2020年に国内の太陽光による発電能力を現状の約25倍の3700万キロ・ワットにするなど、再生可能エネルギーの導入量を大幅に増やすことができるとする報告書を、環境省の検討会がまとめた。 10日の中央環境審議会で報告された。太陽光発電については家庭への設置補助の拡充のほか、ドイツなどと同様に、電力会社が高価格で電気を買い取ることを保証する「固定価格買い取り制度」の導入も提案している。
平成20年9月19日 独立行政法人日本原子力研究開発機構 家庭用燃料電池に最適な高耐久性電解質膜の開発に成功 -「放射線グラフト重合」技術を用いて相反する電池膜特性の課題を解決- 独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 岡﨑俊雄、以下「原子力機構」)は、放射線グラフト重合1)技術を用いて高温でも高い導電性2)と膜強度3)を併せ持つ高分子電解質膜4)の開発に成功し、世界に先駆けて家庭用燃料電池5)に要求される発電特性と耐久性をクリアすることに成功しました。 これは原子力機構量子ビーム応用研究部門高導電性高分子膜材料研究グループの前川康成リーダー、浅野雅春研究主幹、陳進華研究副主幹らによる研究成果です。 電解質に高分子薄膜を使用した固体高分子型燃料電池は小型・軽量化が実現できるなど多くの利点があることから、家庭用燃料電池の本格普及に向けて精力的に研究開発が進められています。しかし、従来の高
12歳の少年、画期的な3次元型太陽電池を考案:紫外線も吸収可能 2008年9月19日 環境 コメント: トラックバック (0) Chris Radcliff オレゴン州ポートランドに住む7年生[日本の中学1年生にあたる]のWilliam Yuan君が、可視光線だけでなく紫外線も吸収する3次元構造の太陽電池を考案した。 紫外線と可視光線の両方に対応すれば、発電効率が大きく向上する可能性がある。William君は、このプロジェクトによって2万5000ドルの奨学金を獲得し、その授与式のために米国議会図書館に招待された。 この奨学金は、通常は大学院生レベルの研究に対して与えられるものだ。[『Beaverton Valley Times』紙の記事によると、この奨学金はDavidson Institute for Talent Developmentという団体の主催によるもので、今年の受賞者は全部で2
概要 独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:岸 輝雄)半導体材料センターの小松正二郎グループリーダーらは、可視光に対して透明で、もっとも丈夫な材料(高温耐火物)のひとつである高密度窒化ホウ素(sp3-結合性BN)による太陽電池の試作に世界で初めて成功した。 地球温暖化、燃料資源の枯渇・高騰に対処するため、様々な省エネルギー技術・新エネルギー開発が活発化している。なかでも太陽電池はシリコン太陽電池の実用化により普及が世界的に進んでいる。しかし、シリコンにはない機能や特徴を持つ太陽電池材料の発見、開発の余地もまだ大きく残されており、開発競争は激しい。 今回発表するBN/Si系太陽電池は今まで報告例がなく、物質・材料研究機構が世界に先駆けて着手し、作製に成功した。 BNは、紫外レーザや透明トランジスタなどを可能にするワイドバンドギャップ1)半導体2)として、期待されている材料だが、従来は半導体
太陽光と水を「燃料」に変換:安価な触媒で 2008年8月 1日 環境 コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 太陽エネルギーを使って水を分離できる新しい触媒が発見された。 これは、Daniel Nocera教授(化学)をはじめとするマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが7月31日(米国時間)に『Science』誌に発表したもので、この触媒を安価な光起電性の太陽電池パネルと組み合わせることで、水を利用して太陽光から作り出したエネルギーを蓄える、安価でシンプルなシステムを作り出せるという[MITのリリースはこちら]。 この研究によって、Nocera教授らは、化石燃料への依存から脱却するための長い道のりを阻む、大きな障害を取り除くことに成功したのかもしれない。多くの再生可能なエネルギー源には供給が安定しないという問題点があるが、今回の発見によりその不安定さが
