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ブックマーク / yamata14.livedoor.blog (24)

  • 紫色のクオリア : 徒然雑記

    【紫色のクオリア】 うえお久光/綱島志朗 電撃文庫 Amazon bk1 ……言葉を失うという感慨を久々に味わわされた。 これはすごい。当にすごい。 物の傑作。紛う事なき傑作。完全に抜きん出た、卓抜した凄まじい傑作。 すごいものを読んだ。まったく、凄いものを読んでしまった。 これほど際立ったSF作品にも関わらず、同時にライトノベルとして一つもぶれていないのだから、もはや呆気にとられるしかない。 まいったな、これは。体の芯から揺さぶられたまま、未だにうまくこの作品を咀嚼し切れていない。 正直、これをネタバレなしに語るなど難易度が高すぎるんだが、いやネタバレをしたからといって小揺るぎもしないんじゃないのかとも思うんだが、だからと言ってどんな小さな瑕疵すらも付けることに怖れ慄いてしまうこの感覚を無視できようはずもない。 しかし【少女とロボット】というテーマから第一話「毬井についてのエトセトラ

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  • 原点回帰ウォーカーズ 2 : 徒然雑記

    【原点回帰ウォーカーズ 2】 森田季節/深崎暮人 MF文庫J Amazon えっと、ああーーー。そういうことだったのか。二巻にしてようやく【原点回帰ウォーカーズ】なるタイトルの意味を理解した。 変に凝った意味じゃなくて、直球そのまま。登場人物が自らの原点に立ち返ることで、行き詰った壁を乗り越え、迷走から抜け出す話だったわけだ。 一巻は、世界観から語り口に至るまで一種の不条理小説的な様相を呈していたために、よくわからなかったのだけれど、この二巻は短編集でそれぞれ主人公が違い、さらに語り口もマイルドになっていたため、ようやくこの作品の根幹構造というものを理解できたという次第。 それにしても、二巻にして随分と物語が読みやすくなったなあ。というか、全編にわたって大いにラブ寄せがなされて、全部ラブコメになっているのはどういうことですか?(笑 まさか、これも一つの原点回帰というんじゃないでしょうかね。

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  • 迷宮街クロニクル 2.散る花の残すもの : 徒然雑記

    【迷宮街クロニクル 2.散る花の残すもの】 林亮介/津雪 GA文庫 Amazon この表紙絵の人物、最初に見た時はぼんやりと葵かなー、と思ってたんだけど、よく考えると全然デザイン違うじゃないですか。で、誰かなーと思って分読んでようやく理解。 なるほど、鈴木秀美かー。そういえば、奥で絵を描いてるのって、今泉くん以外の何者でもないものね。実のところ、秀美ちゃんは快活な少女というイメージこそあったものの、その方向性は短髪で世の中舐めてそうな系女子高生というものだったので、ポニテという意識が全然なかったせいか、まったく思い浮かばなかったや。 と、登場当初は友達へのメールに象徴されるように、大人も世界も何もかもを舐めてみていた秀美ちゃん、外面は良かったもののあんまり印象は良くなかったんですよね。才能が際立っているが故の傲慢と、それを上手く隠している如才のなさがなんとも、ね。 まあ、メールで友達

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  • とらドラ! 10 : 徒然雑記

    【とらドラ! 10】 竹宮ゆゆこ/ヤス 電撃文庫 Amazon とらドラ完結である。 高須竜児、逢坂大河。櫛枝実乃梨。北村祐作。川嶋亜美。この五人の少年少女たちの物語を、私はどこか線香花火のように眺めていた。 若き日の、二度とは帰らぬ駆け抜けるような青春の日々。全力で駆け抜けるからこそ、もう戻れない時間。ふと立ち止まって振り返ったとき、郷愁とともに思い出す、遠い遠いいつかの昨日。 彼らの眩しい青春は、どこか儚く、切なく、一瞬の幻のように見えていたのだ。 彼らのお互いを想う気持ちの強さ。友情のアツさとは裏腹に、この五人にはどこか縁の薄さが透けて見えていた気がしたのだ。ずっと思っていた。この五人は、学生という社会の用意した共有空間を旅だった時、きっともう二度と、同じ時間と空間を過ごすことはないんだろうな、と。 学校を卒業しても、違う土地に暮らすようになっても、逢いさえすれば、再会すれば、昔と同

