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ブックマーク / book.asahi.com (78)

  • 装丁は重要 - 書痴変人さんのレビュー | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    コミック風の装丁と書名に惹かれて読んだ【図書館で借りて】。 海外で日に関する資料入手はなかなか難しいらしい。 来は司書向けの内容であろう。詳細は興味が持てず斜め読みしたが、「お取り寄せされるニッポン」等各章のキャッチコピー風題名が秀逸。 日のガラパゴス化が言われて久しいが、の世界でも同様だったとは・・・ むしろ今までが鎖国状態で、グローバル化という黒船で開国を迫られているのが現在かもしれない。 研究の資料収集で苦労している読者には興味深いであろう。文章も平易で読みやすい。 書痴変人さんのレビューを全て見る 不適切なレビューを報告する このレビューは参考になりましたか? (0)

  • 「どん底―部落差別自作自演事件」書評 自分あてに差別はがきを送る|好書好日

    5年にわたって被差別部落出身の男性に送りつけられたおぞましい差別ハガキ44通。逮捕された犯人は、涙を流して助けを求めた被害者人だった。複雑に歪んだ現代の「部落差別」の構… どん底―部落差別自作自演事件 [著]高山文彦 最初のはがきが届いたのは2003年12月初旬だった。 ――被差別部落出身の町役場の職員を辞めさせよ。 はがきには、そうした趣旨のことが書かれていた。 その後、5年にわたって計44通の差別はがきが職員の自宅や勤め先に届いた。 この間、職員は、各地の集会や研修会で差別への怒りと悲しみを訴えた。 「みなさんのこの怒りが、うねりとなって、犯人に届くことを願っています。ハガキの差出人は、自分の行為がどんなに醜く、恥ずかしく、あなた自身の心や家族を不幸にしているのか考えてみてください」「不合理な差別をともになくしていきましょう」 涙を流して職員は訴えた。「悲劇のヒーロー」に向けて拍手と

    「どん底―部落差別自作自演事件」書評 自分あてに差別はがきを送る|好書好日
  • 「ブラッドベリ、自作を語る」書評 火星で僕の本が読まれるだろう|好書好日

    SFを文学の領域にまで高めた巨匠レイ・ブラッドベリ。人生、愛、著名人との交遊、信仰、未来予測…。ブラッドベリ研究の第一人者サム・ウェラーとの10年以上にわたる対話を通し、… ブラッドベリ、自作を語る [著]レイ・ブラッドベリ、サム・ウェラー 訃報(ふほう)から数日たった今、ネット検索すると、日語の追悼記事やコメントがすでに数万件にも達している。火星に進出した人類が自らを火星人と認識するに至る『火星年代記』、情報統制社会の危険を描く『華氏451度』、少年であることの輝きを閉じ込めた『たんぽぽのお酒』など、多くの作品が「心の一冊」として語られ、20世紀を代表するSFの巨匠がいかに愛され惜しまれているか分かる。 書は2010年に米国で出版された自伝的インタビューである。それにしても、90年以上生き、60年以上人気作家でいるということは、自分自身が「歴史」になることなのか。幼年期に大恐慌を経験

    「ブラッドベリ、自作を語る」書評 火星で僕の本が読まれるだろう|好書好日
  • 水村美苗「母の遺産―新聞小説」書評 娘の苦しみ含め、三代の大河小説|好書好日

    母の遺産―新聞小説 [著]水村美苗 最近は嫁姑(しゅうとめ)よりも、実の母娘の関係の方が難しかったりするようだ。昨今話題の「墓守娘」についてのなどを読むと、切実にそう思ってしまう。老後は息子よりも娘に見てほしいと願う親が増えているようだし、自らは果たし得なかった夢を思いきり娘に押しつけて、過干渉を続ける母親もいる。書に出てくる母親もまさにそんな感じだ。 生い立ちにコンプレックスのある母は、二人の娘に教育を受けさせ、ヨーロッパ留学もさせる。娘たちは結婚し、さまざまな問題を抱えつつも、表面的には幸せそうに暮らしていた。しかし、五十代になったころ、一人暮らしの母にさんざん振り回されることになる。怪我(けが)をした母に付き添い、毎日差し入れをし、あげくは実家を片付けて売却、母が介護付きホームに入る資金を作る。これだけでも大変そうだが、ホームに入ってからも次々と問題が起きる。 物理的な困難だけで

