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ブックマーク / katukawa.com (29)

  • 成長する米国漁業~自由競争を諦めたところがスタート地点 - 勝川俊雄公式サイト

    漁業の現状(漁獲量は増えずに生産金額が増える) 最近の米国漁業がどうなっているかというと、漁獲量(重量)はほぼ横ばいです。緑の線が貝類で、青の線が魚類です。1990年代よりも、最近の方が水産資源は回復しているのですが、漁獲規制はどんどん強化されているので、漁獲量を増やすことが出来ないのです。 金額ベースで見ると2002年までは減少傾向で推移していたのが、2003年から増加傾向に転じています。米国人は貝が大好きなので、漁獲量としては少なくても金額ベースでは魚と良い勝負なのです。 これらの図は、Fisheries of the United States 2014(FUS2014)からの引用です。 漁業制度の変遷 なぜ、漁業の生産金額がV字回復したかというと、漁獲規制のやり方を変えたからです。それでは、自由競争の早い者勝ちだったところを、漁獲枠を個別配分して早獲り競争を抑制する政策をとったから

    成長する米国漁業~自由競争を諦めたところがスタート地点 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2016/10/31
    先例があって上手く行ってるなら、真似するのもハードル低いんじゃないかな。日本的に。
  • 日本のクロマグロ規制見送り提案が見送られたようです - 勝川俊雄公式サイト

    クロマグロの国際会議が終わったようですね。早くも記事がでてきたので、内容について解説します。 クロマグロ漁獲規制見送り 日案など通らず クロマグロの資源管理を議論する国際会議「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の小委員会が2日、閉幕した。日側の提案した漁獲規制措置に対して米国などが反発、採用は見送られ、来年以降に継続して検討する見通しになった。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ02H0J_S6A900C1EAF000/?dg=1 まずは、米国が提案している長期目標について解説します。 米国は2030年までに13万トンまで回復させるという長期目標を定めて、みんなで努力しようと提案をしています。これはごく普通の漁獲規制の考え方ですね。これに猛反発しているのが日です。 日は、長期的な目標水準を設定せずに、魚が減ったら、その分だけ管理目標

    日本のクロマグロ規制見送り提案が見送られたようです - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2016/09/02
    結局アメリカさんが言うこと言ってくれないと日本は襟を正せんのかねぇ…。
  • FAOも日本漁業の一人負けを予測→成長する世界の漁業、一人負けの日本漁業 - 勝川俊雄公式サイト

    国内だけを見ていると、漁業には未来はないように見えますが、海外をみると別の光景が見えてきます。世界的に見ると、漁業は成長産業であり、日のように漁業が衰退している国の方が例外です。ノルウェー、米国など、先進国でも漁業が成長している国が多数あります。世界の漁業がどうなっているかを概観してみましょう。 世界の漁業の現状についてまとめたものとしては、FAO(国際連合糧農業機関)が二年に一回発行しているSOFIA(世界漁業白書)があります。 FAOの統計によると、世界の漁業生産は下図のように右肩上がりで増えています。1990年以降、天然魚(オレンジは)ほぼ横ばいで推移しているのですが、養殖魚(緑)の堅調な増加によって、全体として増えているのです。 SOFIA 2016 TABLE1より引用 用の水産物の生産量は2009年から2014年の間に、1億2380万トンから、1億4630万トンへと約

    FAOも日本漁業の一人負けを予測→成長する世界の漁業、一人負けの日本漁業 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2016/08/19
    漁獲量成長率については資源を分割しあう中国、韓国、台湾の伸び率がどうなっているか含めグラフ化すべきでは。そもそも日本における養殖生産量は世界標準と同様に2割伸びたのかしら。Noならそら自給率減るよね。
  • 今年のサンマ漁は厳しくなりそうです - 勝川俊雄公式サイト

