博報堂研究開発局とメディア環境研究所では、「コンテンツファン消費行動調査」という全国調査を、毎年共同で実施しています。この研究が立ち上がった2010年は、コンビニエンスストアでコアファン向けのアニメのタイアップ商品棚が設置されたことが物珍しく語られていた頃でした。「コンテンツ消費の研究って、ほぼオタク研究でしょ」と言われがちだった当時から、この7年間でかなり様相が変わってきました。コンテンツが牽引する消費は拡大し、企業におけるコンテンツのマーケティング活用事例も積みあがってきています。メディア環境の変化、特にモバイルシフトに伴い、生活者とコンテンツの付き合い方もまた大きく変化してきたと言えるでしょう。 作品そのものでない付帯情報が、コンテンツ消費を促す昨年、国民的大ヒットと呼ばれるような映画・ドラマ・ゲームのヒット現象が相次ぎました。分析チームではこの現象を解釈するにあたり、こんな仮説を立