    水村美苗「母の遺産―新聞小説」書評 娘の苦しみ含め、三代の大河小説|好書好日
    ivory_rene
    ivory_rene 2012/05/19
    水村美苗はチェックしないとなー
  • 『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』書評 神を持たない民族との日々|好書好日

    ピダハン 「言語能」を超える文化と世界観 著者:ダニエル・L.エヴェレット 出版社:みすず書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 ピダハン―「言語能」を超える文化と世界観 [著]ダニエル・L・エヴェレット 読書人生の中でこれほど衝撃を受けたことはあっただろうか。を閉じて、私は暫(しばら)くそう自問せずにいられなかった。ピダハン——ブラジル・アマゾンの奥地に暮らす民族である。外部との交流が極めて少ないこの民族は、独自の言語を用い、独自の生活スタイル(もっぱら猟と漁による)を貫いてきた。そんな「世界で最も研究されていないほうの部族」の地に、1977年12月、言語学者であるアメリカ人の著者が伝道師としてセスナ機から降り立った。 聖書を訳す使命の著者がさっそくピダハン語に取り組む。しかし友好の意を示そうにも、「こんにちは」や「ご機嫌いかが」、「ありがとう」といった「交感的言語使用」が見つけら

    『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』書評 神を持たない民族との日々|好書好日
  • 「批評とは何か」書評 率直に語る、総括にして入門の書|好書好日

    批評とは何か イーグルトン、すべてを語る 著者:テリー・イーグルトン 出版社:青土社 ジャンル:小説・文学 批評とは何か [著]T・イーグルトン/M・ボーモント いったい、どのくらいの時間をかけたのだろう。書を手にして、まずそう思った。何しろ、五〇〇ページ近い長大なインタビューなのだ。何週間、何カ月? とにかく時間をかけてじっくりと話を聞き、イーグルトンのこれまでの批評活動をふりかえりながら現時点での総括をはかろうとする、用意周到なである。 「文学とは何か」「文化とは何か」「宗教とは何か」という、「何か」シリーズの邦訳タイトルで知られる(とはいえ、原題がこのような問いの形になっているわけではない)イーグルトン。多作で、幅広い関心を持ち、現在も精力的に発言を続けている。彼の半生については自伝『ゲートキーパー』があるが、ほぼ大学時代までの記述で終わっており、その後、研究者としてさまざまな妨

    「批評とは何か」書評 率直に語る、総括にして入門の書|好書好日
  • 「女中がいた昭和」書評 待遇、背景は? 多角的に考察|好書好日

    女中がいた昭和 [編]小泉和子 昨年、「家政婦のミタ」というドラマが大ヒットしたことは記憶に新しい。家族の中の他人、という家政婦の微妙な立場をテーマにしたドラマは多いが、「家政婦の〜」では有能だけれどロボットのような主人公が話題を呼んだ。 「家政婦」「お手伝いさん」、その前は「女中」。住み込みや通いで家事を手伝う女性について、書はサラリーマン家庭にも普通に女中がいた昭和前半にスポットライトを当てて論じている。なぜ女中が求められたのか、待遇はどうなっていて、地方の若い女性が女中として都会に出てきたのにはどんな背景があったのか。プライバシーがなく、主家の男性に犯されるなどの悲惨な事件もある一方で、女中をやってよかったという人の体験談も載っている。さらに、戦後の占領軍の家庭で働いたメードや、朝鮮人の女中についても一章が割かれており、多角的な視点から女中という職業が考察されている。日の近代化と

