「現役最強」のアロンソを擁しながら、'15年はコンストラクターズ9位、'16年は6位。今季も9位に沈み、マクラーレンはホンダに愛想を尽かした。 「今回、志半ばでマクラーレンと袂を分かつのは非常に残念ですが、お互いの将来に向けた最善の道として決断しました。これまでマクラーレン・ホンダを応援してくださったファンの皆さまをはじめ、2015年の復帰の準備段階から多くの苦楽を共にしてきたドライバーやチーム、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。 2017年シーズンはマクラーレンと共に最後まで戦い抜き、2018年以降もF1レース活動を継続してまいります」 これは9月15日に発表されたホンダのリリースで、マクラーレンとの提携を今シーズン限りで解消する旨に添えられた八郷隆弘社長のコメントである。その行間には、悔しさがにじみ出ていた。 なぜ、ホンダは苦渋の決断を下さなければならなかったのか。その要因はさま