子供が利用する携帯電話コンテンツを規制しようという法案を、自民党・民主党などが検討している。今国会中に議員立法で成立させるためには、今週中に与野党が細部まで合意できるかどうかが焦点になる。「日本のデジタル社会を潰す「ネット有害情報規制法案」に反対する」の声明に賛同者として名前を連ねているように、私はこの法案(自民党案)に反対の立場だ。 フィルターされる「有害情報」とは何かということを、国の影響下にある機関が判断するのは、恣意的な運用によって実質的な検閲となるおそれがあり、強い萎縮効果が懸念される。国はこのような直接的な規制を行うよりも先に、事業者の自主規制や子供に対するリテラシー教育の促進をするべきだ。小中学校の情報リテラシー教育や社会生活のための教育は見直されるべきではないのか。また、どのような情報環境を子供に与えるかということは、子供にテレビやゲームやマンガをどれだけ見させるかというこ