24日に発表された最高検による特捜部不祥事の検証結果は、検察組織全体の問題との捉え方より、大阪地検特捜部の特殊性を強調した「ご冗談でしょう」と言いたくなるお粗末な結論であった。意地悪く見ると、同じ組織内でチェックを繰り返す事を正当化しして増員を狙う、火事泥式検証ではないかと思える程の愚策である。これでは、原因解明には程遠く、とても評価に値しない。 検察に求められたのは、原点に戻る事であり、個人的な問題に歪曲したり、教育で解決出来るものではない。司法・裁判の原点を象徴するものとして、古来より使われて来た「正義の女神像」の意味する処をウイキペデイアに求めると、「『正義の女神像』が手に持つ天秤は正邪を測る『正義』を、剣は『力』を象徴し、『剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力』に過ぎず、法はそれを執行する力と両輪の関係にあることを表している。目隠しは彼女が前に立つ者の姿を見ないことを示し、貧富や権力の有