『超男性』 アルフレッド・ジャリ ☆☆☆☆☆ 白水Uブックス、澁澤龍彦訳である。昔買ってもう何度読み返したか分からないが、何度読んでも面白く、シュルレアリスムの良さを堪能できる。 ジャリは私の中ではボリス・ヴィアンと非常に近いところにいる作家で、ほぼ同時代の作家みたいなイメージがあったし、そもそもジャリはシュルレアリスムど真ん中ストライクの作家だと思っていたのだが、年代をチェックするとはるかに早い。ジャリが死んだのは1907年、この『超男性』が発表されたのは1902年。『シュルレアリスム宣言』は1924年、なんと20年も先行しているのである。信じられない。ちなみに『うたかたの日々』を書いたボリス・ヴィアンは1920年生まれ。 シュルレアリスムといっても重たく暗いものやら、残酷でエロティックなものやら、不気味なものやら天上的なものやら色々あるが、この『超男性』は軽やかでエスプリに満ちた、
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