タグ

ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (222)

  • リビア・ステイルメイト: 極東ブログ

    リビアの現状について中間的なメモを記す時期になった。現状は、オバマ米大統領の言葉を借りれば、「ステイルメイト」である。ステイルメイトはひと言で言えば、行き詰まり・膠着状態である。リビアは現状、手ひどい行き詰まりになった。そしてその意味をそろそろ考察すべき時期でもある。 「ステイルメイト」という言葉は元はチェスの用語で、まだチェックメイト(王手)にはなっていないものの、相手の番で王の齣をどう動かしても自動的にチェックメイトになる状態である。 そこまで追い詰めたらチェックメイトと同じでよいではないかという印象もあるかもしれないが、言わば相手に自殺にしか選択を残さないという状況に導いた点で、相手を倒すことに失敗している。追い詰めた側も下手を打ったことになり、チェスのゲームは引き分けになる。 オバマ大統領による「ステイルメイト」の言明は、3日前のAP通信へのインタビューにある。「The Assoc

    iGucci
    iGucci 2011/04/23
  • 福島第一原発1号炉は地震当日に空焚きが想定される状態になっていた: 極東ブログ

    福島第一原子力発電所の事故でいろいろと興味深い評価や事実が明らかになるが、今日明らかにされた、3月11日・12日の1号機の状態についてのニュースを聞いたときは思わず声が詰まった。想定外ではない。逆で、あの時点でメルトダウンを懸念した想定に近かったからだ。現状ではまだ詳細は明らかになっていないが、現時点の報道だけでも十分に興味深いので留めておきたい。 ニュースは午前7時17分のNHK「1号機 震災の夜に燃料露出直前」(参照)である。 東京電力、福島第一原子力発電所の事故で、1号機では、先月11日の地震当日の夜までに原子炉の水が核燃料が露出する直前まで減り、安全のために最も大切な「冷やす機能」を十分に保てなかったことが、NHKが入手した資料で分かりました。専門家は「その後さらに水が減り、核燃料が露出したことで、地震の翌日という早い段階で水素爆発が起きたのではないか」と指摘しています。 1号機の

  • マーキー米下院議員は福島第一原発2号炉の底は抜けていると主張: 極東ブログ

    福島第一原子力発電所2号機の圧力容器の底が抜け、中の核燃料が格納容器に漏れ出しているという話を民主党エドワード・マーキー(Edward J. Markey)米下院議員が持ち出し、米国で話題になっていた。 2号機の炉内の核燃料が漏れているのではないかという話題は、3月29日付けガーディアン記事「Japan may have lost race to save nuclear reactor」(参照)が取り上げたことがあるが、同記事は福島原発が設置された時代、ジェネラル・エレクトリック(GE: General Electric)で沸騰型原子炉の安全性研究部門長であったリチャード・ヘイヒー(Richard Lahey)氏のコメントによるもので、国会議員が関与したものではない。その点が今回とは異なっている。なお、ガーディアン記事は共同でも報道されたので参考までに引用しておこう。「福島2号、核燃料が

  • ニューヨークタイムズが福島原発対処の米国秘密文書を報じる: 極東ブログ

    5日付けニューヨークタイムズが、米原子力規制委員会(NRC)による福島原発についての、3月26日付けの秘密評価書と関連インタビューに基づく記事「U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant」(参照)を掲載していた。なかなか興味深い内容であった。 共同で一部がすでに報道されている。「米紙、水素爆発の危険を指摘 当局の内部文書に基づき」(参照)より。 同紙によると、原子炉冷却のために注入している水によって、原子炉格納容器のストレスが高まり、余震によって容器が破壊される危険性が高まっている。同原発1号機は内部にたまった塩により循環が著しく妨げられており、原子炉の中には水がなくなっている可能性もあるという。 また、原子炉内の水が分解されてできる水素によって水素爆発が再び起きる危険性も指摘した。 こうした問題に対処するため、NRCは日

