旧ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)で「エースコンバット」や「機動戦士ガンダム」などのヒットコンテンツを数多く生み出し、現在はディライトワークスでディレクター/プロデューサーを務める東山朝日さん。 東山さんによれば、ゲームに限らず世の中で大きくヒットするコンテンツには、人の心を動かすための「仕組み」が内包されているとのこと。今回のインタビューでは、ゲーム開発の経験をもとに、他の仕事にも応用できる人の心を動かすメカニズムと、東山さんが日頃から実践されている日常生活の中からヒットコンテンツの種を見つける秘訣について伺った。 天才クリエイターではないと自覚したからこそ生まれた企画メソッド ――東山さんは、これまで数多くの人気ゲームシリーズを生み出してこられました。どのようにして企画を立てているのでしょうか? 1993年にナムコに入社し、のちに「エースコンバット」と呼ばれることになる新