    去年はサンマの不漁が大きな話題になりましたが、今期のサンマ漁はどうなるのでしょうか。7/29に水産研究・教育機構が「平成28年度 サンマ長期漁海況予報」を公開したので、その内容について解説します。どうやら、今年もサンマはあまり期待できない感じです。 平成28年度 サンマ長期漁海況予報 日人は、サンマは日の魚と思っているかもしれませんが、実はそうではありません。サンマは太平洋の真ん中の公海に住んでいて、卵を産むために南下します。産卵海遊をしているサンマの一部が、日沿岸を通りかかり、それを我々は漁獲しているのです。ということで、日でサンマが獲れるかどうかは、以下の二点が重要になります。 ① 太平洋の西方面にどのくらいのサンマがやってくるか ②日近海にサンマの漁場が形成されるか ① 太平洋の西方面にどのくらいのサンマがやってくるか 水産研究・教育機構は、毎年、調査船を出して、日方面に

    今年のサンマ漁は厳しくなりそうです - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2016/08/03
    全体量の何割が太平洋の西方面に来ているかって情報がないと、西方面の資源量だけ示されてもよう分からんのう。根こそぎ主義の日本が何故サンマには手加減してるのん?
  • やっぱり意味が無かったウナギの池入れ規制 - 勝川俊雄公式サイト

    二年前に書いた「あまり意味の無いウナギの池入れ上限」のアップデートです。 日が国として行っている規制は、シラスウナギの池入れ量の上限です。去年に引き続き、今年も枠を大幅に下回りました。実質的に取り放題、入れ放題となっており、規制の効果は皆無です。 シラスウナギの池入れ上限は、例外的に多くのシラスウナギが来遊した2014年の池入れ量から2割の削減した21.7トンです。過去5年(2010-2014)の平均が19.5トンであることを考えると、減少傾向にあるシラスウナギの漁獲に歯止めをかける効果は期待できないことがわかります。 水産庁は、がんばっても到達しない池入れ上限を形式的に設定して、業界の短期的利益を守りつつ、規制に取り組んでいるポーズをしています。資源管理では無く、「資源管理ごっこ」です。これではウナギ資源もウナギ文化も守ることが出来ません。 追記 この前、対馬に行ってきたんだけど、地

    やっぱり意味が無かったウナギの池入れ規制 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2016/04/25
    それでも横ばいなのね。せめて毎年池入れ量更新していってくれないとなぁ。
  • 水産庁の国会答弁を徹底検証(その2)親が減った原因は? - 勝川俊雄公式サイト

    今日は親魚が減った原因について検証します。水産庁は次のように答弁しました。 ○政府参考人(川一善君) 太平洋クロマグロの未成魚の発生につきましては、親魚の資源量にかかわらず、環境要因に左右されるところが非常に大きいと認識しております。 先ほど申し上げましたように、北太平洋まぐろ類国際科学委員会、ISCという科学者の方々の集まりの場では太平洋クロマグロの親魚資源が減少していることについては、漁獲のほとんどがゼロ歳から二歳までの未成魚が大半を占めております、近年、この漁獲が増大したこと、それから一方で、未成魚の発生が少ない年が頻発をし、その結果、親魚まで生き残る魚が少なかったことが主な原因であるというふうに科学委員会が分析をしております。 このように、ISC、科学委員会は日海の産卵場での漁獲が親魚資源の減少につながったということは言っておりませんで、ウェッジに記載のあるような、〇四年から始

    水産庁の国会答弁を徹底検証(その2)親が減った原因は? - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2015/08/21
    試しに3年位禁漁にしてみればいいんや
  • 大平洋クロマグロについて、みんなに知っておいてほしいこと - 勝川俊雄公式サイト

    2014年11月17日に、国際自然保護連合がレッドリストを改訂して、新たに太平洋クロマグロ、アメリカウナギ、カラスフグ を絶滅危惧種として指定しました。レッドリストは関係諸国に保全の必要性を示すのが目的であり、掲載されたからといって、ただちに強制的な規制がかかるわけではありません。関係諸国が連携して、保全措置を執ることが強くもとめられています。IUCNのプレスリリースでは、アジアの品需要がこれらの魚種の減少を引き起こしたと指摘しています。これらの魚種の大半を消費する日には、世界から厳しい目が向けられています。 1950年代には、4万トンあったクロマグロの漁獲量は、現在は1万5千トンまで落ち込んでいます。国別に見ると、最も漁獲が多いのが日で、その次にメキシコです。台湾韓国アメリカ合衆国も漁獲をしているのですが、その量は比較的少ないです。日が「韓国のせいでクロマグロが減った」と主張

