世界は名前であふれている。 街ゆく若者が凝視する手のひらサイズの四角い機械には「スマートフォン」、鋭い目つきでゴミをあさる黒い鳥には「カラス」、体毛がほとんどなく出歯のネズミには見たままの「ハダカデバネズミ」という名前がある。これらの名前はもちろん、自然に授けられたものではなく、ヒトによってつけられたものである。名前のないものを見つけることが難しいほどに、ヒトはあらゆるものを分類し、命名してきた。世界を分類し命名することは、ヒトのDNAに組み込まれた本能なのかもしれない。 それではヒトは、この分類し命名する本能を抱えて、どのように世界と対峙してきたのか。人類の誕生以来本能に任せて行っていた分類と命名が、学問へと昇華したのは18世紀。古典物理学がアイザック・ニュートンの『プリンキピア』から始まったように、生物の分類学はカール・リンネの『自然の体系』から始まった。本書はリンネがどのように生物界
シリーズの特色 ●日本における図書館情報学(library and information science)の理論,歴史,技術,実務の各側面を対象とし,その全体像を概説するシリーズ. ●図書館情報学の基礎から応用まで,必要なトピックをシリーズ3冊ですべて網羅. ●日本図書館情報学会が情報専門職養成を目的として,2007年度から試験的に実施している図書館情報学検定試験のためのテキスト. ●図書館情報学の基礎概念を考察する第1巻,情報資源を効率的に運営していくための組織化技術を解説する第2巻,図書館を中心とした情報資源を扱うセクターを運営や経営といった社会的観点から検討する第3巻でシリーズを構成. 未刊 1 図書館情報学基礎 根本 彰 編 第1巻は,本シリーズ全体が採用している視点を明確にし,図書館情報学が何を対象にしてどのような方法でアプローチしているのかについて論じる.とくに,
07月≪ 2019年08月 ≫09月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 「一億人の英文法」は、7月発刊予定です。長いことお待たせしました。 「英語を話すための文法」を目標にした、初めての英文法であると思います。これまで「英文法絶対基礎力」や「ハートで感じる英語塾」などでご紹介してきた、英文法の萌芽をもう一度「話すため」の視点から整理しなおし、体系としました。また、前置詞・動詞・副詞など英語学習を阻害する複雑な語感を持った語彙に関しても、会話で自信をもって用いることができるよう十分な説明を与えてあります。700ページ余りのものですが、語彙の説明では大幅にレイアウトを縮小したため、実際のボリュームは800ページを優に超えるかと思います。この本を読めば大学受験からビジネス英語まで、しっかりとした知識の基盤ができるはずです。
発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく) 作者: 綾屋紗月,熊谷晋一郎出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2008/09/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 107回この商品を含むブログ (27件) を見る 最近読んだ本の中では一番に面白かった。面白かったという表現は良くないのかも知れないが。ぼくはただぼくの("わたしとは何か"を知りたいという)個人的興味を満たすことの参考とするためにこの本を買ったので、本来の読者ではないと思う。この本は三省堂神保町本店4Fの医学専門書の棚にあった。書名通り、アスペルガー症候群の当事者により綴られた「"それ"はいったいどういうものか」についての本だ。 「おなかがすいた」 これは、私の数ある「わかりにくい感覚」のひとつである。 我が子たちを見ていると、いともたやすく、 「あ〜おなかすいた〜。なんか食べた〜い
リサーチ・ナビは、調べものに役立つ情報を紹介する国立国会図書館の調べ方案内です。 テーマや各種資料ごとに、調査のポイントや参考になる資料、便利なデータベース、使えるWebサイト、関係する機関などを紹介しています。
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イベント情報へ戻る 当社オンデマンドでは、でき上がった本を手にするとぬくもりを感じます。製本時の糊付け・乾燥後の余熱ですが、それ以上に、待ち焦がれた本を手にしたうれしさに、気持ちも暖まります。また、通常は目にすることができない製本過程は、見ているだけで少年時代のようにワクワクしてきます。 三省堂書店は、本と一緒に「ぬくもり」をお渡しします。 書店の新しい形が始まります 欲しい時に1冊から店頭で印刷。いよいよ「三省堂書店オンデマンド」がスタート。 ご注文いただいた書籍がお客様の目の前で印刷・製本され、その場でお渡しすることができます。その間約10分、コーヒーを飲むには短すぎるほど・・・。もちろんプレゼント用に何冊でもご用意できます。 「三省堂書店オンデマンド」 書店の新しい形の始まりです。 ⇒詳しくはこちら ⇒お申込み手順(PDF) 「あの本をもう1度・・・」 長期品切れ本も10分でご
「ブックリボン」は、JPICが、皆さまの「読み終わった本」「本棚にねむっている本」を、本を手に取る環境が十分ではない施設や団体へ橋渡しするプロジェクトです。 私たちは、「読書の喜び」をより多くの方々と共有したいとの思いからこのプロジェクトを始めました。2010年度は、東京都の協力により、ご参加いただきやすくなりました。 @あなたが読み終わった本、本棚にねむっている本を段ボール・袋に入れて別記送付先へお送りください。もしくは、都庁、都営地下鉄駅務室へお持ちください。 A いただいた本はJPICがクリーニングし、寄贈先ごとに選別します。 B 関係省庁・団体と調整のうえ、児童館、児童福祉施設、在外日本人文庫、矯正施設などにお届けします。 【参加方法】 @ 本をダンボール・袋へ入れて下記の送付先へお送りください。 <送付先> 〒370-1113 群馬県佐波郡玉村町箱石448-1 ヤ