    「女中がいた昭和」書評 待遇、背景は? 多角的に考察|好書好日
  • 本の記事 : 小宮山量平さん死去 創作児童文学の理論社元社長 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    戦後を代表する出版人の一人で、創作児童文学を育てた、理論社元社長の小宮山量平(こみやま・りょうへい)さんが13日朝、老衰のため死去した。95歳だった。通夜、葬儀は近親者のみで行う。 1916年、長野県上田市生まれ。東京商科大(現一橋大)を卒業後、北海道で軍隊生活を送り、戦後の47年に理論社を設立した。 当初は雑誌「理論」を発行するなど社会科学書の出版が中心だったが、60年代からは創作児童文学の出版に専念。「兎(うさぎ)の眼」の著者灰谷健次郎さん、「ぼんぼん」の著者今江祥智さんなど多くの児童文学者を世に送り出した。 出版界の営利位的体質に批判的な評論活動も行い「編集者とは何か」など多数の著作を残した。

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  • 本の記事 : ジュンク堂書店新宿店、「今度こそ本気」の再開 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    テナントビルからの撤退を余儀なくされ、3月31日に惜しまれながら閉店したジュンク堂書店新宿店が、わずか10日で営業を再開した! といっても場所をネットに移してのこと。閉店時に話題を呼んだ「ありがとう―新宿店スタッフが感謝をこめてお客様におススメしたい一冊」などのフェアを、「書店員の最後の気」をこめて店舗に並べたPOPとともに、「丸善&ジュンク堂書店ネットストア」で公開した。 閉店前の記事はこちらから 閉店前の写真特集はこちらから 3月にブック・アサヒ・コムで写真特集を組み、ネットでも話題を呼ぶにつれて多くの客が来店する一方で、「遠くて行きたくても行かれない」という声がジュンク堂に多く寄せられた。そこで同店では店じまいと並行して、フェアをデータベース化して閉店後にネットで見せようとPOPを保管し、3月半ばからひそかに準備を進めてきた。 「書店員の気 ジュンク道新宿店リバイバル」はネットに

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  • 「煩悶青年と女学生の文学誌」「学校制服の文化史」書評 明治日本学徒の外見と内実解析|好書好日

    煩悶青年と女学生の文学誌 [著]平石典子/学校制服の文化史 [著]難波知子 期せずして同時期に近代日(特に明治)の青年学徒の外見(制服)とその内実(精神)を解析する書が刊行された。両書とも研究書ではあるが、しかし平石書は明治の青年男女の内実が文学にどう現れているか、その文学作品が社会にどう受け止められたかを内外の作品を例に巧みに説明する。難波書はその間の女学生の制服変遷史でもある。 平石書は冒頭の煩悶(はんもん)青年を論じた章で、まず明治36年に華厳の滝から投身自殺した一高生藤村操(みさお)の「巌頭(がんとう)之感」を説く。新しい時代に知識人たらんとする青年の自己への問いかけは煩悶という語を「社会問題のレベルに引き上げ、当時の日に煩悶の流行を生み出した」という。操の死後、5年の間に40人の自殺者と67人の未遂者が出たそうだ。著者はこのような煩悶を文学史的に分析し、ロシア文学への関心と結

    「煩悶青年と女学生の文学誌」「学校制服の文化史」書評 明治日本学徒の外見と内実解析|好書好日
  • 「数学者の哲学+哲学者の数学」書評 リスク社会で果たすべき役割とは|好書好日

    数学者の哲学+哲学者の数学歴史を通じ現代を生きる思索 [著]砂田利一、長岡亮介、野家啓一 数学者(砂田)、哲学者(野家)、そして元カリスマ予備校教師でもある数学史家(長岡)の3人が、数学と哲学との「あいだ」にある様々な問題を論じ合った。数学と哲学は、古来表裏一体の関係にありながら、現代では数学理論の高度化につれて溝が深まっている。二つの分野の専門家が時にはかみ合わないやりとりを重ね、時には新たな発見にひざを打つさまが楽しい。数学者と数学史家が、例えば「無限」をどう考えるかといった根的な点で対立する場面にも引き込まれる。震災後に語られた終章「学問の責任について」では、リスク社会において哲学と数学の果たすべき役割について議論。「実りある不一致」の重要さを確認している。 ◇ 東京図書・2310円

