スウェーデン国内の大学、政府機関、研究機関など85機関からなるBibsam Consortiumは、5月16日、エルゼビア社との契約を更新しないと発表した。 スウェーデン政府が掲げる2026年までのオープンアクセス(OA)化実現のために、Bibsam Consortiumは、コンソーシアム所属メンバーの論文のオープン化や、参加機関によるすべてのエルゼビア社論文へのアクセスなどを求めていたが、エルゼビア社がこれに応じなかった。これにより、Bibsam Consortiumの所属機関は、6月30日以降、エルゼビア社発行の論文にアクセスできなくなる。 [ニュースソース] Sweden stands up for open access – cancels agreement with Elsevier ― National Library of Sweden2018/05/16
2018年5月17日、カナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理(RDM)に関するプロジェクトPortageが、ホワイトペーパー“Research Data Preservation in Canada”を公開しました。 カナダにおけるRDMの基盤、及び、研究データ・メタデータの保存のためのベストプラクティス構築への助言を目的に設立されたPortageの保存専門家グループ(PEG)によるもので、デジタル保存の現状をまとめ、カナダですでに行われているいくつかのデジタル保存事業を示し、RDMの能力・基盤の構築・改善のために、Portageや他の関係者によって解決される必要のある課題を理解するための基礎資料として作成されました。 Portage Network Releases White Paper on Research Data Preservation in Canada(Port
2018年5月17日付けでDataCiteのブログに、ソフトウェアのDOI登録数に関する記事が掲載されています。 DataCiteが最近調査したところ、ソフトウェアに対するDOIの新規発行数は急激に増加していました。現在は毎月約2,000件のペースで発行されており、2017年のある月には約4,000件に達したとのことです。 また、5月16日現在、5万8,301件のDOIがソフトウェアに対して発行されています。リポジトリ別では、Zenodoに収録されているソフトウェアに対するものがほとんどだとのことです。 その他、DataCiteにおいて最初にソフトウェアに対してDOIが登録されたのは2011年9月7日であること、2014年のZenodoとGitHubとの統合と、2016年9月のFORCE11によるSoftware Citation Principlesの公開などがDOI登録数の増加率を変化
『Kindleの十大発明』では、Kindleに大きな影響を与えた存在としてiPodをはじめとするジョブズの大発明について論じた。実際、Kindleを「規定」したものは、iPodのプラットフォームであったと言えよう。アマゾンは、iTunes/iDeviceに「規定」されつつも、まったく独自のアプローチを考えた。読書に必要なデバイスを「ガジェット」化するのではなく「仮想化」したのである。 ジョブズが目ざした頂点:ガジェットとしてのメディア ガジェット(gadget)とは「新奇な仕掛けを含んだ小物」を意味する19世紀由来の英語だが、20世紀後半はまさにメディアガジェットの時代となった。スティーブ・ジョブズの生涯最後の三部作 (iPod/iPhone/iPad) は、その頂点をなすもので、その完成度は他を圧していた。アマゾンは 'kDevice' をつくったが、それらはガジェットではなく、クラウド
2018年5月21日、Internet Archive(IA)が、Arcadia基金からの助成を受け、電子書籍としての貸出を可能とする事を目的に、大学出版局の出版物をデジタル化するプロジェクトを開始すると発表し、参加を呼びかけています。 19世紀から20世紀初期の書籍の大規模なデジタル化事業は実施されているものの、20世紀以降の大半の書籍は冊子体でしか利用できないことから、米・マサチューセッツ工科大学の出版局(MIT Press)とのパイロット事業の成功を受けて、同事業を拡充して実施するものです。 Internet Archive awarded grant from Arcadia Fund to digitize university press collections(Internet Archive Blogs,2018/5/21) http://blog.archive.org/
