3月になると、新年度の4月以降に勤務を開始する非正規雇用の求人が増えてきます。ただ、近年は即戦力となる人材獲得が難しくなっているので、年中無休で出ている感はありますが、それでも年間で最も多いのは、この時期です。本来、司書として安定的に収入を得てキャリアを積んでいくには、地方公務員か国立大学法人の正規職員採用試験に合格するしかありません。 しかし、現実的には不合格になってしまったり、年齢制限を超えてしまったり、家庭や個人的な事情で難しい方もいます。そうなると、どうしても図書館で働きたい場合、やむ負えず、非正規雇用という形態しか選択肢がなくなります。 今回は、そうした方のリスクを減らすために、見えにくい非正規雇用求人の実情をまとめてみました。民間業者(委託業務を受託)、公共図書館、国立大学図書館に分けて書きたいと思います。求人は圧倒的に民間業者の委託や派遣が多いので、この分野の説明に大半を割く