がーん、みなさま、常温核融合が成功してしまったとのこと。大阪大学の荒田吉明が常温核融合の実証実験を成功させた?!? き、き、きくちさん、これはいったいどういうことですかっっっ!!!も、も、もりやまさん、ちゃんと報道しないとダメではありませぬかっ! て、天下の一大事でござりまするぞ!いやあ、これで原油価格も下がるねえ。地球温暖化も解決だ! ドバイも一挙に廃墟と化すぞ。よかったよかった。しかし日本のマスコミはいっぱいきてたらしいけど、さすがに報道したとこはどこもなかったみたいね。なぜかなあ。うひひひ。でも、ホントだったら楽しいけど。 (2008/5/26, id) Irresponsible Rumors 2008 山形浩生氏の「最近の噂」で、何と日本で常温核融合が成功したというニュースが取り上げられていました。さすがにこれにはびっくりしたので、ちょっとぐぐってみると、こんなページが見つかりま
メタンハイドレートの二面性:「新エネルギー」+「温暖化を激化させる脅威」 2008年6月 4日 環境 コメント: トラックバック (0) Eliza Strickland クラスレートの分布を示す世界地図。 Courtesy U.S. Geological Survey 深海底や北極圏の永久凍土に埋蔵されているメタンは、地球温暖化の暴走を招く危険がある。しかし同時に、大量のエネルギー供給源となる可能性を秘めてもいることから、エネルギー企業の関心を集めている。 米国、日本、インドといったエネルギーを求める国々は最近、不思議な形の天然ガスであるメタンハイドレートに大きく注目している。メタンハイドレートは世界中の海で発見されており、海底の地下で、氷のような構造にガスが閉じ込められている。北極圏の永久凍土の下でも見つかっている。 『Nature』誌の5月29日号に掲載された論文[Nature Vo
※1カロリーは約4.2J。 この結合エネルギーに関してメールをいただきました。 O.I.さんありがとうございます。 結合エネルギーって結合解離エネルギーの平均値らしいんで どのように平均を取るかによってバラバラらしいんです。 例えばC-H結合の結合エネルギーEは(Dは結合解離エネルギー) メタンだけを考えたとすると CH4→CH3+H D1=435kJ/mol CH3→CH2+H D2=443kJ/mol CH2→CH+H D3=443kJ/mol CH →C+H D4=339kJ/mol E=(D1+D2+D3+D4)/4=415kJ/mol メチルから一つずつ水素が取れてくときの 結合解離エネルギーってことです。 4つの平均値となるのですが 当然のことながらまだまだ膨大な種類のC-H結合があるわけですし これが正しいという答えはないみたいです。 実際いろいろな文献を見て
太陽エネルギーで水から直接水素を作る新技術、実用化目前 2004年12月 9日 コメント: トラックバック (0) John Gartner 2004年12月09日 太陽電池はもう古い。太陽光を利用する最新の技術は、ナノ物質を触媒として、光のエネルギーで水から直接水素を取り出すというものだ。 英ハイドロジェン・ソーラー社(サリー州ギルフォード)と米アルテア・ナノテクノロジーズ社は、太陽光を取り込み、そのエネルギーで水の分子を水素と酸素に分解する水素生成システムを構築している。現在は、ラスベガスの燃料補給所で水素燃料を供給するというプロジェクトに取り組んでいる。 ハイドロジェン・ソーラー社のデビッド・オーティ最高経営責任者(CEO)によると、同社の『タンデム・セル(写真)』技術は、2層の光触媒セルを使用して、紫外線を含むあらゆるスペクトルからエネルギーを取り込むという。光子が半導体物質と相互
水素エネルギーの未来を握るのはやはり石油業界なのか? 原文タイトル:Big Oil's Hydrogen Future 原文掲載サイト:www.forbes.com 著者名:William Pentland 原文公開日時:2008年6月20日 こんな皮肉はどうだろう? 未来のクリーンな燃料は結局、現在の石油業界の大手によって開発されるかもしれない。 世間は、太陽光エネルギーや風力やエタノールの話題で持ち切りだ。だが一方で、石油・ガス業界はひそかに数十億ドルを投じて、将来天然ガス(何かと話題の液化天然ガスも含めて)が、石油や石炭に取って代わることに賭けている。それも、ガスをそのまま燃料にするだけではない。専門家の間では、水素ベースの環境にやさしい経済を築くには、採算性の点から天然ガスを利用するのが唯一の道だという見方が広がっているのだ。この巨大な市場が確立されれば、石油業界
