本日は、割と当たり前に使っていた統計の知識でも、「なぜ」そうするのかを知らなかったという話です。統計学は、実学としての側面を持っているので、こんなことが起きるんですよね。 標準偏差と平均偏差 標準偏差と平均偏差はどちらもデータのばらつきの指標です。下の定義式を見てもらえば分かりやすいと思います。 標準偏差は、代表値からのズレを2乗したものを足し合わせて、データの個数(またはデータの個数−1)で割ったものの平方根です。 一方、平均偏差は代表値からのズレの絶対値を求めて、すべてのデータの個数(またはデータの個数−1 )で割ったものです。 平均偏差を使わないのはなぜ? 一般的にばらつきの指標は標準偏差が利用されます。平均偏差は使われるのを見たことがありません。検索サイトなどで調べると計算の便利さをとって標準偏差が用いられるとあります。確かに、絶対値は場合分けが実際の計算で場合分けが必要になるので
「統計的決定理論」とは何か?はじめてこの名前を聞いた方も多いかと思います。まずはざっくりと統計的決定理論について説明してみましょう。 統計的決定理論とは、 「うーん、あっちが良いかもしれないなあ。いや、こっちかなあ。」 と決めかねているときに、 「男ならウダウダ軟弱なこと言ってないで一点に決めてみろ。」 と背中を押してくれる理論のことです。 単に背中を押すだけでなく、1つの答えを決定するための指針と方法を与えてくれます。男前な理論ですね。 とはいえ、この説明ではいったい何のことだか、よくわからないですよね(笑) 以下では、真面目に統計的決定理論について説明てみたいと思います。ちょっと長いですが、お付き合い頂けるとうれしいです。 1. 統計的決定とは ある確率分布にしたがう確率変数 θ を統計的に「妥当な」一点 α に決めるとき、この α を統計的決定といいます。 たとえば、θ の確率分布を
今回はRの話です。 社会心理学会の方法論セミナーでもGLMMをとりあげましたが,階層ベイズの話も久保先生のトークの中にありました。 GLMMでは,変量効果の数が増えると最尤法だと推定が難しくなったりするので,ベイズ推定のほうが向いています。 しかし,GLMMを直接ベイズ推定してくれる商用ソフトもあまりない(あっても機能が部分的)ので,stanなどのフリーのソフトに頼らざるを得ません。しかし,stanは初心者にはなかなかとっつきにくいので,今回はだれでも簡単にGLMMがベイズ推定できる関数を作ってみました。 実は過去に,同様にGLMMを簡単にstanで走らせてくれるglmer2stanというパッケージを紹介したことがあります(こちら)。しかし,glmer2stanはあとで挙げるようにいろいろ使い勝手が悪いところもあり,自分用に使いやすいものを作ろうと思ったのがはじまりです。 追記: Sapp
先日,広島大学で「ベイズ推定による多変量解析入門」のというワークショップが行われました。 主催はDARMという広大の勉強会で,広島大学のポスドクの竹林君と広大院生の徳岡君が中心となって,開催されました。 会場には50人近くの人が,遠方からも来ていただいて,とても盛況でした。 ベイズの定理の話から,ベイズ統計,MCMCの基礎,そして多変量解析への実践にわたって,かなりの情報量があったと思います。 清水が発表したのは,MCMCでマルチレベルモデル,というもので,階層線形モデルをマルコフ連鎖モンテカルロ法で推定する,という話でした。 使ったソフトウェアはRとStanで,rsatnパッケージとglmer2stanパッケージを使いました。あと,Mplusについても少し触れています。 以下にスライドシェアにアップした資料を載せておきます。
General growth mixture modeling (GGMM) was briefly reviewed and its merits for the researchers who aim to conduct a longitudinal study discussed. The GGMM refers to modeling with categorical latent variables that represent subpopulations where population membership is not known but is inferred from the data (Muthén & Muthén, 2004). Latent class growth analysis (LCGA) and growth mixture modeling (G
本稿では,発達研究における方法論的・実践的問題について論じ,縦断データの解析方法を紹介した。第一に,人間のさまざまな性質の変化を正確に把握するために必要とされる,調査デザイン,測定,知見の一般化可能性についての方法論的問題が論じられた。次に,2時点で測定されたデータを用いて因果関係を分析するモデルとして,交差遅延効果モデルと同時効果モデルが解説された。さらに,3時点以上で測定されたデータの分析方法として,潜在成長曲線分析の基本的な考え方が解説された。最後に,多大な費用と時間がかかるが非常に価値の高い長期縦断調査を実施し,管理する際に生じる困難を克服するためには,個々の研究者が,実証科学の方法論に基づいた発達研究の重要性を再認識するだけでなく,学会全体が,より公共性を備えた研究体制の整備に取り組む必要があるという考えが示された。
counter-stereotypic, interventions that highlight this association can produce a lowering of the default stereotype of female l weak. The possibility of such strategies for inducing a shift in automatic stereotypes and the potential to track stereotypes through both behavioral and brain activation measures has the potential, in the future, to inform about stereotype representation, process, conten
精神物理学(せいしんぶつりがく、ドイツ語:psychophysik、英語:psychophysics)は外的な刺激と内的な感覚の対応関係を測定し、また定量的な計測をしようとする学問である。認知科学や工学の分野では心理物理学と呼ばれることが多い。グスタフ・フェヒナーがその創始者であり、心理学(実験心理学)の成立に大きな影響を与えた。 外的な刺激は物理量として客観的に測定できる。そこで外的な刺激と内的な感覚との対応関係が分かれば、内的な感覚(クオリア)も客観的に測定できることになる。 概要[編集] 主な感覚はいわば五感を中心とした知覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚、皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚など)に代表される。これらの知覚は視覚であれば目、味覚であれば舌、平衡感覚は内耳など、いくつかの受容器によって引き起こされることは古代よりわかっていた。またこれらを解剖しその機構は科学の発展によりかな
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