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  • 雪蟷螂 : 徒然雑記

    【雪蟷螂】 紅玉いづき/岩城拓郎 電撃文庫 Amazon この物語の舞台を、極寒の山岳地帯に設定するこの人のセンスというか、物語への感性は、やはり凄まじいものがある、うん。 基的にこの人の描く物語というのは童話的な雰囲気のするものなんだけど、その「昔々あるところに」の冒頭で幕開いていく世界観の圧巻の広がりと重厚さがとんでもないんですよね。幻想的でありながら生々しい、不可思議でそそけ立つような舞台に、ページを開いた途端に放り込まれる。 人い三部作と名付けた一連の作品【ミミズクと夜の王】【MAMA】そしてこの【雪蟷螂】そのどれもが共通してその圧倒的な物語の舞台の存在感で読者を飲み込みながら、同時にそのどれもがまったく違う顔で迫ってくるのだからたまらない。 今度の舞台は雪と氷に閉ざされた山間の僻地。まったき白に漂白された唸るような静寂の世界。涙も凍る、冷たい死の世界。 この物語の根幹に流れる

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  • 狼と香辛料 10 : 徒然雑記

    【狼と香辛料 10】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫 Amazon ホロにからかわれ、ていよくあしらわれていたのも遠い昔。 対等の相棒として共に困難を乗り越え、並び立てるようになったのはいつかの昨日。 そして今回のエピソード。 ついにロレンスも、ホロを「守る」ことの出来る男になったのだなあと感慨深さに浸る。 ホロという女は老練さとは裏腹に、随分と隙が多い。ふとした瞬間に弱さをさらけ出すことも侭あり、それが彼女の魅力でもあったわけだが。よくよく読んでいれば、ホロが見せる弱さというのはほんの一瞬だけのもので、すぐさま年を経た狼の諧謔の中に覆い隠してしまう。最初の頃は、ロレンスの動揺を誘うため。やがては、彼を深く信頼し心許しているからこそ見せる弱さだったのだろうけれど、決してその弱い部分を野放図にぶちまけてしまうことなく、常に自制によって戒め、コントロールを失うことはなかった。一方のロレンスもまた、

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  • ベン・トー 3.国産うなぎ弁当300円 : 徒然雑記

    【ベン・トー 3.国産うなぎ弁当300円】 アサウラ/柴乃櫂人 スーパーダッシュ文庫 Amazon やべえ、やっべえ。鳥肌立った。三巻にしてなおこれか。これほどか。 なんという、なんという誇り高い戦い。気高い狼たちの闘争か。 半額弁当の奪取購入という戦いの趣旨を一切ぶれさせず、身震いするほどの魂の高潔さを感じさせる戦いを描きだす作者の筆に戦慄を感じずにはいられない。 【オルトロス】の姉妹が見せる謎の歓喜と悲壮感。その真相が明らかになったときの衝撃と、【ヘラクレスの棍棒】の来訪にともなう惨劇の再現、そして狼たちの気高き能を目の当たりにしたときの衝撃と言ったら。 繰り返すけど、これほど感動させられたのはこの戦いが、半額弁当の奪い合いであるからこそ、なんですよね。腹が減り、空腹が故にそれを満たすために弁当を奪い合う。半額シールの貼られた弁当を。 そういう戦いだからこその、感動。変に闘争を神聖視

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  • 月色プラットホーム : 徒然雑記

    【月色プラットホーム】 水口敬文/松崎豊 一迅社文庫 Amazon くぅぅぅ、これだ。これを読みたかったんだ。やっぱり、この人最高だよ。 この作者の名前を発見した時には、ガッツポーズを決めたモノでしたが、こうして期待していたとおりのものを読ませていただけると、こう…あれだ。しあわせ〜〜 水口敬文さんといえば、あれですよ。スニーカー文庫から出していた【憐 Ren】のシリーズ。最近、実写映画になったんでしたっけ? 観てないけど。 あのシリーズにおける、年頃の男女グループの気の置けないやりとりの描写の素晴らしさといったら。 未だに、こうした友達グループ描かせたら、この人はラノベ界隈でも最高峰だと思ってます。その水口さんの新作。ほぼ二年ぶり、ときたら驚喜するのも仕方ないでしょう。しかも、しっかり男女6人グループ、しかも幼馴染同士というキャラクター配置。 おーけー、パーフェクトだ。 惜しむらくは、主

