自動車メーカーの間で、事故に備えた安全性能の開発競争が激しくなるなか、衝突事故による歩行者のけがをできるだけ抑えようと、車体の前方に歩行者向けのエアバッグを取り付けた乗用車が発売されました。 歩行者向けのエアバッグを搭載した車を発売したのはスウェーデンの「ボルボ」です。 このエアバッグは、前方のバンパーにある7つのセンサーが衝突を感知し、人とぶつかったと判断すると膨らむ仕組みで、フロントガラスの下側部分に取り付けられています。 ボルボは、衝突事故の際、フロントガラスなど車体の固い部分で頭を強く打つことが致命傷になるケースが多いとして、その部分をエアバッグで覆うことで、頭への衝撃を軽くできるとしています。 ボルボによりますと、歩行者向けのエアバッグが実用化されるのは世界で初めてで、車体とは別に6万円の追加料金がかかります。 ボルボ日本法人のアラン・デッセルス社長は「新しいエアバッグの安全性を