  • 米国にせっつかれて福島第一原発20キロ圏内でようやく放射線測定始まる: 極東ブログ

    原発事故について現下はまだ緊急事態であり、人災的要因などの追究は後日でもいいように思うのだが、さすがにこれはがっくりきたので記しておきたい。ようやく福島第一原発から半径20キロ以内大気中の放射線量の測定が開始になったことだ。しかも、米国からの要請なのである。 ニュース記事を拾っておこう。3日5時4分NHK「20キロ内でも放射線量測定」(参照)より。 福島第一原子力発電所の周辺での放射性物質の拡散状況について、政府と東京電力は、これまで調査を行っていなかった、原発から半径20キロ以内の地域についても、新たに大気中の放射線量の測定を始めました。 これまで公式には調査がなされていなかったというのが事実、というのを確認しておきたい。 なぜこれまで測定しなかったのか。 福島第一原子力発電所の周辺での放射性物質の拡散状況について、政府と東京電力は、これまで、原発の敷地内や、「避難指示」が出されている半

  • 米国エネルギー省スティーブン・チュー(Steven Chu)長官による福島原発の見立て: 極東ブログ

    米国は福島第一原発の現状をどのように見ているか。昨日、米国エネルギー省のスティーブン・チュー(Steven Chu)長官が興味深い見解を出した。これを受けた国内の報道も多少興味深いので、合わせて記録に留めておきたい。 結論から言うと概要が掴みづらいのが読売新聞記事「1~4号機は安定…米長官「プールに水ある」」(参照)であった。 【ワシントン=山田哲朗】米エネルギー省のスティーブン・チュー長官は1日、福島第一原発の使用済み核燃料プールの状態について、「1号機から4号機まですべてのプールに水があると考える」と述べ、安定しているとの見解を明らかにした。 チュー長官は「すべてのプールで温度計測ができ、(数字は)中に水があることを示している」と述べた。 燃料プールについては、米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長が3月中旬に米下院で4号機で「水がすべて沸騰し干上がっている」と証言したが、チュー長

  • シリアの複雑な現状: 極東ブログ

    形の上ではチュニジアから始まった中東の「民主化運動」がシリアにも波及した。そろそろ一つの転機を迎えているようなので言及しておこう。 運動の始まりと言えるものは15日の首都ダマスカスのデモだが、数十人規模の小さいものだったとも伝えられている(参照)。20日には運動が広がり、これを弾圧するシリア政府によって死者も出た。「シリアでデモ隊に発砲、1人死亡か」(参照)より。 シリア南西部ダルア(Daraa)で20日、治安部隊がデモ隊に発砲し1人が死亡、100人以上が負傷したと、人権活動家が明らかにした。シリア当局はデモ参加者の死亡を否定している。 実態はさらに深刻であったようだ。 一方、現場にいた人権活動家によると、閣僚らがダルア入りしたことで市内は怒りで「噴火」し、集まった「1万人以上のデモ隊」に向けて治安部隊と私服警官が実弾と催涙弾を発砲。実弾で1人が死亡し、重体2人を含む100人以上が負傷した

  • 夢の中国人コンサルタント: 極東ブログ

    このところ気の滅入るようなエントリーばかり書いているせいか、ツイッターで、また料理の話書いてくださいといったことを言われた。そうだなあ。料理とかボードゲームの話もないわけではないが、とふと先日の夢を思い出した。 夢のチャーハン(参照)に似ている。残念ながら件の老師は出てこないのだが、日語の達者な中国人中年のビジネスコンサルタントが出て来た。中国ビジネスの極意3点を日人に教えましょうというのだ。へえ。いやいや、たかが夢の中のことなんだけどね。 夢の話の前段はあまり覚えていない。「君、このセミナーのこれに出席してくれ」ということだったような。それで、はあ、と答えて50人ほどの殺風景な講演会に参加した。が、これが意外やなかなかよい話で、いいこと聞いたなあと思った。 実際のところは自分の夢の話にすぎず、なんの元ネタもなし。つまり、まったくのでたらめもいいところ。でも、もしかすると、当たっている