    大平洋クロマグロについて、みんなに知っておいてほしいこと - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/12/16
    小売、卸が規制より厳しい条件で漁師から魚を受け取らない仕組み作れないのかな。牛の個体識別台帳みたいな取り組みとかでもいいのかな。
  • クロマグロの国際交渉を分析:日本のジャイアン外交が韓国とメキシコを力でねじ伏せた - 勝川俊雄公式サイト

    の提案が14522㌧に対して、メキシコの提案だと12800㌧になる。 日の半減提案よりも、メキシコの25%削減提案の方が厳しい内容だったのだ なんで、こんなおかしなことになるかというと、基準年が違うのと、メキシコの提案は成魚を含むのがポイントです。 次に国別の漁獲量の削減幅を見てみよう。漁獲量が多いのは日。次にメキシコと韓国。米国と台湾も漁獲をしているが量は微々たるものなので、主要な三国について見ていこう。 ここ十年で、日は漁獲を減らし、韓国とメキシコが漁獲量を増やしている。昔を基準に持ってくることは、日にとって好都合なのだ。最近の漁獲量(赤)と日提案(緑)を比較したときに、日はほぼ横ばいだが、韓国とメキシコは激減している。日提案は、ここ10年で、未成魚の漁獲量が増えた国に厳しい内容なのだ。 2010-2012年の平均漁獲量を1とした場合の、日提案とメキシコ提案の漁獲量

    クロマグロの国際交渉を分析:日本のジャイアン外交が韓国とメキシコを力でねじ伏せた - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/11/11
    ださい。日本超ださい。
  • あまり意味の無いウナギの池入れ上限 - 勝川俊雄公式サイト

    平成26年9月16日(火曜日)から17日(水曜日)まで、東京都内において、「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第7回非公式協議」が開催され、日中国韓国及びチャイニーズ・タイペイの4者間で、ウナギ資源の管理の枠組み設立及び養鰻生産量の制限等を内容とした共同声明を発出しました。 日中国韓国及びチャイニーズ・タイペイの4者間で、以下を内容とする共同声明を発出することで一致しました。 (1)各国・地域はニホンウナギの池入れ量を直近の数量から20%削減し、異種ウナギについては近年(直近3カ年)の水準より増やさないための全ての可能な措置をとる。 (2)各国・地域は保存管理措置の効果的な実施を確保するため、各1つの養鰻管理団体を設立する。それぞれの養鰻管理団体が集まり、国際的な養鰻管理組織を設立する。 (3)各国・地域は、法的拘束力のある枠組みの設立の可能性について検討する。 http://

    あまり意味の無いウナギの池入れ上限 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/09/19
    なるほど池入れ(養殖)量規制ってそういう意味があったのか。過去平均から見ると、10tぐらいに規制できたら良かったんだろうなぁ
  • 日本が提案しているクロマグロの漁獲規制について解説 - 勝川俊雄公式サイト

    クロマグロの漁獲は、次の3つの問題点があることを先の記事で書いた。 ① 卵を産む前に95%以上の個体をとってしまう ② 産卵場で待ち伏せして、卵を産みに来た親を一網打尽 ③ 非持続的な漁業を規制するルールが存在しない 9月1日から4日まで、福岡でクロマグロの資源管理について議論をするための国際会議が開かれている(現在、その会議を傍聴しながら、ブログを書いている)。ここで日本代表が提案したクロマグロの規制について検討してみよう。 日の提案はここにある。 http://www.wcpfc.int/node/19348 日提案の概要 Management measures 2. CCMs shall take measures necessary to ensure that: (1) Total fishing effort by their vessel fishing for Paci

    日本が提案しているクロマグロの漁獲規制について解説 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/09/02
    30kgになるのには3年半ほどかかるのかな?グラフを見るに40kgまで禁漁にしたほうがより効果的なんだろうが、まあ現状よりはマシか http://blogs.yahoo.co.jp/ikimaguroshigen/18659417.html
  • 太平洋クロマグロはどれぐらい減っているのか? - 勝川俊雄公式サイト

