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ブックマーク / elmundo.cocolog-nifty.com (16)

  • ハコフグマン: 氷河期世代にもできること

    私は、バブル後の就職氷河期世代のトップバッターで、もういいおっさんである。いま20代後半の氷河期世代諸君もあっという間におっさんになる。それはもう、驚くくらいあっという間だ。そして今現在の私もそうなのだが、近親者の死と誕生が、否応なく迫ってくる。愚痴っていたって、人生の列車は残酷なくらいに時間厳守で前へ進んでいく。 自分が抜き出した秋葉原の連続殺人犯の書き込みを時々読み返す。社会との関わりは今のところ不明だが、無差別殺人は繰り返されている。幸い身近にせっぱ詰まった人間はいないが、私はかつて親しくしていた大学の同級生を自殺で亡くしたことがある。何もできなかった、そして葬儀にさえ逃げて顔を出さなかったことを今も悔いている。 社会から疎外された若者たち。個人に責任を帰すべきケースもあるだろうが、社会構造がロストジェネレーションを生み出したのは間違いない。少なくとも上の世代は若い者を育て新しい日

    isrc
    isrc 2008/08/15
    ただ子供を産んで育てるだけでも、所得を保証してもいいんじゃないかと思う。日本社会を本当の意味で守ることができるのは、日本人(在日朝鮮人も含む)というアイデンティティを持つ者だけだ。
  • ハコフグマン: 殺人鬼の絶望的な孤独

    秋葉原で無差別殺人を犯した犯人が携帯電話のサイトに書き込んだものがネットに上がっていた。この犯人の書き込みを読んで、つくづく考えさせられた。できれば時系列に沿って、多くの人に読んでほしい。 マスコミはこの膨大なログの中からなぜか「作業場行ったらツナギが無かった 辞めろってか わかったよ」というフレーズを集中的に報道していたようだ。リストラが原因ではなく、彼がいじめられたと誤解したのが事件のきっかけとなったと言いたげである。彼が勤めていた職場はメディアの大スポンサー、トヨタ系列の工場だという。この辺りの話については、このブログなどが詳しい。 私にとっては、この書き込みの内容が大変な衝撃だった。孤独に脅え、派遣社員として生きていくことへの絶望が連綿と書きつづられている。表現からは、この容疑者の知性すら少しうかがえる。私なりに印象に残った箇所を抜粋してまとめてみた。 06/03 06:00  

    isrc
    isrc 2008/06/12
    この絶望的に孤独な書き込みを読むと、もう怒りを通り越して、悲しみしかわいてこない。行間から血の涙が流れているようだ。同様の人間が、この日本中に大量にいることは、容易に想像がつく。
  • ハコフグマン: さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白

    何とも仰々しい売れ筋ねらいのタイトルだが、中身はそれほど扇情的でもない。小泉構造改革の実務をとりしきった元財務官僚・高橋洋一氏の回想である。まさに政権中枢にいた人間にしか分からない内幕を知ることができ非常におもしろかった。自民党を否定的に見ていた人には(私がまさにそうだが)、構造改革派といわれた小泉、安倍元首相や竹中・元総務相、とりわけ中川秀直・元幹事長への印象ががらりと変わるだろう。記者クラブべったりのマスコミ取材からは見えない、貴重な情報が満載である。 このでは構造改革派の自民党幹部を少し好意的に描き過ぎだとは思うが、実際に霞ヶ関から追い出された著者がそれほど事実をねじ曲げて書いているとも思えない。何となく安倍辞任劇に抱いていた私の違和感もこのでかなりすっきりした。安倍氏は少し青臭いところはあるが、人の意見を素直に受け入れ正義感もあったようだ。特殊法人改革、公務員制度改革に関しては

  • ハコフグマン: 第一線に立つ研究者からのメッセージ

    半導体の研究者と話をする機会があった。以下先生に聞いた話を記録しておく。  産業のコメともいわれる半導体。その物性の研究において日は世界のトップを走ってきた。しかし、こうした分野はあと10年もしないうちに、中国やインドに追い抜かされるだろうということだ。次第に国内では人気も無くなり、若い人材も集まらなくなってきた。だがこれはかつて日アメリカを追い越したのと同じ歴史的必然で、避けるのは難しいという。 一生懸命作った芸術品ともいえる集積回路でもあっという間にコストが下がり、100円もしなくなってしまう。「賽の河原の石積み」ともいえるようなこの作業に進んで若者(ただでさえ少子化で希少価値の上がっている)が入ろうとするはずがない。しかも真面目に地道に生きても、こうした技術者が40代半ばになればリストラに遭うという過酷な現実も90年代後半に見てしまった。 そして、この技術者軽視の風潮は、日

  • http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2008/03/post_622c.html

    isrc
    isrc 2008/03/03
    高いクオリティのためにお金を最大限にかけることでも、数多くのスタッフを使うことでもない。プロの仕事とは、「クライアントの満足感を可能な限り最大限にする仕事」ではないかと思うようになった。
  • ハコフグマン: テレビというメディアのしぶとさ

