海岸や沖合に風力発電機を設置する「洋上風力発電」で、千葉県銚子市の沖合約3キロに完成していた巨大風車が4日、運転を始める。東京電力や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの実証実験に活用され、沖合に設置された本格的な洋上風力発電では国内最大。 風車は海面からの高さが約126メートル、直径は約92メートル。出力は約2400キロワット。海底に土台を設置した「着床式」で、海底ケーブルで陸地に送電する仕組み。昨年10月には報道関係者らに公開された。 今後、NEDOが風向きや発電効率などを検証。発電分は東京電力が供給し、一般家庭1200世帯分の電力を賄う見込みだ。 洋上風力発電は陸上より風力が安定しており、騒音の心配も少ないため世界的に開発が進んでいる。