タグ

ブックマーク / phonda.wordpress.com (5)

  • 或阿呆の踊子

    流れる情報をつかまえてワーワー言って、しばらくすれば忘れている。 アホである。アホなのである。阿呆。 万物は流転するようだが、それは流転ではなく、回転寿司で流れてきたメロンにレーザーポインターの光をあてて、「ウケるー」とか言っているような状態である。 ウケねっつの。 Webサービスが充実し、それらが連携すればするほどに、そのアホさにも拍車がかかっていくように感じる。 何の意志もなく使っていたらアホになっていく。行間が読めなくなっていく。マウスのホイールがきかなくなっていく。菓子パンのビニールをべてしまっていく。らりるれろの発音がおかしくなっていく。ソーセージが上手くむけなくなっていく。円が高くなっていく。スーパーの買い物カゴにしおれたレタスの切れ端が残ってしまっていく。ティッシュの2枚目が出なくなっていく。 Webをうまく使いこなすには、「鈍感力」や「スルー力」が必要とも言われるが、僕は

    或阿呆の踊子
  • ザ・レジェンド・オブ・会社員

    ■操作方法 方向キー:移動(同方向に素早く2回入力でダッシュ) Aボタン:通常攻撃 Bボタン:ガード Lボタン:ストレスゲージ回復 Rボタン:必殺技 START:会話スキップ SELECT:ヘルプ画面表示 上司: 昨日、自転車の大会があってなんとか完走はしたよ。(Rボタン) 主人公: へぇー、すごいじゃないですか。(Bボタン) 上司: あれ? スポーツとかやるんだっけ?(Aボタン) 主人公: 高校までは。今は『ウイニング・イレブン』くらいですよ。(Bボタン) 上司: 何? ゲーム? たまには外で運動しないとー。(Rボタン) 主人公: 腹も出てきましたしね。ゲームやらないんですか?(Aボタン) 上司: やらないやらない、なんかハマっちゃいそうで怖くてw (Bボタン) 主人公: ですよね、時間作りにくいですよね。(START) 上司: あ、この話ってしたっけ?総務部とやりあった話。(Aボタン)

    ザ・レジェンド・オブ・会社員
  • 首輪社会からの脱却

    「無縁社会」とはNHKの造語らしい。 僕はこの言葉が持つ、余計なお世話感が鼻について仕方がない。ピントのズレた被害妄想だ。この手の流行り言葉は使わないことで消し去るにかぎる。 まず、「縁」についての考え方だけど、直接のコミュニケーションを偏重して群れることしかできない時点で、旧石器時代に帰れ!そんなのは狩りの時代の考え方。 テクノロジーによって失われるものにナイーブになりすぎ。もっと失っていこうぜ。 ・パソコンの使用で漢字が書けなくなった。別にええやん! ・携帯やメールばかりで家族の会話が少なくなった。別にええやん! ・インターネットは便利だが外出しなくなってしまった。別にええやん! ・最近彼氏が冷たいんです。別れろ! 家族とか、社会とか、今まで意味があると思い込んでいた「縁」の、その枠組みがハリボテだということに気づいただけのことじゃないのか。そんなことで今さら騒ぐなんて、どんだけ脳天気

    首輪社会からの脱却
  • 「情熱の薔薇」

    『ピクトイメージDS』というゲームがとても面白くて感銘を受けた。 中古ソフトで500円〜1,000円くらい。僕はこのゲームで体験できることが、すごく大切なことだと思った。 何をするゲームかというと、老若男女、さまざまな人が描いた絵を見て、何の絵かを当てる。ただそれだけ。ただし、1枚の完成した絵がポンと出されるのではなくて、絵を描く「過程」を見て答える。 まず、これから絵を描く人の、ペンネームと年齢と肩書きが表示される。それから画面のなかでペンが動いて、線が描かれていく。絵の上手い人、下手な人、様々だ。ゆっくりと震える線を描いていた4歳の子が、あわてて線を消す様子などは、見ていて当にかわいい。40代のおじさんの絵だって下手くそでどうしようもないのに僕の心を動かす。 けれど、実際そこにあるのは単なる線だ。人間がいるわけではない。うがった見方をすれば、じつはそれっぽく作られただけのデータかもし

    「情熱の薔薇」
  • ゲーム・オア・ダイ

    小学生の頃からテレビゲームをやっている。 ある程度の年齢になったら止めるのだろうと、大人になった自分を想像していたが、止めるどころか激化している。おそらく僕がゲームを止める日は、自分が死ぬ日だ。 そんな僕も、半年ほど完全な「ゲーム断ち」をしていたことがある。 昔からいつもバカな遊びやゲームを見つけては一緒に飛び込んでいた、友人のマコトくんが亡くなったのがきっかけだった。訃報を知らせてくれた妹さんが電話口で泣き続けるあいだ、僕は何も言ってあげることができず、やっと話せる状態になったときに自然に出てきた言葉が「もうゲームやんねえ」だった。 「コーラを飲むとバカになるよ」と言われ続けたのを思い出し、僕はゲームとコーラを封印して日々を過ごすことにした。とくに無理をすることもなく、僕の生活からはゲームもコーラも完全に消えた。 そうして過ごしていくなかで、ふと、この「封印」をした自分の意図に気づいてし

    ゲーム・オア・ダイ
  • 1