    iGucci
    iGucci 2011/03/30
  • どこから高濃度放射性物質が漏れたか、ワシントンポストを読む: 極東ブログ

    昨日の27日、福島第1原発2号機のタービン建屋地下にたまった水から1シーベルト/時を越える高濃度の放射性物質が検出された(参照)。今日は、国の原子力安全委員会が「1号機や3号機に比べて数十倍の濃度であり、一時、溶けた核燃料から放射性物質が漏れて格納容器の水に含まれ、何らかの経路で直接、流出してきたと推定される」(参照)との見解を出した。どこから漏れたのだろうか。13時34分付けのNHK「高濃度の水 格納容器からか」(参照)では、明らかにされていない。 福島第一原発では、1号機と3号機のタービン建屋にたまった水から高い濃度の放射性物質が検出されたのに続いて、2号機でも、27日、運転中の原子炉の水のおよそ10万倍に当たる放射性物質が検出されました。これについて、原子力安全委員会は、28日、「1号機や3号機に比べて数十倍の濃度であり、一時、溶けた核燃料から放射性物質が漏れて格納容器の水に含まれ、

  • ニューヨークタイムズが掲載した福島原発の放射線量グラフを眺める: 極東ブログ

    福島原発事故関連で多少気になることがあるので、備忘のために記載しておきたい。話題は、15日に実施された福島第一原発2号機の蒸気放出とその後についてである。 このところ野菜や水道水への放射性物質汚染が話題になっているが、これはいつどのように発生したのだろうか。何度となく繰り返される原子炉の圧力調整による蒸気放出や使用済み核燃料などが疑われる。実際にはどうだったのだろうか。 原発外部の放射線量について、経時的に見やすくまとめているニューヨークタイムズの「Radiation at Fukushima Daiichi」(参照)のグラフを見ると、第一原発の正門付近における放射線量で、15日と16日にかけて3度ほど、かなり高い山があることがわかる。この時点でかなりの放射性物質が放出されたのだろうと推測される。これはなんだったったかと過去のニュースを振り返って見て、いくつか疑問が湧いた。 グラフ情報の由

  • 東京都水道の放射性物質汚染: 極東ブログ

    東京都の水道の放射性物質汚染が明らかになり、大きな事件と認識された。世の中を見つめるブログとしても渦中から記録しておきたい。 昨日東京都は、葛飾区にある金町浄水場水道水から1kgあたり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。この量は、今回泥縄式ではあるが設けられた国の安全基準からすると、乳児の飲み水について2倍を越えるため、東京都23区と多摩地域5市で乳児に水道水を与えることを控えるように呼びかけた。これを受けて夕方5時過ぎの枝野幸男官房長官の会見でも言及された(参照)。 そうしたなかで日、東京の上水場の一部から、一般的には基準値には達してないが、乳児の摂取を考慮した場合には摂取を控えることが望ましいという基準値を超えた、210ベクレル/キログラム、乳児の水道水摂取基準は100ベクレル/キログラムなので、これをこえる数値がモニタリングされた。この基準値は、長期にわたり摂取した場

  • 枝野官房長官曰く、汚染ホウレンソウによる被曝はCTスキャン1回分の5分の1: 極東ブログ

    震災以降の枝野官房長官の会見はわかりやすく、聞き取りやすい。巷や海外で「枝野首相」と誤認とも洒落ともつかない呼称が出てきてしまうのもしかたないし、民主党の支持の高まりにも影響しているのかもしれない。ただ、多少だが気になった点があるのでメモしておきたい。 気になったのは、枝野幸男官房長官の19日夕方の記者会見で、茨城県産ホウレンソウから品衛生基準法上の暫定基準値を超える放射線量が検出されたと発表した、その説明の仕方についてである。正確な発言を見ておこう。朝日新聞「枝野官房長官の会見全文〈19日午後4時過ぎ〉」(参照)より。 もう一点、ホウレンソウ、牛乳についての報告です。福島県内で採取された牛乳、そして茨城県内で採取されたホウレンソウの検体から、品衛生法上の暫定基準値を超える放射線量が検出をされたという報告がありました。一つは、昨日の17時半ごろ、福島県の原子力センター福島支所の緊急時モ

