文章は読者のもの 文章は、読者が読むものです。読者に読んでもらえて初めて、文章は文章になります。そのためには、読みやすいものでなければなりません。しかし、「自分の文章は読みやすい」と自信を持って言える人が、はたしてどのぐらいいるでしょうか。 本書は、「自分の文章は読みやすい」と自信を持って言えるようになるための、さまざまなエキスがぎゅっと詰まった文章読本です。 「読みやすさ」は「見やすさ」 本書における、文章の読みやすさのエキスの特徴は、すべて「見やすさ」と関係があります。なぜなら、パッと見て読みにくそうな文章は、この時代、読んでもらえないからです。 現実の世界にも、バーチャルなインターネットの世界にも、無数の文章があふれており、私たちはそのなかから自分に合うものだけを選びだして読みます。書き出しが一目で頭に入らない文章は、続きを読む気が起きません。にもかかわらず、「見た目」に配慮が行き届