お前らが生涯で最も面白いと思った小説書いてけ、買うから 1 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/12/28(月) 12:17:59.96 ID:kKYI3jCQO いまんところ 正義と微笑 が一位 4 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/12/28(月) 12:24:54.45 ID:lX+npqXqO ドグラ･マグラ 虚無への供物 黒死館殺人事件 が同点一位 5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/12/28(月) 12:29:01.84 ID:XSpgMzc2O ボブ・リー・スワガーでググれ。 全シリーズが面白い。 しかもモデルが実在。 7 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/12/28(月) 12:34:27.73 ID:2nOf49eGi ドッグタッグ 8 ：以下、名無しにかわりましてV

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今年読んでおもしろかった本。５冊にまとめようとしたが、どうしても２冊はみ出してしまう。それではいっそのことということで１０冊にした。いずれも本欄ですでに紹介したものばかりだが、ことしを振り返るということで選んでみた。 江守正多『地球温暖化の予測は｢正しいか｣？』　地球温暖化予測の第一人者が著した解説書。とにかく気候といい温暖化といい、単純には割り切れない問題について順を追って丁寧に解説している。例えば、日本の1年間を通じた平均気温が２度上がるとすると、夏が１カ月長くなり真夏日が２０日も増えるし、水不足となり自然災害が増えると展開している。(化学同人刊) 森まゆみ『女三人のシベリア鉄道』　与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子３人の歌人･作家がたどったシベリア鉄道を経てパリへと至る旅を、作家である著者がその足跡を追っていて、本書はその紀行文であり、同時に３人の評伝でもある。まるで４つの旅が同時進行

書評委員お薦め「今年の３点」　穂村弘[掲載]2009年12月27日[評者]穂村弘（歌人）（１）歌集　野生の聲（こえ）　[著]前登志夫 （２）ダイナー　[著]平山夢明 （３）ＢとＩとＲとＤ　[著]酒井駒子 （１）は昨年亡くなった作者の遺歌集。吉野という異界からの発信者、その最後の歌声が響く。「星あかりにわれを尋ねてくるひとのきのことなれり傘をひらきて」の見立てを超えた変身感覚、「死神か匂（にほ）へる薔薇（ばら）か地平よりわれに近づく夕日赤かり」のエロス、「まなかひを君過ぎさればひるがへりまたひるがへるてふてふの空」の夢幻的仮名遣いなど。 （２）は登場人物が全員殺人者という異様な物語。残酷極まりない描写を読み続けるうちに、頭が痺（しび）れて、それが魂を磨く神聖な装置のように思えてくる。「電話が終われば、わたしは死ぬ。（略）今、何かしなければならなかった。この一秒の使い方が何年にも値するんだ。考

書評委員お薦め「今年の３点」　平松洋子[掲載]2009年12月27日[評者]平松洋子（エッセイスト）（１）巡礼　[著]橋本治 （２）東京骨灰紀行　[著]小沢信男 （３）荷風へ、ようこそ　[著]持田叙子 二月に初出誌で読んで圧倒され、八月の単行本化を待って再読。さらに畏怖（いふ）させられた小説が（１）。ささやかな個人の物語に家族の歴史が重なり、戦後六十年の日本に通底する精神史が浮き彫りになる。身を切られる痛ましさ、せつなさ。しかし、聖地に降り注ぐ光に触れたような余韻にふかく心打たれた。 ひとたび東京の地面をめくれば、そこには江戸期以来のおびただしい骨の灰が堆積（たいせき）している。東京の鎮魂行（２）は古今の文献を駆使しながら歩き、綿密に綴（つづ）る。著者八十二歳の筆致は洒脱（しゃだつ）にして苦い過去をよみがえらせ、土地を過激にくるりと変貌（へんぼう）させてしまう。 （３）にも幻惑をおぼえた。

書評委員お薦め「今年の３点」　奥泉光[掲載]2009年12月27日[評者]奥泉光（作家、近畿大学教授）（１）醜の歴史　[編著]ウンベルト・エーコ　[訳]川野美也子 （２）音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉　[著]岡田暁生 （３）ＪＯＨＮＮＹ　ＴＯＯ　ＢＡＤ　内田裕也　[著]モブ・ノリオ 古典古代から現代に至る、西洋文化のなかの醜いものについて、いくつかの主題に即して論じつつ、様々なテキストからの引用と、数々の図版で構成した（１）は、百科全書的文学の伝統を継ぐものであり、それ自身はいわゆる小説ではないけれど、衰弱したリアリズムがなお支配する文学の世界に対して、高い批評性を発揮しうるものだ。 この一年、音楽論の類（たぐい）をいろいろ読んだのだけれど、今年出た本では、チャールズ・ローゼン『ピアノ・ノート』（みすず書房）や、白石美雪『ジョン・ケージ』（武蔵野美術大学出版局）なども面白かったが、音

