タグ

2009年1月3日のブックマーク (6件)

  • 2008年我的ライトノベル・ベスト : 徒然雑記

    このクラスになると、読書という来なら静謐な行為が、とてつもない体力と疲労を伴うものとなる。ある種の暴力的な面白さが、読んでる此方を鎖でグルグル巻きにして引きずりまわしてくれるからだ。 だが、読み終えたあとのグッタリとした疲労感と同時に襲い来る、血が煮え滾るような凄まじい興奮、高揚感は得難い快感となって全身を駆け巡っていく。 ただ、を読むという行為で、だ。 つまるところ、きっとこれらは、魔法のなのだろう。 【スプライトシュピーゲル Ⅳ.テンペスト】 冲方丁/はいむらきよたか 富士見ファンタジア文庫 感想 まさしくテンペストの名の通り、嵐も嵐、大嵐。突風吹き荒れ豪雨降り注ぐ大嵐に翻弄される一葉の葉っぱのごとく、読んでるこっちは吹き飛ばされっぱなし。悲鳴と絶叫を喉を張り裂けんばかりにがなりながら、拳を振り上げ、全速力で走りだしたくなる。これはまさしく、息つく暇もなく、感情が上下左右に揺さぶ

    2008年我的ライトノベル・ベスト : 徒然雑記
  • Gunning forNosferatus 1 此よりは荒野 ★★★★☆ - ub7637の憂鬱な日常

    此よりは荒野 (ガガガ文庫)作者: 水無神知宏出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/11/18メディア: 文庫尾を曳く影もやがて遠ざかり、地平線の彼方へと消えてゆく。ただ風の吹き過ぎて、澄み渡った蒼穹に静寂のいつしか戻り来たれば――此よりは、荒野。短評なにげなく屋を巡ってたときに、発見した一冊。事前にチェックしていたわけではないが、「此よりは荒野」というタイトルに、ただならぬセンスを感じて即購入してしまった。まさにライトノベルはこうあって欲しいと思えるような一冊で、面白かった。今後の展開に期待。 「お前、丸腰の人間を打てるか?無防備な相手を背中から撃ち殺せるか?」「引き金を引くのなら相手は必ず倒せ。不意を突け、後ろから撃て、相手を油断させる。敵には抜かせるな。弾に余裕があるなら二発撃ち込め。確実に止めを刺せ。敵に情けをかけようなどと考えるな」「必ず、殺すんだ」感想これは面白かった

  • Gunnning for Nosferatus 1 此よりは荒野 [★★]|絵空事の最果て

    恐らく2008年最後のラノベレビュー。飾るのは、ラノベには珍しい西部劇風ダークファンタジー。 主人公のへタレさもさることながら、カッコいい年上のお姉さんたちが映えまくりの作品。結構厚かったけどあまり気にならなかった。 いやー、これはまた新たな良作を発見することができました。 19世紀末、アメリカ西部。近隣の村とともに家を襲われ、母と妹を亡くしたアラン・グリーンウッド。 彼を助けた少女は言った。襲撃者は「不死者秘儀団」だと。炎に包まれる家を前に、アランは復讐を誓う。 ――それから3年。保安官の叔父のもと、キングスウェイ市で保安官補となっていたアランは、かつての少女――「屍人殺しのステラ」の二つ名で呼ばれる凄腕の拳銃使いと再会する。その間に埋められぬ力の差を感じ、自嘲するアラン。そんな折、街が人狼に襲撃され……。 いま、ふたりの復讐劇が幕を開ける!! 敵討ちに立ち上がる、一人の少年の復讐劇――

  • 『Gunning for Nosferatus(1) 此よりは荒野』読了 - 積読を重ねる日々

    『此よりは荒野 Gunning for Nosferatus(1)』(水無神知宏/ガガガ文庫)読了。 オモチローイ。物語としては非常にシンプルで、復讐のために力を求める少年の成長物語であるのだが、少年の葛藤と成長を丹念に、そして伸びやかに描いており、非常に好感度が高い。なんと言うか、どこにも隙が無い印象を受けるのだ。この一冊に、少年が、復讐に焦がれ、一人前の男になりたいの願いながら、現実の前に挫折を味わい、苦悩する姿と、そこから”強さ”と言うものを身に着けていく過程のすべてを描ききっている。どこが面白い、と言うとけっこう言葉に詰まるタイプとも言える作品なのだが、とにかく物語の動かし方にまったくケレンが無いと言う点は考慮に値する。奇を衒わず、淡白さよりも物語の重厚さを思い知らされるというのは見事と言うほかは無い。うーん、なんか当にケチをつけるところがねーな…。まあ、ケチのつけようも無いとい

    『Gunning for Nosferatus(1) 此よりは荒野』読了 - 積読を重ねる日々
  • Gunning for Nosferatus 1 此よりは荒野:水無神知宏 - WATERBIRD

    吸血鬼退治の西部劇。上手くてかっちりしてて、いかにも実力派という感じ。頼りない主人公、頼れるヒロイン、トリックスター的に振舞うお姉さん、主人公を慕うロリっ娘、というカルテットで、世にも恐ろしい吸血鬼やアンデッドに立ち向かっていく。とはいえ主人公はヘタレだし、ヒロインはそっけないし、お姉さまは戦えないし、ロリっ娘はかわいいしで、誰が味方で誰が敵かも分からないような状況が続く。そんな中で主人公がいっぱしの男になるまでを、400ページ近い作品とはいえたった1冊の中で描き切っているのはすごい。おもしろい。 ステラさんといい、サンディといい、年上のかっこいいお姉さんが魅力的に描かれているなぁ。ステラさんが鞭でサンディが飴って感じ。ステラさんの圧倒的な実力、冷酷にも思えるほどの厳しさ。対するサンディの溢れんばかりの色気、姐御と呼びたくような面倒見の良さ。ああ、ジョゼたんかわいいよジョゼたん。 「1」と

    Gunning for Nosferatus 1 此よりは荒野:水無神知宏 - WATERBIRD
  • Gunning for Nosferatus1 此よりは荒野 - ブログというか倉庫

    Gunning for Nosferatus〈1〉此よりは荒野 (ガガガ文庫) 作者: 水無神知宏,maruco出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/11/18メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (47件) を見る ストーリー 日差しの中にあっては熱砂に煙り、夕闇の中にあっては静寂が支配する世界があった。 闇に紛れ奇怪な生物の跳梁する荒野。しかし、それでも人間たちは手に入れた文明の力を利用しながら、僅かずつその版図を広げていた。鉄道、通信、そして、銃。そう、ここは銃というシンプルな力が最大の力を持つフロンティアだった。 そんな世界でありながら、健やかに育った少年がいた。名をアラン。彼はある月ある日ある時までただの少年だったが、一つの悲劇によって人生を塗り替えられてしまう。化け物によって母と妹を失ったのだ。しかし彼だけは、その時一人の少女に助けられた

    Gunning for Nosferatus1 此よりは荒野 - ブログというか倉庫