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  • プシュケの涙 : 徒然雑記

    【プシュケの涙】 柴村仁/也 電撃文庫 Amazon 全部読み終えてから、この表紙絵見たら……ちょっと泣く。 あの繋がれた手には、どれほどの想いが込められているのか。舞散る蝶たちと、墜ちていく男女。 前編での、最後の由良の行動の真意とは、もしかしたらこの表紙絵そのものだったのかも。 ああ、それにしても。なんというひどい構成。これは、読んでる方のダメージ、半端じゃないよ。やるせなさにへこむへこむ。 前編、最初は由良の傍若無人で他人の心の内にズケズケと踏み込む行動に腹が立つわ、なんだかんだとその行動につきあう榎戸川の不可解な挙動が苛立たしいわと、なにこれ変なの。と、物凄い違和感感じてたんですよね。それぞれの行動が、支離滅裂で、なんか神経逆なでされてイヤだなあ、と半ばうんざりしながらページめくってたんですよ。 こりゃ、ハズレかなあ、と。 ところが! 途中で、由良の真意と事態の真相が明らかになった

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  • Gunning for Nosferatus 1.此よりは荒野 : 徒然雑記

    【Gunning for Nosferatus 1.此よりは荒野】 水無神知宏/maruco ガガガ文庫 Amazon ……参った。心臓に銃弾一発、ズキュンと打ち抜かれた。 傑作だ ダークファンタジー×西部劇 19世紀末、アメリカ西部。近隣の村とともに家を襲われ、母と妹を亡くしたアラン・グリーンウッド。彼を助けた少女は言った。襲撃者は「不死者秘儀団」だと。炎に包まれる家を前に、アランは復讐を誓う。――それから3年。保安官の叔父のもと、キングスウェイ市で保安官補となっていたアランは、かつての少女 ――「屍人殺しのステラ」の二つ名で呼ばれる凄腕の拳銃使いと再会する。その間に埋められぬ力の差を感じ、自嘲するアラン。そんな折、街が人狼に襲撃され……。いま、ふたりの復讐劇が幕を開ける!! 重厚にしてシンプル。余計な虚飾など必要としていない、隙のない物語。 パーフェクト、パーフェクトだよ、完璧だ。文句

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  • SHI-NO ―シノ― 過去からの招待状 : 徒然雑記

    【SHI-NO ―シノ― 過去からの招待状】 上月雨音/東条さかな 富士見ミステリー文庫 Amazon ………嘘でしょう?(絶句 あらすじからして、志乃と「僕」が再会した時の事件がメインとなる過去編だと思っていたから、完全に油断していた。 この展開は、頭の隅にも思い浮かべていなかったから、なんというかその。「……冗談でしょう、これ」という顛末を信じられない言葉で埋め尽くされてしまっている。 いやもう、当に。嘘でしょう? 過去に起こっていた猟奇殺人事件。犯人が自殺して終わったはずの事件が、今再び繰り返される中、「僕」が志乃ちゃんと再会した頃の回想や、まだ彼らに出会う前の鴻池キララ先輩が警察官に憧れ、目指すまでの回想なんかが描かれつつ、過去に終わったはずの猟奇事件と現在の猟奇事件の繋がり。正体不明のまま死んでしまった殺人犯の正体。うっすらと浮かび上がってきた巨大な影の存在に、これはなかなか大

    SHI-NO ―シノ― 過去からの招待状 : 徒然雑記
  • 2008年我的ライトノベル・ベスト : 徒然雑記

    このクラスになると、読書という来なら静謐な行為が、とてつもない体力と疲労を伴うものとなる。ある種の暴力的な面白さが、読んでる此方を鎖でグルグル巻きにして引きずりまわしてくれるからだ。 だが、読み終えたあとのグッタリとした疲労感と同時に襲い来る、血が煮え滾るような凄まじい興奮、高揚感は得難い快感となって全身を駆け巡っていく。 ただ、を読むという行為で、だ。 つまるところ、きっとこれらは、魔法のなのだろう。 【スプライトシュピーゲル Ⅳ.テンペスト】 冲方丁/はいむらきよたか 富士見ファンタジア文庫 感想 まさしくテンペストの名の通り、嵐も嵐、大嵐。突風吹き荒れ豪雨降り注ぐ大嵐に翻弄される一葉の葉っぱのごとく、読んでるこっちは吹き飛ばされっぱなし。悲鳴と絶叫を喉を張り裂けんばかりにがなりながら、拳を振り上げ、全速力で走りだしたくなる。これはまさしく、息つく暇もなく、感情が上下左右に揺さぶ