    「数学者の哲学+哲学者の数学」書評 リスク社会で果たすべき役割とは|好書好日
  • 「失われた二〇世紀」書評 野蛮と悲劇の時代、知識人たちの航海|好書好日

    失われた二〇世紀(上・下) [著]トニー・ジャット ヴァルター・ベンヤミンは「プルーストのイメージについて」で「無意志的記憶」について語っているが、書はまさしく「追想を横糸に、忘却を縦糸としてなされる、自発的想起」による20世紀の物語である。 それにしても、どうして過去の世紀を想起する必要があるのか。わたしたちは20世紀から新しい世紀に乗り換える際に、野蛮と悲劇に満ちた「妄想の時代」から完全に抜け出したはずではないのか。ジャットの答えはノーだ。彼によれば、新しい世紀が「自由」という単純で眉唾(まゆつば)ものの妄想に取りつかれ、世界的規模で20世紀と同じような悲劇と苦しみ、憎悪と絶望をまき散らしているからである。 では、「自由」という「妄想」がまるでゴルディオスの結び目を断ち切るような万能薬とみなされることで、何が失われることになったのか。国家、とくに福祉国家が失われることになった。それは

    「失われた二〇世紀」書評 野蛮と悲劇の時代、知識人たちの航海|好書好日
  • 書評・最新書評 : アーティストのためのハンドブック [著]デイヴィッド・ベイルズ、テッド・オーランド [訳]野崎武夫 - 山形浩生 (評論家、翻訳家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■勇気を与える古典的なガイド 自分に才能はあるのか、商業主義に迎合していいのか、このまま芽が出なかったらどうしよう、空気を読むべきか、スランプからどう脱出すべきか、自分のやっていることに意味はあるのか——書が正面から取り組むアーティストの悩みは、他の人々も日々直面するものだ。そして書が与える回答やヒントも、ごくストレートなものだ。才能より努力、でもその努力が報われる保証はない。正解はないので苦闘するしかない、でも同じ苦闘するなら、やりたいことをしよう——その答えも、他の仕事や活動すべてにあてはまり、アーティスト以外でも勇気づけられる。 むろん、アート業界特有の問題などにも触れる。同じくアーティストの古典ガイドとして読み継がれ最近翻訳された、ヘンライ『アート・スピリット』よりは実務的ながら、いずれも長年読み継がれてきただけあって、シンプルで穏やかで普遍性を持つ。仕事、学業その他すべてに悩

    書評・最新書評 : アーティストのためのハンドブック [著]デイヴィッド・ベイルズ、テッド・オーランド [訳]野崎武夫 - 山形浩生 (評論家、翻訳家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • わたしのグイン・サーガ - 特集の本棚 - 本に出あう - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    『グイン・サーガ』を読んだことがありますか?  作家・栗薫(1953~2009、別筆名に中島梓)さんが30年以上にわたって書き継いだファンタジー小説で、「正編」130巻、「外伝」21巻に及ぶ世界最長の物語です。  豹頭の戦士・グインの活躍を新刊を待ちながら読んだオールドファンも、アニメ化をきっかけに新装版を手にとった人も、刊行中の電子書籍で初めて出会った人も、それぞれのグイン体験があったと思います。その「あなたのグイン・サーガ体験」をブック・アサヒ・コムのレビューに書いてみませんか(約千文字以内)。 寄せられたレビューのなかから印象的なものを、栗さんの最も身近にいた編集者・夫で、創作の現場を見守り続けた今岡清・元S-Fマガジン編集長とともに選び、この特集内で紹介します。紹介された方には栗さんが生前使っていた千社札などをプレゼントします。詳細はこちら。     ◇  まずは今岡さんの語

  • 今年の3点(書評委員) - 書評委員別に読む - 書評・コラムを読む - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    斎藤環 書評委員お薦め「今年の3点」 (1)ツナミの小形而上学(ジャン・ピエール・デュピュイ著、嶋崎正樹訳、岩波書店・1995円)(2)ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(ジョナサン・サフラン・フォア著、近藤隆文訳、NHK出版………[もっと読む] [評者]今年の3点(書評委員) [掲載]2011年12月25日 [ジャンル] 荒俣宏 書評委員お薦め「今年の3点」 (1)乱歩彷徨(ほうこう) なぜ読み継がれるのか(紀田順一郎著、春風社・2000円)(2)新人文感覚2 雷神の撥(ばち)(高山宏著、羽鳥書店・1万3650円)(3)三角寛「サンカ小説」の誕生(今………[もっと読む] [評者]今年の3点(書評委員) [掲載]2011年12月25日 [ジャンル] 石川直樹 書評委員お薦め「今年の3点」 (1)コンニャク屋漂流記(星野博美著、文芸春秋・2100円)(2)鉄は魔法つかい 命と地