    今回は一般向けでは無く、メディアや勉強をしたい人向けに、少しだけ専門的な話を書きます。 クロマグロの資源状態について 太平洋クロマグロの資源状態については、1年半前のブログに書いたとおり。日では3.6倍に増えるとか大営発表をしていたが、実際には枯渇した資源に非持続的な高い漁獲圧をかけ続けている。 西太平洋のマグロの管理をしている国際機関WCPFCの科学委員(ISC)のウェブサイトはここにある。 http://isc.ac.affrc.go.jp/reports/stock_assessments.html 最新のレポートはこちら。 http://isc.ac.affrc.go.jp/pdf/Stock_assessment/Pacific%20Bluefin%20Assmt%20Report%202014-%20June1-Final-Posting.pdf ドメインを見ればわかるよう

    inazakira
    inazakira 2014/08/28
    新規加入数の反比例する環境税をかけよう
  • 検討会という茶番 - 勝川俊雄公式サイト

    先日、水産庁の資源管理あり方検討会が開かれた。この手の検討会が開かれるのは実に6年ぶりである。6年前の検討会は、資源管理反対派を集めて、資源管理をしない言い訳を並べただけだった。今回も、俺以外はこれまでと同じメンバー。水産庁OBが大勢をしめる委員たちは、「日の漁業管理はすばらしい」と自画自賛しているだけ。今年の3月から6月まで、密度が低い会議をたった6回しただけで、国の漁業政策の方針を決めようというのだから、乱暴な話である。 水産庁にとって、この手の会議は、財務省と政治家に予算をねだるための儀式である。議論の内容ではなく、会議をやったという既成事実が重要なのだ。会議の着地点(とりまとめ)は、あらかじめ決められている出来レースだ。その証拠に、俺以外の委員は、「日の漁業は現状でうまくいっている」と言い張って、個別漁獲枠方式(IQ方式)の問題点を並べて反対していたのだけど、会議のとりまとめは

    inazakira
    inazakira 2014/08/25
    じゃあ「IQの実証試験をやったけれど、効果がないからやめます」というアリバイ工作にさせないためにはどうしたらいいのか。そこが知りたい。何か協力できることがあればしたい。
  • ウナギを食べ続けたいなら、ワシントン条約を歓迎すべきである - 勝川俊雄公式サイト

    ニホンウナギがIUCNの絶滅危惧種に指定されて、ワシントン条約で規制される可能性が高まってきた。日のメディアは、「ウナギの値段が高くなる」と危機感を煽っているのだが、当にそうだろうか。そもそもウナギが高くなったのは、十分な規制が無いまま漁獲が拡大し、日人がべ尽くしてしまったからである。つまり、無規制の結果なのだ。無規制の状態が今後も続けば、漁獲は更に減少し、値段は高くなるだろう。もし、ウナギ資源・文化の存続には、何らかの規制が必要なのは明白である。 ワシントン条約でウナギがべられなくなるのか? ワシントン条約には、付属書I、II、IIIがある。 付属書Iは当に危機的な状況にある種(ジャイアントパンダやゴリラなど)を守るための枠組みで、学術目的以外の輸出入は原則禁止。ということで、ここにカテゴライズされると、輸入ウナギはべられなくなるだろう。しかし、ニホンウナギがいきなり付属

    inazakira
    inazakira 2014/06/12
    個体数に応じた税金をかけよう。あとヨーロッパウナギなど品種の違いを表示義務化しよう。
  • 政策の転換で、米国漁業は復活した。で、日本はどうするの? - 勝川俊雄公式サイト

    青い空!! 青い海!! 今年も、米国カリフォルニア州のモントレーで行われる持続的な水産物消費促進のためのイベント Cooking for solutionsに参加してきました。 持続的な水産物消費を力強く応援している米国のモントレー水族館では、毎年、Cooking for solutionsというイベントを開いている。消費者が持続的な水産物を選んでべることで問題解決をしようというイベントだ。去年に引き続き、今年も、イベントに参加してきた。 日で、「持続性」とか「消費者運動」とかいうと、気の滅入る話を勉強したうえで、「あれ駄目、これ駄目」とお説教されるような印象なんだけど、Cooking for Solutionsは、「持続的なシーフードをべて、盛り上がろうぜ!」というノリで、カリフォルニアの日差しのごとく、明るく、楽しいお祭りなのです。詳しくはリンク先を見てください。 Cooking

