自宅を訪れた介護ヘルパーら女性6人に睡眠剤を混ぜたコーヒーなどを飲ませて襲ったとして、準強姦(ごうかん)と準強姦未遂などの罪に問われた無職千葉政一(まさいち)被告(59)の判決が7日、大阪地裁であった。横田信之裁判長は「女性の人格を踏みにじった卑劣な犯行だ」と述べ、懲役16年(求刑懲役20年)を言い渡した。 判決によると、千葉被告は2008年8月〜09年9月、脳梗塞(こうそく)で寝たきりの内妻の世話をするために大阪府茨木市の自宅を訪れた介護ヘルパーや保険外交員ら6人に対し、睡眠剤を混ぜたコーヒーやビール、お茶を飲ませるなどして性的暴行を加えた。 被告側は「承諾を得たうえでの行為だった」などとして一部無罪を主張していたが、横田裁判長は検察側の主張をほぼ認め「刑事責任はきわめて重い」と判断した。