    忙しくて更新が滞ってしまいました。すいません。最近、NHKの視聴率を見ていて、ある傾向がはっきりしてきたなと思った。なかなかセンスが良いと思われる番組、例えば英語でしゃべらナイトや爆問学問といった番組でも視聴率が5%をこえるのは難しいようだ。 一方でコンスタントに14~15%をほとんど手間暇かけずにとれてしまう番組がある。それは何かというと、「歌謡コンサート」と「鶴瓶の家族に乾杯」である。正直、この二つは私も年をとったのか、チャンネルをとめて見てしまうことがある。 かつて演歌は視聴率がとれないと敬遠され、歌番組は壊滅したのだが、今はバラエティやドラマを含めあらゆる番組の視聴率が下がって、むしろ古き良き演歌を聴かせる番組のほうがはるかに視聴率が良くなってしまったのだ。 鶴瓶の番組を見てしまうのは、当たり前の家族が普通に幸せそうにしているのを見るのが、単純に気持ちよいからである。こういう田舎

    isrc
    isrc 2008/02/25
    テレビはシンプルでいいと思うようになった。テレビというメディア自体が年老い、老人がNHKの最も有力な視聴者層になっている。「テレビはネットに取って代わられる」という予測は、底の浅い妄言としか思えない。
  • ハコフグマン: 刺激

    サブプライムを発端とした世界同時株安。何となく今回は、ほんものの不況到来な気がする。しかし 私の周りは妙に緊張感がない。我々のような映像制作会社は正直、大した設備投資しているわけでもないし、高騰している原材料を輸入しきゃいけないわけでも なし、ガソリンを直接使うわけでもない。身一つでやる仕事であり、極限までコストダウンしてることもあって、ほとんど影響が無い(というか産業の規模も小さすぎる)。あと株もやってないので、ど うも大変な事態が起きているという実感がわかない。放送局でもつぶれない限り、まあいつもの日常が続くんだろう。 我々に緊張感がな い要因として、もう一つ、国際競争が無いということもあるだろう。放送局がインドや中国の制作会社にアウトソーシングを始めるということも無いだろうし (将来的には分からないが)、これは日語が参入障壁になっていると同時に、日独特の文化もまた市場を閉鎖的にし

    isrc
    isrc 2008/01/28
    学生の頃はなぜ英語を勉強してアメリカ人たちの都合にあわせるのかと不満だったが、今となっては誰でも英語をしゃべれるために、当のアメリカ人は次々と中国人、インド人に職を奪われ悲惨なことになっている。
  • ハコフグマン: 究極の民放

    総務省が地デジ番組の無制限コピーに待った(規制)をかけた。詳しくは池田信夫さんのブログを見ていただきたい。まったくコピーワンスとかウザイことこの上ない。コピーに制限かけるくらいならまだしも、「CRPM対応のDVDを使え」とかレコーダーに表示が出て、この寒い中電気屋に走らされた人なんかもいるはずだ。どこまで消費者を馬鹿にしたら気が済むのだろうか。 しかし、言って聞くような連中ではないので、若い人からテレビをボイコットするしかないかもしれない。それにしても最近は視聴率グラフを見ても、のきなみふるわないようだ。いま二桁とるのはかなり難しいだろう。いまだにHDDレコーダーなど録画機器を調査サンプルに入れてないからそもそも視聴率自体の精度も怪しいものだが、低い傾向は間違いない。もうテレビは見放され始めているのだろうか? 大手のスポンサーなんかはこの事態をどう考えているのか。それでもまだテレビは重要な

    isrc
    isrc 2007/12/27
    もうトヨタとかSONYみたいな超大手スポンサーは、トヨタチャンネル、SONYチャンネルみたいな独自チャンネルをネット上に作って、コピーフリー、ダウンロードフリーにしてみたらどうか。これぞ、究極の民放である。
  • http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2007/12/post_97b5.html

    isrc
    isrc 2007/12/06
    順調にメディアの伝送経路が多様になれば、受け手はチャンネルを自由に選べ、作り手も仕事を選べるようになる。いまは、中間に規制で保護された組織がはさまっているので、非常に効率の悪いシステムになっている。
  • ハコフグマン: クローズアップ現代 名ばかり管理職

    11月19日(月)悲鳴あげる“名ばかり”管理職 十分な権限を与えられず自分の勤務時間すら決められないにもかかわらず「管理職」として扱われる"名ばかりの管理職"。過酷な長時間労働を強いられながら残業代も支給されない…そんな20~30代の若手社員が増えている。背景にあるのは人件費を抑制しようとする企業の姿勢だ。パートや派遣など非正規労働者の割合が増える中で、一握りの正社員が入社数年で管理職に任命され、限界を超えて働かされるケースが少なくないという。そうした人たちが過労で心身の健康を損なう被害も相次いでいる。景気回復のかげで若い管理職が使い捨てられる労働現場の厳しい実態を取材し、改善に向けた対策を探る。スタジオゲスト:森岡孝二さん(関西大学経済学部教授) 良い問題提起だったと思う。要するに名目だけ管理職にしてしまって残業代を払わず、長時間・薄給で酷使しようという、企業によるあからさまな労働者奴隷

    isrc
    isrc 2007/11/20
    非正規で無ければ、死ぬまで働かされる。森岡教授はこの現状を「ワーキングプア(非正規)と過労死(正規)が共存する時代」と言った。年収200万円の非正規雇用の人と、猛烈と休み無く働かされる正規雇用の人と。
  • ハコフグマン: クローズアップ現代「キレる大人出現の謎」