    政策の転換で、米国漁業は復活した。で、日本はどうするの? - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/05/19
    漁師が多すぎるかつ高齢という点をどうするか。漁師は離農のようにとりあえずアパートを建てることもできないため、強引に改革しづらいんじゃないかねえ
  • 福島県の漁業の復興 その2 由比港漁協のプール制度 - 勝川俊雄公式サイト

    前のエントリで、福島の漁業復興の課題を説明した。その課題をクリアするためのヒントが、由比港漁協にある。 サクラエビ漁業の歴史 まずは、由比港漁協の主力漁業である桜エビ漁の歴史から解説しよう。サクラエビは、昼間は水深200-300mに分布しているが、夜中に水深20-30mまで浮上する。明治27年に、そのことを二人の漁師が偶然発見したことにより、サクラエビ漁業が始まった。当初のサクラエビ漁業は、極寒の夜間に操業するため、厳しい労働環境だったようである。漁船の動力化、大型化、昭和30年代から、ネットローラー(網揚げの機械化)や魚群探知機の普及など、様々な技術革新によって、漁獲効率は大幅に上昇した。その結果が、豊漁貧乏であった。 プール制の導入 昭和42年、43年と大漁であったが、エビの価格が大暴落してしまった。そこで、漁業者は、水揚げをプールしたうえで、売上金を均等配分することにした。均等配分は

    福島県の漁業の復興 その2 由比港漁協のプール制度 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/05/01
    ここまでくると共産主義っぽい感じ。この漁港の人たちはどういう人よりも受けるために努力をしてるんだろ。
  • 勝川俊雄公式サイト - 資源管理ごっこと本物の資源管理の違い

    資源管理ごっこ(日のスケトウダラ漁業の場合) スケトウダラにはいくつかの独立した産卵群(系群)があり、そのうちのひとつが日海北部系群だ。この系群は北海道の日海側に分布しており、沿岸漁業の延縄や、沖合底引き網によって利用されている。下の図は、青い線が資源量。赤い線が漁獲割合である。1997年から、国が漁獲枠を設定して資源管理していたのだが、1997年以降も資源が直線的に減少するに従って、漁獲割合はむしろ上がっている。ブレーキをかけるどころかアクセルを踏んでいるような状態だったのだ。この資源は過去には韓国が漁獲をしていたこともあるのだが、1999年以降は日の漁獲のみ。つまり、国内漁業の規制に失敗して、自国の貴重な資源を潰してしまったのである。 漁獲圧にブレーキがかからなかったのは、2つの理由がある。ひとつは、資源の減少に応じて管理目標が下方修正されたこと。二つ目は科学者の提言を無視した

    勝川俊雄公式サイト - 資源管理ごっこと本物の資源管理の違い
    inazakira
    inazakira 2014/04/21
    資源回復まで禁漁にして、当座は輸入でしのげばいいんじゃない?って思ったけど、既に結構な量輸入してるっぽい。気が滅入りますなぁ。
  • 6年ぶりに「資源管理のあり方検討会」が開催されております。でもって、俺が委員です。 - 勝川俊雄公式サイト

    前回の記事で紹介した会議は平成20年なので6年も前の話です。「資源管理のあり方検討会」というのが、今年の3月から開かれています。何の風の吹き回しか解らないのですが、水産庁から委員になって欲しいという依頼がありました。「資源管理をやることを前提に、前向きに議論をしたい」という話だったので、委員を引き受けました。 資源管理のあり方検討会 概要 水産資源の適切な保存管理は、国民に対する水産物の安定供給の確保や水産業の健全な発展の基盤となる極めて重要なものです。 しかし、かつて1千万トンを超える水準にあった我が国の漁業生産は、現在は500万トンを下回る水準となっています。こうした状況の中で、水産日の復活を果たすためには、世界三大漁場と言われる恵まれた漁場環境を活かしながら、水産資源の適切な管理を通じて、水産資源の回復と漁業生産量の維持増大を実現することが喫緊の課題となっています。 このため、現在

