東日本大震災から4日目を迎えた14日、東京地裁では裁判員の選任手続きが行われた。計画停電に伴う鉄道の運休などで、電車を乗り継いで地裁までたどり着いた候補者からは「本当は来たくなかった」との声も上がった。 この日行われた強姦致傷事件の選任手続きには、地裁から呼び出された62人のうち25人が参加。出席率は40%だった。 集まった候補者らによると、予定されていた午前10時から10分ほど遅れて手続きが開始され、その後も遅れて姿を現す人が続いたという。 渋谷から地下鉄を乗り継いできたというヨガインストラクターの女性(28)は「電車には乗れたが、とても混んでいた」。仕事上の都合で辞退を申し出、了承されたという。女性は「正直来たくなかったが、欠席するとペナルティーがあると聞いたので…」と疲れた表情を見せた。 一方、中野区の無職男性(64)は、交通ダイヤの乱れを見越し、早めに家を出発。「呼び出しを無視しよ