フードバンク活動や食品ロス問題をもっと知ってもらおうと、多摩市のNPO法人「シェア・マインド」が、家庭や企業から寄付された食品を陳列し、必要な人に無償で提供する試みを始めた。名づけて「無料スーパー」。当面は月1回の開催だが、いずれは常設店舗を開設したいという。 初回は3日、多摩市鶴牧1丁目の親子カフェ「WithCo(うぃずこ)」の一角で開かれた。コメや即席めん、缶詰、ペットボトルの飲み物などが入った容器10箱ほどが並び、モモやジャガイモもあった。値札はなく、レジもない。午前10時の開店前から大勢の客が詰めかけ、「1人7点まで」に制限したが、30分ほどでなくなった。 シェア・マインドは昨年3月、家庭や企業で余っている食品の寄付を受け、生活に困っている人に届けるフードバンク事業を開始。事務所で週1回、食品の持ち込みや宅配便での送付を受け付け、市内を中心に毎月50人前後に配達したり、「子ども食堂