  • 多国籍軍によるリビア攻撃が始まった、つまりイラク戦争2.0開始: 極東ブログ

    米英仏を中心とする多国籍軍は日時間で20日の未明にリビアへの攻撃を開始した(参照)。戦争がまた始まった。作戦名は「オデッセイの夜明け(Odyssey Dawn)」。読売新聞は「新たな旅立ち」と訳していた。ポケモンだろそれ。 日の民主党政権もこの軍事行動を支持した(参照)。日もまた戦争に荷担することになったわけである。すでに政権から離脱してしまった社民党だが、仮に依然政権に加わっていたらどうなっていただろうか、とわずかばかり空しく思った。イラク戦争の時には随分と反対していた人がいたが、そうした声はあまり聞かれないようには思った。 リビアの情勢が「イラク戦争2.0」、つまりイラク戦争を多少修飾した程度の事態になることはすでにエントリに記した(参照)し、その通りの展開となったので特段に驚くべきことはない。中国ロシアは、リビアへの武力行使を容認した国連安保理決議の採決で棄権し、多国籍軍によ

  • ミッション「二階から目薬」の背景: 極東ブログ

    福島原発事故について事態は依然深刻な状態にあるなか、後の検証ためになるかもしれない気になる点を備忘のためにメモしておきたい。 気になるのは、福島第1原子力発電所4号機の使用済み燃料プールの水について、米国時間の16日、米原子力規制委員会(NPC)グレゴリー・ヤツコ(Gregory Jaczko)委員長が米下院エネルギー・商業委員会で、すでに無くなっていると証言したこと、日政府による、あるとする見解が相違しているように見えることである。 ヤツコ委員長の証言はNPR「No Water In Spent Fuel Pool Of Japan Plant」(参照)からの孫引きだと次のとおりである。 "There is no water in the spent fuel pool and we believe that radiation levels are extremely high, w

  • 2011年3月11日の地震のこと: 極東ブログ

    地震被害に遭われたかたにお見舞い申し上げます。 一昨日、石原都知事が知事選にまた出馬するという話を聞いてげんなりしながら、コンビニ販売の東国原英夫「日改革宣言」(参照)を読んでいたら、ぐらっと来た。 またかと思っていると、揺れは激しくなる。これはひどい。私が経験した地震の大きな揺れのなかでも二回目くらいだ。これは震度四を越えているな、しかし直下型ではないから神戸震災のようにはならないなと思いつつ、震度五を越えるかな、いよいよ我が人生の終わりの時かと、崩れる書棚を見ていると、ようやく揺れが終わった。二度目が来た。余震という大きさではないように感じられた。怖いものだ。 テレビを付けると、震源は東北沖。あそこかと思う。岩手・宮城内陸地震と宮城県沖地震(参照)のことを思い出した。東南海地震(参照)も連想した。スマトラ島沖地震津波(参照)のようになるとも思った。 その日は終日、ゆらゆらとした余震で

  • フィナンシャルタイムズの日本政局評価もトホホ: 極東ブログ

    前原外務大臣辞任を世界がどう見ているか。それほど気にしてないかもしれない。が、フィナンシャルタイムズは社説を出していた。見方によってではあるが、すごい冒頭だった。「Japan resigned to political drift(流浪するしかない日)」(参照) Woops. There goes another Japanese minister. In less than 18 months, the Democratic Party of Japan is already on its second prime minister and third finance minister. Now, with the resignation of Seiji Maehara over a minor funding scandal, it is looking for its third

