マウスゲノムの差異と、それが表現型および遺伝子調節に及ぼす影響 : Nature : Nature Publishing Group今回我々は、実験用マウスの近交系17系統のゲノム塩基配列を解読し、これまで知られていた変異の約10倍にあたる変異を同定した。さらにこれらのゲノムを用いて実験用マウスの系統発生史を探るとともに、対立遺伝子特異的な差異が転写産物の量に及ぼす機能的影響を解析し、転写産物の少なくとも12%には、組織特異的な発現に有意な偏りが認められることを明らかにした。また、718個の量的形質遺伝子座における機能的変異候補を同定した結果、機能的変異の分子的性質と遺伝子との相対的な位置関係が、遺伝子座の効果量によって異なることを示す。これらの塩基配列は、重要なモデル生物の機能解析における新時代への出発点となる。 View full text a, The four wild-derived strains (CAST/EiJ, WSB/EiJ, PWK/PhJ and SPRET/EiJ) are represe
