東京急行電鉄の「早起き応援キャンペーン」の利用イメージ。特定時間帯に改札口を通過するとクーポン券をもらえる 東京急行電鉄は、ICカード乗車券「PASMO (パスモ)」の利用履歴データを活用して、朝のピーク時の混雑率を下げるための「早起き応援キャンペーン」を2009年12月1~18日に実施した。利用客にPASMO固有の番号(ID)と携帯電話のメールアドレスを登録してもらい、早起き奨励と、その効果の検証に役立てるというものだ。ICカード乗車券から得られる個人の利用履歴データ(ライフログ)をオフピーク通勤・通学の奨励に役立てる工夫は珍しい。 今回のキャンペーンは、ピーク時の混雑率が特に高い田園都市線(中央林間駅~渋谷駅)で実施。田園都市線沿線には渋谷方面に向かう通勤・通学者が多数居住しており、ピーク時間帯の混雑率(7時50分からの1時間に渋谷駅に到着する列車の平均乗車率)は2008年度で193%