書評委員お薦め「今年の３点」　鴻巣友季子[掲載]2009年12月27日[評者]鴻巣友季子（翻訳家）（１）機械という名の詩神　[著]ヒュー・ケナー著　[訳]松本朗 （２）やんごとなき読者　[著]アラン・ベネット　[訳]市川恵里 （３）背中の記憶　[著]長島有里枝 （１）はテクノロジーこそがモダニズム文学を形成したとする１９８０年代のテクノ文学論（１９８７年刊）待望の邦訳書。ジョイス、エリオット、パウンド、ベケットらモダニズムの巨人たちはいかにテクノロジーに魅せられて書いたのか。前世紀を振り返りながら未来を見通す一冊。 （２）王室風刺は英文学のオハコだが、女王様が突如読書に目覚め、公務も上の空で文学にのめりこむうち、他者への共感を知り、人間として生まれ変わる、というコミカルな騒動記。本作自体が痛快な文学批評にもなっている。 （３）は家族４代の記憶を綴（つづ）ったエッセー集。「ガーリーフォト」で

２００９年の締めくくりとなる恒例の「今年の３冊」をお届けします。「本よみうり堂」の読書委員２１人が厳選したベスト３は、今年の読書界を代表する良書ぞろいといっていいでしょう。前ページに掲載した各委員の「この１年」についてのコメントとともにお楽しみ下さい。 ■池内了（宇宙物理学者、総合研究大学院大学理事） 〈１〉ブライアン・グリーン著『宇宙を織りなすもの』（草思社、上下各２２００円＝青木薫訳） 〈２〉レナード・ムロディナウ著『たまたま』（ダイヤモンド社、２０００円＝田中三彦訳） 〈３〉瀬戸口明久著『害虫の誕生』（ちくま新書、７２０円） 時間と空間は物理学の基本であるとともに、人々が問いかけてきた永遠の謎でもある。〈１〉はこの謎に人類が挑戦した歴史をまとめていて示唆に富む。他方、世の中には偶然が大きな役割を果たすことがあり、〈２〉は多くの事例でそれを示している。これら二書から現代科学の有り様を見

■田中純（思想史家、東京大学教授） 〈１〉前田英樹著『独学の精神』（ちくま新書、７００円） 〈２〉服部文祥著『狩猟サバイバル』（みすず書房、２４００円） 〈３〉互盛央著『フェルディナン・ド・ソシュール』（作品社、６０００円） 哲学者・剣士による〈１〉と登山家・猟師による〈２〉に共通するのは、読後の爽（さわ）やかさだ。斬（き）るべき者を斬り、仕留めるべき物を仕留める、その最後の決断にはためらいがない。剣士は巷（ちまた）の教育論の浅知恵を一刀両断し、猟師は食と殺生をめぐる人間社会の欺瞞（ぎまん）を撃つ。だが、いずれも殺伐とはせず、むしろ大らかで懐が深い。〈３〉は言語学者の孤独な夢を一世紀を経て甦（よみがえ）らせた渾身（こんしん）の大作。書物は同時代のためにだけ書かれるものではない。 ■土居丈朗（経済学者、慶応大学教授） 〈１〉井堀利宏著『誰から取り、誰に与えるか』（東洋経済新報社、１８００円）

この本にしびれました！ 食品偽装に無差別殺人、さらには金融危機……。日本は、そして世界はどうなってしまうんだろうと、怖くなってしまうような年でした。全人類が安心して豊かに暮らせるようになるための知恵はどうすれば得られるのか。それは遠回りでも１冊１冊、本を読み続けていくしかないのかもしれません。読書委員が選んだ３冊とともに、希望をもって新年を迎えましょう。 ■渡辺靖（文化人類学者、慶応大学教授） 〈１〉バラク・オバマ著『マイ・ドリーム　バラク・オバマ自伝』（ダイヤモンド社、２４００円＝白倉　三紀子、木内裕也訳） 〈２〉ロバート・Ｂ・ライシュ著『暴走する資本主義』（東洋経済新報社、２０００円＝雨宮寛、今井章子訳） 〈３〉朝日新聞「新聞と戦争」取材班著『新聞と戦争』（朝日新聞出版、２３００円） 〈１〉は政治家になる前のオバマの半生記。原著が出版された１９９５年当時、オバマはわずか３４歳。これほど