    2008年我的ライトノベル・ベスト : 徒然雑記
  • ANGEL+DIVE 3.LOVENDER : 徒然雑記

    【ANGEL+DIVE 3.LOVENDER】 十文字青/青稀シン 一迅社文庫 Amazon 今、読後の呆然とした心地のまま、衝動的にブログを立ち上げ内々に湧き上がったこの情動を言葉として出力しようとして、はたと我を取り戻す。 その途端、ハラハラと零れおちていく涙。 立ち尽くすようなこの自失感が、さざめくようなサラサラとした悲しみなのだと、今になって気づく。感想を書くということは、時として今のように自分が自身の中に入力したものを具体的に検証することにも繋がる。もっとも、それらを精緻に分析した挙句に言語化して出力できるのかというと、恐らくは殆どが失敗に終わり、その大部分が曖昧なまま不定形のあやふやなもののまま内在し、消化されていくのだろうけれど。 と、再びここで我に返る。今呼んだこのについて書いているつもりが、なにかわけのわからないことをいつの間にか書きなぐっていた。思いのほか動揺している

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  • 放課後の魔術師 2.シャットダウン・クライシス : 徒然雑記

    【放課後の魔術師 2.シャットダウン・クライシス】 土屋つかさ/ふゆの春秋 スニーカー文庫 Amazon 手に取った時は、えらいの厚さが薄っぺらく感じで、おいおいと思ったんだけど、読み終えたときには薄いという印象はさっぱりなくって、けっこう驚いた。思っていた以上に、中身に没頭していたみたい。第一巻でもかなり絶賛したつもりだけど、これは思いのほかこの作品に嵌まりつつあるということだろうか。 同い年なのに、教師生徒の関係、というのは今までにない絶妙な距離感が合って、好きだなあ、これ。プライベートでも魔術の教師と生徒なわけだし、精神的にも安芸は大人だから、アグレッシブな遥もきちんと目上の人に対する丁寧な接し方をしてるんだけど、相手が同い年だからという点は気安さや積極的な押しの強さを自身に容認することにもつながってるので、これが絶妙なんですよね。 奔放に見えてこれで遥って結構きっちりとした性格だ

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  • 迷宮街クロニクル 1.生還まで何マイル? : 徒然雑記

    【迷宮街クロニクル 1.生還まで何マイル?】 林亮介/津雪 GA文庫 Amazon 和風Wizard純情派のタイトルでウェブ上にて連載されていた現代版ウィザードリィ小説の書籍化された作品です。 自分、これ連載時にも読んでて、同人誌としてだったかな。通販で出された時も買ったんですよね。モノは、部屋の魔窟のどこかに埋もれてますけど。記憶している限りではわりと表層の方じゃなかったかな。捜したら多分見つかるだろうけど。 うん、でこうして久々に読み返したわけなんですけど、やっぱり面白いなあ。とびっきりに面白い。界隈でも徐々に評判になってきているようですけど、それに値する読み応えのある作品であることは間違いないです。 さすがに加筆修正箇所まではわかんないなあ。ところどころ、こんなシーンとか会話あったっけ、と感じる所はあったわけですけど。 そもそも一日に三千万近い売上があがる、というのがとんでもないよな

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  • イスカリオテ : 徒然雑記

    【イスカリオテ】 三田誠/岸和田ロビン 電撃文庫 Amazon 獣<ベスティア>というとついつい思い出してしまうのはサンホラの【沈んだ歌姫】なわけですけど。 これって調べてみると、イタリア語みたいですけど。 さて、作。【レンタルマギカ】に引き続き、この電撃文庫でも三田誠氏の渾身の作品が投入されてきたようで。この人、ほんとに面白い書くようになったなあ。以前はもう少し野暮ったいイメージがあったんだけど、レンタルマギカ書いて、中盤すぎたあたりからなんか全体にガチンと階梯があがった気がする。 作も、第一巻からこれでもかと分かりやすく鮮烈な要素を大量投入してきていて、手ぐすね引いて全力投球する気満々というのが如実に伝わってくるわけで、これは読んでるこちらもテンション上がらざるを得ない。 生きるため、自由を得るために、かつての聖戦の英雄の偽物を演じるはめになった主人公。ヒロインは出自に謎を秘めた

