した。 元来「怒る人間」というのはその性質上、他者へ多大なる不快感を与え、存在だけで辺り一面に険悪なムードを醸成する。 怒り、憤り、憤慨、憤怒、激高、どれもネガティブなニュアンスを持ち、僕も、やたらと怒る人が、本当に苦手だ しかし、そのような邪悪で野蛮な怒れる者達に対して稀に使用される、「オコリンボウ」というあの呼称を積極的に活用すると、どうだろう? オコリンボウと呼んだとたんに、その瞬間、憤怒を縄張りにし他者のすくみ上がる姿を餌にしてきた物騒な野蛮人が、なんだかとても可愛く馴染みやすいキュートでプリチーな雰囲気を纏い始めたではないか。 オコリンボウ オコリンボウちゃ〜〜ん♡ 「オコリンボウ」という単語の「オコ」の部分は、言う迄もなく「怒る」が転じたものであり、ここには邪悪な憤怒の要素がふんだんに詰まっている。 つまりこの、どことなくチャーミングでラブリーなニュアンスを加えたのは、紛れも無