    面白かった。タイトルが秀逸だ。まるでエジプトの古代遺跡から謎の人形が見つかったかのような副題。それくらい奇異なモノが出現したという感覚が確かにある。【番組内容】 「電車で携帯電話の使用を注意したところ無視され殴る」「病院で待たされ看護師に暴行する」。ここ数年、些細なことで突然感情を爆発させて怒り暴力に訴え る、いわゆる"キレる"大人が増えている。暴行事件で検挙された20歳以上の大人は、ここ10年で4倍以上に達した。そして、その多くが普通の市民たちで ある。実は最近の研究で、強いストレスによって「セロトニン」といわれる脳内物質が破壊され、キレやすくなることが解明されてきた。その一方で昔の"雷お やじ"のような厳しく叱ることと、"キレる"ことが混同されているのではないか、という指摘もある。なぜ大人たちは"キレる"のか?その原因と対策を徹底 検証する。(番組HPより) ウワサでは、学校や病院、空

    isrc
    isrc 2007/09/06
  • ハコフグマン: 内部告発の難しさ

  • ハコフグマン: ふつうにヤバクね?

    最近、若者がこんな台詞を吐くようになった。これは何となく分かるようで、よくよく考えると全く意味不明の言葉である。これを私は「ふつうに言葉」と名付けたい。これは「イケてる」「キモい」「ウザい」など、分かりやすい若者言葉とは一線を画す難易度の高い言葉だと思う。 まず「ふつうに」の部分の意味がよく分からない。若い女の子2人組が可愛らしい服を見て「ふつうにカワイクない?」と語尾を尻上がりに言う時、「ふつうに」可愛いとはどういう可愛さなのか?あくまで普通の可愛さでしかないのか?それとも何か特別な可愛さなのか?どっちやねん!はっきりせよ!と、問い詰めたい衝動にかられるが、警察に通報される恐れもあるので、踏みとどまっている。 いよいよ私も30代半ばにさしかかり、10代の若者と言葉が通じなくなりつつあるのか。ショックを隠しきれない。私たちが10代の頃は「マジ?」を連発し、「ゲロゲロ」(とんねるずが流行させ

    isrc
    isrc 2007/03/15
  • ハコフグマン: YOUTUBEが教えてくれたこと

    さて、昨夜ロケから帰ってきたばかりだが、もう早朝から編集室にいる。休む間もないのが、テレビマンというものだ。ところでノンリニア編集のため、VHSにコピーした素材をさらにハードディスクにコピーするという無駄な作業をしている間に、ふと考えたこと。 業界人にとっては目の上のたんこぶ以外の何者でもないYOUTUBEだが、3つの重要な視点を、テレビ関係者に教えてくれているように思う。一つは、長尺ものは嫌われる。二つ、視聴者はそれほど画質に拘泥していない。三つ、見たい時に見たいものを、という膨大なニーズの存在。 業界用語で、時間のことを“尺”と言う。長い時間の番組は長尺ものである。以前も書いたが、放送というのは不便なもので、尺が決まっているというのもその一つだ。番組時間は決まっているので、面白い素材がたくさん撮れていても、つまらない絵しかなくても、30分なら30分の完パケ(テロップ、音楽などもつけた完

  • ハコフグマン: NHKスペシャル「グーグル革命の衝撃」

    話題のこの番組を見ました。私も全く同様の企画書を昨年3月に某局に持っていってダメでしたが、結局最初の長期取材に成功したのはNHK。大変な取材、お疲れ様でした。 ネットウォッチャーたちは、全く衝撃を受けなかったでしょうが、日のおじいちゃん、おばあちゃんたちは「えらいこっちゃ、わしも検索せねば」とあたふたしたのではないか。得も言われぬ情報化社会への恐怖心を、音響と映像の相乗効果でうまく植え付けていた。最後のエリック・シュミットのインタビューも何か「嫌なヤツ」って感じの不遜な表情に見えたしね。 内容が物足りないという批判はあたらない。ネットに詳しい人が衝撃を受けるような番組を作っていたら、視聴率が0.00何%になってしまうから。あくまで何も知らない視聴者にどういう“印象”を与えることができたかが重要だ。所詮、印象のメディアだから。 文字に書くのは簡単でも、映像というのは、同じ情報を伝えるのに

    isrc
    isrc 2007/01/23
  • http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2007/01/post_aba4.html

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