    6年ぶりに「資源管理のあり方検討会」が開催されております。でもって、俺が委員です。 - 勝川俊雄公式サイト
    inazakira
    inazakira 2014/04/17
    水産庁OBが農林水産省のとったアンケートにアンケートのやり方が悪いという。自分で自分の首しめてないか?じゃあ何のデータに基づいて議論するねんて。なんとか風穴開けて欲しいなぁ。
  • 日本は、なぜ乱獲を放置し続けるのか?水産庁の言い分を検証 - 勝川俊雄公式サイト

    当ブログでは、漁獲規制の不備によって、日の漁業が衰退していることを繰り返し指摘してきた。多くの読者から、「なんで水産庁は規制をしないのか?」という疑問の声が上がっている。その疑問に対する水産庁の言い分を紹介しよう。 水産庁が資源管理をしない理由をまとめた背景 2007年に安倍内閣によって設置された内閣府の規制改革会議では、経済重視の観点から様々な規制が議論された。水産分野においては、無駄な規制を取り除くというよりも、漁業が産業として成り立つために必要な漁獲規制を要請する内容であった。 規制改革推進のための第3次答申-規制の集中改革プログラム-(平成20年7月2日) 詳しい内容は上のPDFのP60から先に書いてある。 水産業分野についても、農業・林業分野と同様、就業者数の減少や高齢化が進んでいる状況にあるが、それ以前に、水産資源の状態が極めて悪化しており、それ故、生産、加工、流通、販売、消

    inazakira
    inazakira 2014/03/23
    日本は問題がないってんならなんでうなぎは絶滅寸前なんですかねぇ。内閣はこの水産庁の懇談会内容に納得したのかしら。7年近くも前の話だしその後の進捗が気になる
  • 勝川俊雄公式サイト - シラスウナギの豊漁報道の異常性

    去年は、シラスウナギの不漁が社会的な問題になりました。今年は一転して、楽観的な報道が相次いでいます。 「ウナギ稚魚価格、昨年の4分の1 漁獲量が大幅増」(日経新聞 2/4) 「シラスウナギ豊漁の気配 うな重お手ごろはまだ先?」(中日新聞1/31) 「シラスウナギ漁回復の兆し」(読売新聞 2/23) ウナギ稚魚「やっと正常」…豊漁で値下がり期待(読売新聞 3/1) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140301-OYT1T00709.htm これらの報道に対する読者のリアクションは、おおむね好意的 嬉しいなあ~~!\(^^)/ 値上げを我慢してくれた鰻屋さんにも感謝。 うなぎ好きにとってはうれしいニュース! 是非値下がりして欲しい、『うなぎをがっつりべたい!!』ですヽ(;´Д`)ノー 一部で心配をする声もありました。 これを機に増やさないと絶

    勝川俊雄公式サイト - シラスウナギの豊漁報道の異常性
    inazakira
    inazakira 2014/03/05
    むしろ去年より高値で流通させてほしいね。いかに看取るかって話じゃなくそうよほんとに。
  • 東京オリンピックで、国産魚を提供できない可能性について - 勝川俊雄公式サイト

    ソチオリンピックが終わりましたね。2020年の東京オリンピックのホスト国として、考えておかないといけない問題があります。今のままだと、オリンピックで日の魚を提供できない可能性があるのです。 実は、五輪でも水産物の持続性が問われる時代になっています。ロンドン以降の五輪では、ホスト国が提供する水産物は、持続的な漁業で獲られたことが認証されたエコラベル製品に限られています。すでに、リオ五輪では、大会で提供される1400万に含まれる水産物全てを、MSCとASCのエコラベル認証取得品のみにすると宣言しています。 Rio 2016 Olympics to Serve Sustainable Seafood According to the memorandums of understanding (MOUs) between the Rio 2016 Organizing Committee fo

    inazakira
    inazakira 2014/02/24
    政治力で無理やり国内産を認めさせるんじゃないかなぁ。MSC認証を加速させるというトレンドに是非なってほしいね。