フランス語で最も多く使われるアルファベットのE(うー)をまったく使わず書かれたノベルが、まさかの邦訳! 胸を膨らませてたものの、まさか翻訳されるとは思ってなかったので、心の底から驚かされた。 邦訳では、仮名の「ある段」をまるまる使わぬアクロバットな荒技を行ってるのだ。それがどれほど困難だったかは想像を超えるが、わずかだけ眺めたのではまったくわからぬナテュラルな文で作られ、ただただ感服。読めば読むほどハラハラする。 またこれは他のペレックの作でもよくある点だが、固有語がたくさん出てくるのも驚かされる。「アルサンボルド(フランス語音)」「スファンクス」などの危なげな部分も散見されるが、そこは限度まで少なくなるよう工夫されてるとのこと。 様々な翻案された文学の模倣・要約がでてくるのも刮目点だろう。ボルヘスの『エル・アレフ』、ボルヘス&カサーレス『ブストス・ドメック』、レーモン・ルーセル『ロクス・
僕は今まで世界史を全く勉強せずに生きてきました.大学受験時代は,ただの丸暗記教科と見ないしていて興味がわからなかったのです. しかし,今は,現代というものがどういうコンテキストの中に埋め込まれているかを知るための知識であると認識するに至りました.未来の予測は各人が頭を絞っていくしかないと思うのですが,今と過去の把握は勉強である程度どうにかなるものです.そして,過去と今を知ることは,未来を予測する助けとなると考えるに至りました. そのような問題意識を踏まえて,教科書にあるような過去から時系列順に学んでいくスタイルではなくて現状を分析するための知として世界史に興味を持っています. こういった僕の興味を含めて,民族紛争や政治経済の問題に関してコンテキストを含めて理解できるようになる本を紹介していただきたいと思います. あと,細かい条件を述べておきます. -知識がなくても読める本が好ましいです.
[書評]実践 行動経済学 --- 健康、富、幸福への聡明な選択(リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン) 台湾では昔から似たような仕組みがあったように思うが、日本で横断歩道の信号表示に残量タイマー表示が追加されたのは二年くらい前からだろうか。例えば、横断可能な青の状態の時間はあとどのくらいでなくなるか。青の縦バーが刻々と短くなっていくことで表示する。赤の状態でも同じなので青に変わるまでの時間がわかる。 横断歩道の信号に残量表示が付加されることで何かメリットがあるのか。普通に想像してもあると言える。横断中に青の残量が減ってきたら少し小走りで横断したり、横断歩道に着く手前で残量が僅かなら次の青を待つ。以前人々がよくしたように直交する側の道路の信号が黄色になると横断歩道に飛び出すという行為が抑制される。こうした人々の行動を変化させ、交通事故が減らすメリットがある。信号の仕組みに手を加えるこ
戦争はなぜ起こるか―目で見る歴史 (1982年) 作者: A.J.P.テイラー,古藤晃出版社/メーカー: 新評論発売日: 1982/08メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログを見る「戦争はなぜ起こるのか」はテイラーという有名な史家が書いた著作です。原題は「HOW WARS BEGIN」。中身はタイトルの通り、戦争がいかに開始されるかを書いています。フランス革命戦争から冷戦までの主だった戦争を取り上げています。 何せテイラーの著作ですので、読み物としても面白く、多くの示唆を与えてくれます。戦争の原因は百万通りもあるとしても、その中で「錯誤」と「不合理」が含まれないものは一つもないようです。 今回はこの本から「フランス革命戦争」の項を取り上げます。 戦争をする気はなかったのに、戦争を開始した 「解放」のための戦争 「解放者」と「いきのよい政治家」には注意 関連 戦争をする気はなか
先日ITmediaに載った梅田望夫インタビューがすごい反響だ(はてなブックマークのページから、関連ページが辿れる)。特にネガティブな反応が実に多くて、これは私もひとこと書いておきたいと思ったので、書くことにする。 最初に結論を書くと、「梅田望夫はだんだん自然体になっている」んだと私は思う。いまの梅田さんのほうが、おそらく本来の梅田さんの姿だ。 『ウェブ進化論』のときの梅田さんは、主にネット側(「あちら側」)に立って、そこからリアル側(「こちら側」)を「啓蒙」する立場だった。 当時の日本では、いまよりもネットに対する疑いやマイナスイメージがまだ強かったし、グーグルの圧倒的な強さやその意味なども、一般レベルではそれほど知られていなかった。この状況で、『ウェブ進化論』はグーグルをはじめとするウェブの新技術、それが切りひらく新しい社会を一般に知らしめるという役割があった。だからここでの梅田さんは、
本書標題「シリコンバレーから将棋を観る - 羽生善治と現代(梅田望夫)」(参照)に含まれる「シリコンバレー」は、米国の情報技術先端地域であり、著者梅田望夫が10年以上も情報産業コンサルタントをしている土地でもある(参照)。標題が意味しているのは、最先端の情報技術の視点から、日本の伝統な将棋の世界で得られる最先端技術への啓発である。 将棋を単に優れた伝統だからとして見直すのではない。すでに現代将棋の渦中にあり、伝統を踏まえつつそれを乗り越えようとする若き天才棋士羽生善治の現在の姿のなかに、情報産業の未来のありかたをとらえようとしている点が本書の特徴だ。なぜ現代将棋に情報産業の未来を見ることが可能なのだろうか。そこには羽生に始まる現代将棋の天才たちの達成があるからだ。 梅田が羽生に注目したのは、ちょうど梅田が起業した時期にも重なる時期に、将棋専門誌「将棋世界」に連載された羽生による「変わりゆく
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