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  • ゼペットの娘たち 2 : 徒然雑記

    【ゼペットの娘たち 2】 三木遊泳/宮田筝治 電撃文庫 Amazon Marvelous!! ああ、素晴らしい。恍惚となるこの多幸感。幸せ麻薬が脳内からドパドパ排出されてくる。 素敵に最高♪ この作品に出てくる人々は、みんな隣人を愛する人々なんですよね。 たとえば、主人公のサツキ・クガ。こいつは、どうしようもないダメ人間です。ダメ人間って言っても、人格的に歪んでいたりするわけではなく、単純に機鋼人形師という自身の仕事に対する偏愛っぷりが度を越してしまって、ワーカーホリックとか仕事趣味というレベルをすら越えて、仕事をすることが悦楽とか快楽とか異常性癖と呼んだ方がいいんじゃないだろうか、という段階にまで至ってしまっているような人間で、だから仕事に関すること以外は対人能力・生活能力・自己保存能に至るまでまるで人並み以下。 機鋼人形師としての技以外は、当に何もできないダメ人間なわけです。 だ

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  • MA棋してる! 1 : 徒然雑記

    【MA棋してる! 1】 三浦良/ぽぽるちゃ 富士見ファンタジア文庫 Amazon うわ、これは……ちょっとびっくりするくらい王道の魔法少女モノ。ええ、そりゃもう、完璧真っ当な。というか、ライトノベルでこんなに直球な魔法少女モノってあったっけ? ありましたっけ? 異世界からマスコット型の来訪者が、現実世界の女の子(要小学生)の前に現れて、魔法と言う新しい力を与えてくれる。以降、そのマスコットをパートナーに異世界が原因の魔法関係の事件を解決。そのうち、自分と同じように魔法世界のマスコットを相棒とする同年代の少女と遭遇。最初は敵として衝突するものの、後々は協力して事に当たるようになる、みたいな? 多少、前提やロジックは異なるものの、こうして考えると素晴らしくテンプレート通りだわなあ。面白いのは、今のところライトノベルでここまでテンプレート通りに構築された魔法少女モノがほとんど存在しないというとこ

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  • GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 1(下) : 徒然雑記

    【GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 1(下)】 川上稔/さとやす 電撃文庫 Amazon 偶々、【とある魔術の禁書目録】のアニメを視聴していたら、イノケンティウスがボーボー燃え盛りながら大暴れしていた。おおっ、さすがはK.P.A.Italia代表インノケンティウス教皇総長。イイ感じで茹だってますなあ、HAHAHAHAとか思いながら見ていた今日この頃。 いや、だってあのオッサン、喋り方から論法から厭味ったらしい性格悪そうな振る舞いを見せつつも、性はあれ熱血正義感だっしょ。立場上、政治的役回りに徹してますが、正純との決闘過程を見る限り、ありゃあ若いころは血の気の多い熱血バカだぜ。ガリレオ先生も言ってたしな。わりと脳筋で知られてたに違いないw ところで、なんで初っ端から教皇聖下の話してるんでしょうね? 話題には事欠かない境界線上のホライゾン、一巻の下巻。既に二冊目で700ページを軽

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    italiajin
    italiajin 2008/10/26
    詳細な解説が逸脱です。語りたい部分をすべて語りつくした感を感じました。
  • ラッキーチャンス! 4 : 徒然雑記

    【ラッキーチャンス! 4】 有沢まみず/QP:flapper 電撃文庫 Amazon 沙代さんかわいいよ沙代さん! けっきょく、二ノ宮さんを差し置いて、キチに続いて表紙に抜擢されたのは天草沙代。 この娘、よっぽど絵師さんにも気に入られているのか、彼女の登場する話ではかつて【いぬかみっ!】で猛威をふるったあの衣装チェンジ風見鶏が登場して、いろんなコスチュームを着せられる沙代さんですが、なんか全部イラスト化されてるし。全裸もそうですけど、あの黒ストパンモロは反則だ(w 厚遇という意味では絵師さんだけでなく、ストーリー的にも実はメインヒロインじゃないのかと疑っている。前々からちょっと思ってたんだけどね。巧妙にメインヒロインはキチと二ノ宮さんみたくなってるけど、話の持って行き方やキャラの配置を見てると、実のところ天草沙代の立ってる人間関係の立ち位置って、キチや二ノ宮さんより遥かに強力なんですよね。

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