5月1日の全線開通を前に報道陣に公開された名古屋第2環状自動車道=愛知県飛島村の飛島JCTで2021年4月23日、兵藤公治撮影 名古屋市外縁部を回る高速道「名古屋第2環状自動車道」(名二環)は5月1日、名古屋西ジャンクション(JCT、名古屋市中川区)―飛島JCT(愛知県飛島村)間の12.2キロが開通し、着工から37年で総延長54.3キロが全線開通する。これに合わせ、同日から名二環と、名二環と接続する名古屋高速の料金が「均一制」から走行距離に応じた「対距離制」に変わる。 名二環は旧日本道路公団が1984年に着工。全線開通までの総事業費は約9620億円に上る。道路を管理する中日本高速道路の宮池克人社長は「道路のネットワークが使いやすくなることで渋滞が減り、事故や災害時には迂回(うかい)しやすくなる」と効果を強調する。今回の開通区間は海抜0メートル地帯が多く、津波の浸水想定より高い位置を走るため