高級ホテルやブティック・ホテルにメディア・プラットフォームを提供している米国の KEYPRは、Scribdと提携して、定額でのE-Book配信サービスを利用できるサービスを始めた。宿泊客は、最新のベストセラーE-Book/A-Bookタイトルを始めBusinessweek、TIME、People、WSJのような雑誌、新聞を読むことが出来る。 KEYPRが「ホテル向け定額サービス」 ホテルの客室で電子書籍/雑誌を読めるようにするサービスは、オンライン(モバイル)ではかなり前から普及しているが、徐々にリーダを備品化する例が出てきた。調査 (HT’s Lodging Technology Study) によれば、54%のホテルが顧客ニーズの拡大に対応して、メディア・テクノロジーへの投資を拡大しているとされる。米国の数百ものホテルを顧客とするKEYPRは、ゲスト用タブレットなどを通じて客室のメディ
経済産業省では、ITの技術革新により経済社会に新たな付加価値を創出するため、突出したITの能力を持つ人材の発掘・育成を推進しており、その一環として、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)を通じて、未踏事業(未踏IT人材発掘・育成事業)に取り組んでいます。同事業では、事業修了者のうち、特に卓越した能力をもった者を「スーパークリエータ」として認定しており、今年も14名を認定し、都内で認定証授与式を行うとともに、継続的に未踏事業を応援してくださる方向けの同事業修了者及び未踏アドバンスト事業修了者との交流や成果物を展示する場としてExhibition&Meetupを、経済産業省、IPAの共催で開催します。 1.概要 「突出したIT人材」を発掘・育成する事業として2000年度から未踏事業(未踏IT人材発掘・育成事業)を実施し、2016年度までに約1,680名のクリエータを輩出してまいりました。また、
科学はあらゆる謎を暴き続けている。数万年前の遺物から人類がネアンデルタール人と交配していることを突き止め、山手線ほどの大きさにもなる巨大な実験装置を駆使してヒッグス粒子という極微小な存在を確認し、簡単なオペレーションで体細胞を多能性幹細胞にリプログラミングする方法まで編み出した。 巨人の肩の上に積み上がっていく科学の進展スピードはいや増しており、いつかはどんな難問にも答えを与えてくれるかに感じられる。ところが、謎に答えを出す新たな発見は、多くの場合より深遠な謎をもたらす。この世のあらゆる物質が原子というそれ以上分割できない単位で構成されていることが分かったかと思えば、原子も実はさらに微小な単位に分割可能だと分かったように。 人類はいつかこの世の謎の全てを解き明かすのか、それともいつまでも知ることのできない究極の謎が存在するのか。本書は、過去の科学者たちがどのように未知を既知に変換してきたの
平成30年度より大学の認証評価は第3期もしくは第3クールと呼ばれ、内部質保証がきちんと出来ているかについて厳しく問われるようになりました。(第1期は自己点検評価をしているか、第2期は自己点検評価を不断的に行い、内部質保証の仕組みが出来ているかについて問われてきました) さて、今回から、大学基準協会を軸として第3期認証評価を受審するにあたって、内部質保証といった観点から、シリーズ化をしてみます。 第1回目は「資料やエビデンスはきちんとあるか?」です。 さて、通常の業務を行う中で、学内の各種会議の会議次第や当日の資料、議事録や記録はファイリングしたりデータで残しているでしょうか? 特に議事録はきちんとつくっていますか? 「議事録があるのはあたり前でしょ」と思うなかれで、議事録そのものを作る文化がない会議(委員会)とか、議事録だと思って取り寄せると会議次第に手書きでメモしてあるだけというケースも
ヨーロッパを中心に、大学図書館などで出版社との科学誌購読契約の見直し交渉が行われています。これは近年高騰する科学誌の購読料を嫌い、大学図書館などの大口顧客がエルゼビアなどの大手出版社に購読料の大幅減を迫り交渉を続けているもので、ドイツでは200近い研究機関がエルゼビアとの契約更新を全面的に取りやめるなど、やり取りは激しくなってきています。出版社に購読料の引き下げを求める運動は、だれでも論文にアクセスできる「オープンアクセス(OA)」を求める動きとなりヨーロッパを中心に勢いを増しています。 Europe’s open-access drive escalates as university stand-offs spread https://www.nature.com/articles/d41586-018-05191-0 2018年5月16日、スウェーデンのBibsamコンソーシアムが「
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