにも変えられないものではあるが、昭和の香りが今でも残る名画座で、つい見逃してしまった準新作映画や古典的名作を格安に鑑賞するのも楽しいもの。古きよき面影を残した施設のなかには、傾斜の気になる座席があったり、3D作品に対応していなかったりと、設備の古さが目立つところもあるが、途中外出して腹ごしらえしてからもう1本鑑賞したりと、気ままに過ごせることも魅力だ。どの名画座も、映画を愛する劇場の姿勢が上映作品のチョイスや運営スタイルにあふれている。ここでは、東京都内の名画座を10館紹介する。 銀座『銀座シネパトス』 料金:一般1,300円、シニア1,000円、最終回800円、回数券(5回分)5,000円 銀座4丁目、三原橋にある3スクリーンの映画館。昭和27年に建設された銀座四丁目三原橋地下