    ivory_rene
    ivory_rene 2012/01/02
    2011
  • 困ってるひと - 著者 大野更紗 - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • ふたつの故宮博物院 - 著者 野嶋剛 - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 書評・最新書評 : 穂村弘 書評委員お薦め「今年の3点」 - 穂村弘(歌人) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    (1)こちらあみ子(今村夏子著、筑摩書房・1470円) (2)25時のバカンス(市川春子著、講談社・620円) (3)てんとろり(笹井宏之著、書肆侃侃房・1365円) ◇ 小説漫画、短歌とジャンルは違っても、いずれも異形の傑作揃(ぞろ)い。作者たちにその意図はないのかもしれないが、偶然めいた必然の形で「人類の未来の希望」を描いてしまったようにみえる。 (1)は世界から逸脱する魂のバイブル。この世のどこにも居場所のない「あみ子」がぼろぼろになればなるほど、まだ生まれていない未来が脈打つようだ。(2)は「人」と「人の姿をした人でないもの」との愛の物語。一頁(ページ)目から切ない。読み進めると、予測を超えた感覚の洪水に襲われて切な死にそう。(3)は一昨年26歳で亡くなった作者の遺歌集。〈当は誰かにきいてほしかった悲鳴をハンカチにつつみこむ〉〈かなしみにふれているのにあたたかい わたしもう壊れ

    書評・最新書評 : 穂村弘 書評委員お薦め「今年の3点」 - 穂村弘(歌人) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 書評・最新書評 : 柄谷行人 書評委員お薦め「今年の3点」 - 柄谷行人(評論家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    (1)黄金の夢の歌(津島佑子著、講談社・2310円) (2)災害ユートピア(レベッカ・ソルニット著、高月園子訳、亜紀書房・2625円) (3)イスラームから見た「世界史」(タミム・アンサーリー著、小沢千重子訳、紀伊国屋書店・3570円) ◇ 3・11原発震災以後、世界が一変したような気がした。しかし、震災以前に書評したのほうがむしろ印象に残っている。(1)は現在の世界の基層に、遊牧民の世界を見る。「トット、トット、タン、ト」という蹄(ひずめ)の音がたえず聞こえてくる。それは日だけでなく、世界各地で始まった民衆デモを予告するかのようだ。(2)は、地震ツナミのような災害が相互扶助的な共同体を自然に生み出すこと、しかし、原発のように国家が絡む災害は人々を敵対させること、さらに、それがまた社会変革に導くことを予見している。(3)は表題どおり、イスラム圏から見た世界史である。これを読むと、イスラ

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  • 書評・最新書評 : 姜尚中 書評委員お薦め「今年の3点」 - 姜尚中(東京大学教授) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    (1)記憶を和解のために(エヴァ・ホフマン著、早川敦子訳、みすず書房・4725円) (2)遺体(石井光太著、新潮社・1575円) (3)金大中自伝 I・II(金大中著、波佐場清・康宗憲訳、岩波書店・各4095円) ◇ (1)「ホロコースト第2世代」の苦悩と葛藤、そして和解への道程が、自己との、そして他者との対話を通じて綴(つづ)られた感動の名作であり、年度最高の作品。記憶を通じて和解に至る道筋が確かに存在することを教えてくれる。 (2)震災と津波がもたらしたものは何か、生き延びた者たちは、当にその悲惨な実態に目を向けてきたのか、膨大な数の「遺体」を通じて肉薄しようとする渾身(こんしん)のルポルタージュ。死者を弔うとはどんなことなのか、生き残った者たちは何をすべきなのか、書の問いはずっしりと重い。 (3)死刑囚から大統領に登りつめ、南北と日韓の和解をめざした政治家の自伝。人間的な弱さと

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