水素は、無色、無臭の地球上で最も軽い気体です。燃えやすく、その燃焼温度は3000℃です。ただし、水素だけでは発火しません。適度な割合で空気(酸素)と混じると、570℃で着火し爆発的に燃焼します。着火濃度幅は広く、4%から75%で着火します。酸素を1、水素を2の割合(体積比)で混合したときが最も激しく爆発的燃焼をします。燃えても炎はほとんど見えません。燃えると水のみができ、有害なガスは一切発生せず、クリーンなエネルギーといえます。水には溶けにくいが、金属の種類によっては多量に吸収されます。また、水素の液化温度は-253℃です。なお、水素は軽いため単独ではほとんど地球上に存在せず、水や有機化合物(化石燃料の石炭、石油、天然ガスなど)の形で広範囲に存在しています。 水素は化石燃料やバイオマス、水など様々な原料から製造でき、燃料電池自動車や家庭用、業務用のエネルギーとして利用が期待されています。水
難分解性の揮発性有機化合物でも完全酸化分解できる酸化タングステン(WO3)光触媒を開発。 パラジウムまたは銅化合物微粒子を助触媒として混練するだけで飛躍的に活性が向上。 室内の蛍光灯照明で酸化チタン系光触媒の7倍以上の強力な酸化分解活性。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)エネルギー技術研究部門【研究部門長 長谷川 裕夫】太陽光エネルギー変換グループ 杉原 秀樹 研究グループ長、佐山 和弘 主任研究員、荒井 健男 産総研特別研究員らは、屋内や車内などの紫外線の少ない可視光や蛍光灯照明条件でも様々な揮発性有機化合物(VOC)を完全酸化分解するのに十分な活性の可視光応答性の酸化タングステン(WO3)光触媒を開発した。完全酸化分解とは有機物を完全に酸化して二酸化炭素(CO2)と水とに分解して無害化することである。VOCとしてはホルムアルデヒド、アセトア
太陽エネルギーを用いて水と炭酸ガスから酸素と有機物を合成したり、水を水素と酸素に分解する「人工光合成反応」の実現は、科学者にとって大きな夢であるが、実際には非常に難しい技術であり、可視光での反応は今まで実現されていなかった。 今回、植物の光合成メカニズムを模倣した「人工光合成システム」を用い、可視光で水を水素と酸素に完全分解することに世界で初めて成功した。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)光反応制御研究センターの 荒川 裕則 センター長 と 佐山 和弘 主任研究員 らは、植物の光合成メカニズムを模倣した「人工光合成システム」を用い、可視光で水を水素と酸素に完全分解することに世界で初めて成功した。本システムは、2種類の可視光応答性のある酸化物半導体粉末を、ヨウ素を含む水溶液に懸濁し、可視光を照射するだけでその光エネルギーを変換し、水から水素を製造
なんと言う気宇壮大にして緻密な本なのだろうか。大伽藍のような威容を誇りながら,細部にいたるまでに精緻な論理が張り巡らされている。一点一画もおろそかにしない厳格さと,全体を一つの作品としてみたときの美しさが,極めて高い水準で実現されている。恐らく,私がこれまでで出会った科学書で最高の書,最善の書の一つだ。 一つの物事に着目して,それで地球の歴史や生物の歴史を解きほぐす本に出合えるのはとても楽しい。例えば,これまでに紹介した本で言うと,『鉄理論=地球と生命の奇跡』,『『生と死の自然史 ‐進化を統べる酸素‐』,『銃・病原菌・鉄』などがそうだ。 ミトコンドリアとは何か。もちろん,ちょっと生物学を知っている人なら誰でも知っている。酸素呼吸をしてエネルギーを作り出す役割をしている細胞内小器官である。かつては自由生活をしていた細菌だったが,いつかの時点で別の生物に取り込まれ,ミトコンドリアとして働くよう
深海の超好熱古細菌が作る、未来の水素社会 (1) 2008年5月23日 環境 コメント: トラックバック (1) 1/4 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 排気ガスを出さずに走る燃料電池自動車、各家庭に設置された発電装置--。そうした水素社会のビジョンは数年前に比べて大幅にトーンダウンした。理由の一つは、安価な水素生産がすぐには実現できないとわかってきたためだ。だが、水素の大量生産を目指す研究は今でも世界中で続いている。中でも有望といわれるのが、深海の古細菌から取り出した酵素を使った水素生産だ。京都大学大学院 農学研究科の左子芳彦教授に、研究の現状をうかがった。 深海熱水噴出孔に展開する驚異の生態系 ──数年前には、水素をエネルギー源として用いる水素社会のビジョンがマスメディアを賑わしましたが、現在ではかなりトーンダウンしています。既存の水素生産技術にはどのような問題
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く