  • 前原外務大臣辞任、呆れた: 極東ブログ

    昨日、NHK BSで大河ドラマ「お笑い柴田勝家」を見た後、7時のニュースでも見るかと地上波に変えると、前原外務大臣辞任の速報が入っていた。まさかと思った。これで鳩山外務大臣かというギャグが思いついた。 呆れたという他はない。焼き肉屋のおばちゃんが、近所に引っ越してきた中学生の前原ボクちゃんを息子のようにかわいがっていて、大人になったら政治家になったのだからがんばれやということで支援の献金もしてたら数年にわたって20万円ほどになった。おばちゃんは在日生活の長い韓国人。で? 何が問題? 政治資金規正法違反? 曰く、第22条5項では外国人からの政治献金を禁じている、と。しかし、これは故意の受領に限定されているわけで、今回は故意ではないだろう。似たように在日韓国人・朝鮮人およびその私企業からの献金を受けていた政治家は過去にもいるし、それで済んでいる。 前原さん自身も、福田康夫元首相も過去に北朝鮮

    iGucci
    iGucci 2011/03/09
    「普天間問題から逃げたな」
  • リビア争乱は問題として見れば始まりとともに終わり: 極東ブログ

    リビア情勢はどうなるのか。展開が急なわりに問題の軸がうまく見いだせず、漫然と事態を見ていたのだが、今朝ワシントンポストとフィナンシャルタイムズの社説を読んだら、すっとわかった。もうすべて終わっている。簡単に言えば、カダフィー「大佐」はすでに国際的な人道上の犯罪者だから、生き延びてもその国の石油は西側社会が抑えるということ。終わり。これって、イラク戦争2.0ではないのか。 リビア問題を見る上でキーとなる条件がいくつかあった。IT革命、アラブ諸国の民主化、独裁体制の崩壊……とかではない。まず、リビアは小国であることだ。隣国エジプトの人口は8300万人だが、リビアは640万人。エジプトの十分の一も満たない。「不安定化するイスラム諸国」とかのお話に付随するイラスト地図を見ると、エジプト並みサイズの国で暴動が起きているというイメージを持ちやすいが、あの国土にエジプトの十分の一の国民が散らばっていると

  • バーレーン情勢について西側の見方から: 極東ブログ

    バーレーンの争乱について現状をメモしておきたい。基的に西側がこれをどう見ているかという観点を取る。結論を先に言えば、米国を含め西側諸国はバーレーンのさらなる民主化を望んでいると見てよい。 バーレーンの争乱は形の上ではエジプトの争乱に触発された形で始まった。14日に首都マナマをはじめ、シーア派住民の地域でデモが計画された。偶発的ではないことから治安当局も前日にこれらの地域に警察を配置し厳戒態勢を敷いていた。 デモでは、マナマ周辺でシーア派住民約100人が当局と衝突。他の地域でも同様に衝突し、警察は催涙弾・ゴム弾・衝撃手榴弾で鎮圧に乗り出した。 バーレーンの警察はバルチ族やシリア人といった外国人が多く雇用されており、鎮圧に国民的な温情は期待されない。ある程度予想されていた事態でもあるが犠牲者が出て、その感情的なエネルギーでデモはさらに活性化した。18日時点の報道(参照)では死者は4人、負傷者

  • エジプト争乱と軍部への疑念: 極東ブログ

    もう大分世間の関心も薄れて来つつあるエジプト争乱だが、とても重要な時期に来ているように思われる。昨日のエントリでも触れたが、今日18日、エジプトでは「勝利の行進」というデモが予定されている。このデモの動向がどうなるか。概ね危機的な状況を引き起こすことはないと見てよいだろうが、政治的には重要な転機になるかもしれない。 日国内ではどう報道されているか、朝日新聞記事「ムバラク政権の閣僚ら4人拘束 汚職容疑でエジプト検察」(参照)を読むと、表題の汚職容疑に触れたあと、こう伝えている。 また、軍幹部はロイター通信に、次期大統領選で軍部からは候補を擁立しない考えを示した。ムバラク政権の崩壊を受けて全権を握る軍最高評議会が、腐敗の是正や民選政府の樹立など、市民や野党勢力の要求に応じたかたちだ。 一方、ムバラク氏を退陣に追い込んだデモを続けてきた若者グループ「4月6日運動」やムスリム同胞団などは18日、

    iGucci
    iGucci 2011/02/19