→紀伊國屋書店で購入 「社会問題を無条件に「解決すべきもの」ととらえるのではなく、かといって支援に無関心でもいられない」 近年「ひきこもり」という言葉を頻繁に耳にするようになってきました。例えば、数年前にニート支援を卒業論文のテーマにした学生が、ある支援機関へ聞き取り調査に行ったときのこと、その学生は、利用者にはいわゆる「ひきこもり」の人が多いらしい、という報告を持って帰りました。「ひきこもり」というと、何となく「部屋にこもって誰とも会わない」というイメージがあるけれど、改めて考えてみると一体何だろう? それは「ニート」とは違うの?――何かすっきりとしないまま、とりあえずその学生には「ひきこもり」という用語は用いずに「ニート」に統一して卒論を書くように、と指示したのでした。 その後、この本の編著者の一人であり、私が現在勤めている富山大学人文学部のお隣にあたる経済学部に所属されている高山龍太