2023年1月に開催されたシンポジウム「『富岳』EXPANDS ~可能性を拡張する~」。その中で松岡 聡 センター長は「スーパーコンピュータ『富岳」の上にサイエンスのためのプラットフォーム(基盤)が構築されたことが『富岳』の最大の成果」と述べ、その成果を社会に拡張するために、これまで進めてきた「『富岳』のクラウド化」に加え、「クラウドの『富岳』化」を行うと発表しました。発表の背景を松岡 センター長に聞きました。 3年余りで誕生した数々のプラットフォーム 「私は、2010年の構想段階から文部科学省の作業部会などに参画していて※1、『富岳』をサイエンスのプラットフォームにしなければならないと言い続けてきました」と松岡 センター長は振り返る。そして、「プラットフォームとは、『富岳』というハードウェアだけではなく、『富岳』の上で動くソフトウェアや研究のために集めたデータ、さまざまなノウハウなどが一